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2月


 27日【皿ヶ嶺】
 2月の山行は、初旬の【白猪の滝・滑川渓谷】の撮影と、中旬に【信越地方の縄文遺跡巡り&東京のポートレートギャラリーで開催の(それぞれの山)展の受付】などで旅行に行ったので、3日(土)と今日で二回だけとなった。


 我が家の枝垂れ梅の26日(月)時点での咲き具合。最近は雨も降り暖かくなっているのであまり雪は残ってないだろうと車を走らせるが、陰になる場所にはまだ雪が残っている。上林林道のカーブの手前に3台、カーブにも1台車が停まっている。風穴へのカーブの所で、上林トンネル向こうまで行けそうなら上林峠経由で登ろうと相談する。道路の雪は多いが車が通った轍があるので行ってみる事にした。少し底を擦ったくらいで無事に上林トンネル南口に着いた。少し先の広い所に車を止め、準備をして10時36分に出発だ。

 ドコモの点検道に車の轍が途中まであるが引き返している。チェーンの鍵を外して入ったには入ったが、雪の深さに止めたのだろう。


 道路に残る足跡は、上林峠への登り口とは違う足跡が、道路へと続いていた。という事は、先程の車の侵入の跡はドコモの保守の人が歩いて行ったのだろう。皿ヶ嶺方面の林の地面が雪になっている。この足跡は蹄があるから猪だな。10時50分、上林峠に着く。


 階段もほとんど雪に覆われているが凍ってはないようだ。おっちゃんはやっぱり、階段になるとすぐに息を整えている。11時25分、肩に着く。ここらあたりは、霧氷が付ていれば素晴らしい景色なのだが、今は雪があるだけだ。


 分岐を竜神平方面に歩く。11時55分、愛大小屋前に到着。単独の女性1人が食事中で、単独の男性1人が下山の準備中だ。挨拶の声を掛けたが、聞こえたんだか聞こえなかったんだか・・・。風もなく暖かいのでベンチで昼食だ。暫くすると、先日、白猪の滝でお会いしたSさんの4人グループが上ってきた。単独の女性に声をかけていたので、顔見知りのようだった。


 竜神平の温度計は4度をさしている。12時20分、竜神平で下山の予定だったが、雲一つない天気なので石鎚山が見えるかもと頂上へ向かう。この場所では、木々が葉を落としたこの時期だけ見える石鎚山。


 途中ですれ違った単独男性が『頂上ではたくさんの人が休んでいる』との情報をくれる。そして、降りて来た皿ヶ嶺のマドンナNさんとも雑談を交わす。昨日は、新雪で木々も真っ白だったそうだ。日曜日は暖かい雨だったので、皿ヶ嶺も雨だと思っていたそうだ。今晩は春一番が吹くので霧氷が出来るかもと話したが、温度が高いのでどうだろうか。ロープのある木の根の所も普通の坂だ。頂上直下の石鎚山が展望できる所からは、先ごろの風台風でブナの木が倒れてしまったので、邪魔するものがなく良く見えた。


 12時58分、頂上着。温度計は8、5度をさしている。おっちゃんの元上司の方が来ていて近況を話している。私は、同じく頂上に居た町内会のОさんと話す。下山は、畑の川登山口に決める。私は登山口の手前のトラバースが嫌いなんだけどね。13時25分、一歩足を進めると、早速壺足になる。沢を渡る所は、猪がぐちゃぐちゃに土を掘り返している。


 14時4分、竜神平と畑の川登山口の分岐に到着。ここまでは、何人かのトレースが残されていたが、畑の川登山口方面にはトレースはない。しばらく下りると、猪の足跡が横切っている。谷を横切る所の氷の上にも雪が降り積もっている。木の橋を渡るあたりでおっちゃんに大股で歩かず小股にしてねと声をかける。


 14時40分、畑の川登山口に下山。上林林道を歩く。雪はほとんど融けているのだが、陰の部分はこの通り。


15時、車に戻る。風穴への分岐辺りまでは轍が深いので特に慎重に運転だ。上林林道の工事場所では車が来る度に重機を寄せないといけないので大変だな〜。法面の工事をしているようで、こういう工事は大概、3月の末までの工期だろう。


 
JRフルムーン夫婦グリーンパス旅行【2月14日(水)〜18日(日)】

 2月15日(木)〜20日(火)に山岳写真協会の選抜展「それぞれの山」No15が東京のポートレートギャラリーで開催され、私も出展しているので会場の受付に17日(土)・18日(日)14時まで行く事にした。そのついでに最近のwaiwai隊のマイブームになっている(JRフルムーン夫婦グリーンパス旅行5日間)で信越地方の縄文遺跡見物で国宝の土偶(2体)・国宝の火焔型土器(1)を見に行く旅行を計画した。

【縄文遺跡巡りはコチラから】 


 8日〜9日【白猪の滝・滑川渓谷】
 今年は相当に冷え込んでいる。思い出すのは大阪から戻って、2011年に画夢舎でK2とカンチェンジュンガの『白き神々の山』写真展を開催した時が一番の冷え込みだった。この年が今までで一番の寒さで、1月31日に撮影に行った時は完全凍結と言える程だった。その時と比べてどうかな〜と行ってみる事にした。

8日 白猪の滝



 10時10分、白猪の滝の無料駐車場に着く。土・日じゃないのに車がたくさん停まっている。登山の準備をしている女性のグループがいる。皿ヶ嶺でよくお会いするSさんのグループだった。先日、皿ヶ嶺で知り合いに「ここの常連の三・四人の女性グループの方に最近会わないけど、ご存じないでしょうか」と話したところだったが、ここでお会いするとは・・。
 トイレをすませ、歩きだす。林道の雪は融けているのだが、上の有料駐車場へカープするあたりはアイスバーンになっていたので歩いてきて良かった。滝までの遊歩道の手摺が上の一段だけツルツルになっている。多くの人がこの手摺を伝って上がった証拠だ。

 10時45分、白猪の滝が見えてきた。若い男性が橋の所から見えた白猪の滝を見て、連れの男性に歓声をあげている。そうよね、橋に来て初めて白猪の滝は見えるのだ。


  7年前よりは、凍ってないけど綺麗に凍っている。見物客が多いが、滝だから撮影に邪魔になる事はない。でも、何度も来て写しているし、7年前の最高の時を経験しているので数枚写しただけで終わった。12時には駐車場に戻る。まだまだ駐車場の車は多い。数えてみると20台も駐車していた。お昼は、おっちゃんが好きな井内農協の横のお蕎麦を食べた。


 夕方、石鎚山を撮影に重信川河川敷に行ったが、覆っていた雲がだんだんと上ったが期待していたほどには焼けなかった。反対側の工場に落ちる夕日。


9日 滑川渓谷
 白猪の滝の後は滑川渓谷でしょ、7年前はおっちゃんが忙しく良い時に行けなかったので行ってみた。


 10時30分、駐車場に到着。丁度、空きがあったので良かった。車から降りると既にツルツルのアイスバーンだ。渓谷に入ると、初めて見る光景が広がっていた。渓谷全体が凍っているではないか。そして、最初からこのツララはどうだ。渓流も凍り付き、どこでも歩けるのだ。


 鉄階段の所の段差の所の氷は、ナイアガラの滝のようだな。ぼつりぼつりとカメラを抱えた人が登ってきている。


 日が射してきたので木漏れ日が射すのを待ったりして撮る。下から女性の声がすると思っていたら、不思議とここに来ると会うKさんがやってきた。今日はワンコが来ていない。今年は寒すぎるので元気がないそうだ。こんなに凍ったのを見たのは初めてと話すが、彼女はもっと凍ったのを見た事があってまだ不満気だった。


 おっちゃんが奥の滝の裏側から写している。ずっと、キャーキャーと声がしていたが、若い女性3人が簡単な滑り止めや滑り止めなしでやっとの事で来たようだ。カメラマンが彼女達を撮って、写真を送ってあげると住所を聞いていた。その彼女たちは帰りも大変なようだが楽しそうに下りていた。鉄階段の下の凍ったところで彼女たちが思案していると、上って来たオジサンがザックから簡易アイゼンを出して渡していた、どのオジサンも若い女子には親切にしているようだ。帰る頃には氷も緩んで来たが、この時間からでもカメラマンや観光客が来る。
 12時50分、車に戻る。集落に無人の販売所が出来ていたので、白菜やミカンを買って帰る。


 3日【皿ヶ嶺】
 天気予報では、今日は曇り、明日からは大荒れとの事だったので、曇りでも大雪よりはましと出掛ける。


 上林集落は昨日は雨だったのか道路に雪はなかった。やっと、上林林道に入る手前あたりから少し雪が積もっている。除雪をしたような跡があり、最終の家の所にフォークリフトがあって作業員がいた。除雪はここまでなのか・・・。


 上林林道の雪がだんだん深くなってきたので、水の元で車を停めて登る事にした。ここには、3台の車が駐車している。11時に出発。ここを登って行くのは久し振りだ。おっちゃんは早くも、5歩も上れば立ち止まっている。上林林道が風穴へ右折する所のタイヤ痕は少ない。


 11時25分、風穴の駐車場には土曜日だというのに3台しか停まっていない。子供連れが尻シェードをして遊んでいる。この前から停まっている赤い車はまだ放置されたままだ。トイレを済ませて、11時40分出発。新雪なのでアイゼンは必要ない。


 直ぐのヘヤピンカーブの所で、昼のチャイムが聞こえてきた。直登コースの分岐の所にある[皿ヶ嶺]という標識が雪に埋もれている。この枝には、既に少し霧氷がついてきた。ミズナラの大木も冬ならではの佇まいだ。


 いつ見てもこのブナも良いな〜。ベンチの手前の大ブナも好きだ。


 12時50分、ベンチに到着。ここまでに、単独男性、単独女性、二組の男女二人連れとすれ違う。森のフラダンサーはいつ見ても素晴らしい。竜神平の手前で男性二人連れとすれ違う。13時15分、竜神平到着。


 愛大小屋の前の温度計は、−3度だ。前回は確か、−8.5度だったので暖かいはずだ。単独男性が出て来たのと入れ替わりに愛大小屋に入る。男女二人が何やら料理をしている。お酢の匂いがしたので、「お寿司を作るのですか」と尋ねると、「そうです」との事。お米から炊いて作っているのからみると、今日は節分なので恵方巻きを作るのかと思い尋ねると、「そうだ」との事。すし飯を扇ぐ団扇から、巻寿しを巻く[巻きす]まで持って来ている。これが、なんとおじさんの方が若い女子に作ってあげているのだ。恵方巻きが出来上がり、「南南東やや右の方角で食べる前に、願い事を心で願うんだよ」と言っている。何を願ったのかと聞いていると、「キレットに行けますように」との事。「山の会に入っているの?」と聞くと「いいえ」との事、このおじさんに連れて行って貰うのだな。これからのトレーニング次第と言っていた。waiwai隊は究極の手抜き、コンビニのおにぎりと、最近のブーム鶏だしフォーで昼食を終え、13時50分に下山にかかる。


 十字峠方面には今日のトレースはなかった。アイゼンは付けなくてもよさそうだが、下りなので用心深い私だけ付ける。帰路、にわかに風雪が強くなってきた頃、単独男性が「青空が見えていたのに」と上ってきた。石に吹き付けられた雪に、往きには自然の目みたいな穴があいていただけだったのに、帰りには眉と口が書いてあった。蔵王の樹氷にピンク色のスプレーで落書きをしていて、自然公園法に抵触する恐れがあるとのニュースを見たが、これはいかがなものかな〜?。可愛い〜と思う人もいれば、落書きなんかしてと目くじらをたてる人もいるかも。


 14時40分、風穴に下りる。駐車場の車は朝とは入れ替わって、家族連れが雪遊びをしている。ほとんどが雪遊びの親子連れみたいで、山へ登っている人は少ないのだろう。水の元に下りる途中で皿ヶ嶺のむこうが少し青空になってきた。14時55分、水の元に下りた。車の横の路肩は、朝は真っさらだったのに滑った跡がある。ここにも雪遊びに来た家族連れが来ていたようだ。