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9月


 23日【皿ヶ嶺】



 秋雨前線の合間で日曜日の今日だけ天気が良いとの予報だ。waiwai隊はなるだけ土・日は避けているのだが、今回は仕方がない。水の元にはたくさんの車が停まっていた。10時41分、風穴に車を停める。風穴にある定点のフシグロセンノウがまだ咲いている。前回、話題にしたトリカブト(シコクブシ)が今年は例年よりたくさん咲いている。早くも下りてくる人、これから登る人とたくさんの人とすれ違う。やはり、日曜日のせいなのか年寄りばかりじゃなくて、若い人が多いと感じる。


 鈴なりのトリカブトが咲いている。キバナノアキギリの黄色の色が濃いとおっちゃんが言って写している。オオバショウマ(?)の咲いているのと蕾(?)の丸いのが交互なのが面白い。


 白いアキチョウジ・オタカラコウ・ヤマボウシの実等をおっちゃんが撮っている間に赤い実を見つけたので撮って貰う。丁度、下りてきた皿ヶ嶺のマドンナNさんがサワダツの実だと教えてくれた。Nさんとも『こんなに沢山のシコクブシは初めて・・』と、暫し立ち話をする。


 この花は曙シュスランと言うらしい。12時26分、竜神平に到着しベンチで弁当を食べる。竜神平の木は少し秋色になってきていて、実も赤くなっている。 


 周回路へ ヤマラッキョウ・リンドウなどを見にいく。リンドウは大分咲いてきていて、アキノキリンソウとのコラボが秋らしい。この辺りも今年は除草の手が入って居なくて、左右から道を覆いかぶさるように草が茂っているので、リンドウの丈も随分と成長している。


 直登コースを下りようと十字峠へ向かっていると、今治のOさんご家族と出会う。waiwai隊は日曜日はあまり来ないので最近はお会いしていないのだが、久し振りにお話しができた。13時39分、十字峠を通過。枯れている木にはツキヨタケが出来ている。黒い実や赤い実を見ると、秋だな〜と思う。


 直登分岐の少し手前で『どこかで会ったなぁ〜』とのオジサンは、十字峠の手前ですれ違った方だった。一度下りて、又上って来て『ぐるっと回って、風穴へ下ります』との事。いろんな歩き方をする人がいる。今日はカメラを持ってきたので、カメラに残っているフイルムを使い切ろうと、トリカブトを写す。14時27分風穴に戻り、おやつのゼリーを食べて帰った。


 21日【初秋の花ロケハン】
 彼岸花が咲いている。彼岸花に雨露が付いているのをマクロレンズで見た時の美しさが忘れられず、撮影には雨後に行く事にしている。


 昨日は土砂降りの雨だったので行けず、午前中は雨が止んでいるとの天気予報なので撮影に出掛ける。まずは上林、次に井内、お昼は蕎麦屋でと決める。

      
 まだ、枯れかけの花が一本もないナイスな時期だった。はさ掛けの場所も見つけたので撮影する。彼岸花を前景に水の流れを入れる所の彼岸花はもう終わりかけて色が褪せていた。おっちゃんが石垣の棚田の上の彼岸花の蜜をアゲハ蝶が吸いに来ているのを撮っている。谷側にアケビの実がなっていた。撮影が終わって車に戻ると、雨が降ってきた。


 15日【皿ヶ嶺】



 前日降っていた雨が止んでいるので、久し振りに天狗の庭に行きたくなった。10時20分、水の元には水汲みの方、皿ヶ嶺に登る支度をしている女性、他に天狗の庭の登山口近くに2台の車が停まっている。ここの標識の下にも、“上林峠への登山道に崩土が発生し通行が非常に困難な為、別ルートでお願いします。”と標識が掛けられている。“トレラン”らしき二人組みが下りて来て、水場で顔を洗ったりしていた。

 さて、我々は天狗の庭へ向けて歩き出す。登山道には、センブリ、萩、オオバショウマ(?)等が咲いてきている。


 又、アケボノソウ、オトコエシ、ノササゲも咲いていた。数年前に杉林の間伐をした時に付けられた作業道が、登山道の横に付けられ(先で合流している)て、作業道を歩くようになった為か、従来の登山道はイバラの道になってしまっていたのだが、綺麗に刈り込まれて道も広くなっている。誰かが刈って下さったんだな〜と思って歩いていると、青い『量水器』、『止水栓』が目に付いた。


 この工事の為に整備されていたんだな〜。その続きは、いつもの草の覆う登山道(以前よりは歩き易い)だった。ホウチャクソウの青い実や、ミツバテンナンショウの赤い実がなっている。天狗の庭までに単独の男性が二人下りてきた。久し振りに来ると、杉の木が倒れて荒れているような気がする。


 天狗の庭は暗く、テンニンソウ、トリカブト(シコクブシ?)が咲いているが、辺りが暗いせいかおっちゃんのコンデジのストロボが発光している。


 定点観察の倒れた岩を抱く木の所は、他の木も倒れ込んできていてグチャグチャになっている。倒れて登山道を塞いでいる木を、おっちゃんが三方から写している。今日は工事があるらしく、上の重信上林林道を大型ミキサー車が何度も通っている。レイジンソウも咲いて来ている。


 11時35分、上林重信林道に上る。法面に見慣れないキノコが生えている。触るだけでも危険なカエンタケかと思ったが、どうもベニナギナタダケのようだ。トンネル横までの上林重信林道でミキサー車とすれ違うのは嫌だなと思っていたが、ここを歩いている間は来なかった。


 11時48分、上林重信林道の始点でカッパを着る。上林林道に合流し、風穴の広場まで歩いていると、転回可能な広い場所にミキサー車が停まっている。waiwai隊が横を通ると同時に上林重信林道に入って行った。入れ替わりに戻って来たミキサー車が転回して、久万高原町側へと戻るのだろう。やっぱり、この広い所は大型車が回転するんだから、車を停めて天狗の庭に行く時は気をつけて停めておかないといけない。この事は、以前、私達が停めようとした際に『ここで回転するので・・』と言われた経験をしたのだ。


 上林林道を歩いていると、杉林の中にひときわおおきなケヤキ(だと思う)があるが、なんて言う事だろう。いつ土砂が押し寄せてきたのだろうか、木の周りの木はなぎ倒されてケヤキの木だけが残っている。上林林道は何事もなかったように綺麗に復旧しているのだが・・・。

 風穴に向かう路肩のウバユリの実に虫がついている。その向こうの実が食べられているのはこの虫にかな? この前、ササユリの実を食べていたのは毛虫だったけどな〜。


 12時15分、風穴広場に到着。雨が本降りになってきたので、風穴の避難小屋でお昼を食べようとしたが、避難小屋の中は暗いだろうと、外の軒下を借りて弁当を食べた。食後、水の元に下りる頃には濃い霧が発生していたが、水の元に下りる頃には霧は晴れていた。



 11日【皿ヶ嶺】



 先月末の31日に皿ヶ嶺に来てから10日以上が経った。子供の時より、年をとったからか時間が過ぎるのが早いのは何故?、9月4日(火)に台風21号が徳島に上陸し関西に甚大な高潮被害をおこした。その被害の全容が分からないうちに、6日(木)には北海道胆振東部地震が起こった。このところの天変地異は、なんか現実の事には思えない程だ。実は、その前日に一ヶ月後のJRの『フルムーン夫婦グリーンパス7日間』での北海道旅行を予約していたところだったが、それも不可能になったのでキャンセルしたり、次の計画を立てたりと、忙しい時間を過ごしていたのだ。

 上林林道にはたまに石ころが転がっているくらいで被害はないようだ。水の元に5台くらい、風穴に約10台くらい車が停まっている。11時20分、登山開始。池の近くのヤマボウシに赤い実がなっている。手前の葉の上の物体は、虫だ。ヤマボウシの実を食べたのはこの虫か?それとも、鳥かな?蝶もとまっている。風穴の井戸の手前に咲いている定点観察のフシグロセンノウは、随分と長い間咲いている。登山道脇にオタカラコウが咲き蜂が蜜を吸っている。ハガクレツリフネも長く咲いているな〜、まだまだ蕾がいっぱいついている。


 レイジンソウが斜面いっぱいに咲いている所がある。トリカブト(シコクブシ?)もちらほら咲いて来ていて、あちこちに株がある。前からこんなに株があったかな〜、キバナノアキギリも咲き始めている。このアザミみたいなのは外来種ではないのか。オオバショウマ(?)はこれから咲いてくるのだろう。


 アキチョウジも咲きだした。ブナハリタケ?がだんだん大きくなっている。この谷の水流が多いのは台風のせいだろう。


 歩き難かったこの辺りは、先日、階段状に整備されている。おっちゃんが、《黒文字》クロモジの標識を写しているのだが、こんな物を熱心に写しているのはなぜ?と聞くと、本人曰く「クロモジじゃない、金文字(キンモジ)だ〜」との事。下手な駄洒落だ。(笑)


 11時37分、竜神平に到着する。皿ヶ嶺のマドンナNさんが休んでいた。弁当を食べながら花の事等を話す。私達が竜神平に来るまでにすれ違った女性は、岡山から一人で“シノノメソウ”を見に来たそうで、「皿ヶ嶺と言っても白糸の尾根に咲いている(だんだん減って、今年は数輪しかなく、もう咲き終わっている)」と教えてあげたそうだが、その女性は『今から行ってみる』と下りて行ったそうだ。

 そのうちに、もう一組の常連さんグループが来て、スマホやコンデジの画像を見せ合って花の情報交換をしている。その話題にはwaiwai隊はチンプンカンプンだし、希少な花をどうしても見たいと言うマニアックさはないのでで咲いている場所などを詳しく聞く訳でもない。12時11分、反時計回りに周回路を歩く。途中まで一緒にとみんなで周回路に咲く花を見る。


 周回路には、アキノキリンソウ・ヤマラッキョウ・終わりかけのツリガネニンジンが咲いていた。分岐でNさんは上林峠方面へ、waiwai隊は風穴方面へと別れる。尾根道にはツルリンドウが一輪だけ咲いていた。


 竜神平方面から山ガール二人が来た。近頃の若者は実にスタイルが良い。ベンチで一休み、おやつのゼリーを食べる。往きには見なかったタマゴタケをおっちゃんが見つけた。ツボはほんとうに卵が割れた殻のように見える。登山道は湿度が高いものの、それ程暑くはなかった。13時45分、風穴の井戸で一休みして帰る。