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10月の2


 31日【寒風山】
 木枯らし一号が関東と大阪に吹くとの天気予報なので、こちらでも高山は吹いて霧氷が出来ているかと決める。


 最近のwaiwai隊にしては早起き(5時起床)して7時20分に寒風山トンネルの茶屋前に到着。駐車場には、北海道・本州ナンバーの車が停まっている。高知、愛媛の車が一台ずつ。高知の車のメンバーは写真を撮りに来たとの事で、トイレを済ませて望遠レンズで山の方を撮り、瓶が森林道を走って行った。石鎚スカイラインが通行止めなので、ガソリン給油車も走って行った。熊の目撃情報ありの看板がある。7時30分に出発。


 登山口から階段状なので、おっちゃんのペースが上がらない。桑瀬峠に一時間かかり8時31分に到着。霧氷は全然見えない。


 いつも寒風山を撮影するポイントで向こうに薄~く霧氷がついているのみだ。下りてきたトレランの青年によると、朝早くはついていたが、日が昇り融けているとの事だ。その青年の話から、言っていることは多分、霜の事だろうな。9時21分、ベンチがあったので腰を下ろす。


 後ろを振り向くと伊予富士への稜線が見える。急降下の、後35分の標識の所を9時30分に通過。階段を下りて登る所の岩にツララが出来ていた。階段状の場所になると、おっちゃんの足が止まる。病気の前のようには、なかなか戻らないものだ。


 伊予富士と手前の紅葉のコントラストが綺麗だった。高知方面の山々も良く見えた。


 頂上直下の登山道には草に霜がついていた。

  
 10時30分、頂上に到着。先程、抜いていった単独男性と男女二人組は、もう頂上にはいなかったので笹ヶ峰に縦走したのだろう。上の写真は、笹ヶ峰~伊予富士までパノラマに繋げてみた。


 高知の男性、単独の男性、単独の女性と次々に到着した。高知の男性は、この後伊予富士に行って来ると言って下山して行った。少し下がった所でおにぎりと味噌汁で昼食をとる。ポカポカと暖かいのでノンビリと過ごし、11時27分に下山開始。次々に登ってくる単独やグループとすれ違う。


 ブナ林のブナは陽に映えて黄金色だ。


 12時25分、桑瀬峠でコーヒーを飲む。20分程の休憩で下り始めると、女性4人グループが登ってきた。後は、フカフカの落ち葉の道を下りる。おっちゃんは、下りとなるとスイスイと下りる。私は慎重になるので遅れがちだ。13時20分、車に戻ると平日なのに茶屋が開いていて、駐車場も賑わっていた。帰路の道、石鎚スカイラインが通行止めなので土小屋に行く車が多く、八王子や川崎と言った車とすれ違うのだが、スピードを出して来るのでひやひやする。あんな運転で瓶が森林道は大丈夫か・・・。

 皿ヶ嶺と違って、こちらの山域は台風21号の影響は無かった。


 27日【皿ヶ嶺】
 明日からは次の台風22号の影響で雨との事なので、写真集に載せたブナと、十字峠から三角点までの檜を撮影しよう昼食を済ませて出掛ける。


 上林トンネルの南側はあまり被害がないのかと思っていたら、カーブミラーが折れていた。13時12分、畑の川登山口を出発。トラバース道は、落ち葉が積もり、土砂も少し落ちて来ているので斜めになっていて慎重に歩かないと・・・。登山道を横切る沢の水も多い。13時42分、分岐を頂上へ向かう。ここまでの道は、以前とそんなに変わらない。


 途中の杉林の中は、登山道の土が見えないくらい散った杉の枝や葉で埋め尽くされている。ここをあまり歩いた事がない人は迷ってしまうだろう。丁度、初雪で夏道が隠れているような感じだ。2枚目の画像は、松が折れて真っ逆さまに落ちて土に突き刺さっていたので証拠に写真を繋ぎ合わせてみた。竜巻みたいな風だったのだろうか。14時30分に誰も居ない頂上に到着。


 頂上直下の倒木のブナは、登山道を歩けるように切って下さっているようだ。そして、今日の目的の一つ、私もカメラを出して十字峠までの檜の倒木を撮影した。


 十字峠を15時38分に通過し、竜神平に向かう。この登山道も、大量の木が折れていた。絡まりあってどうみても風が巻いたとしか思えないような、複雑な折れ方だ。この斜面に当たった風が10mほどの尾根を越えて、檜林を吹き抜けていったものと思われる。


 枝など登山道を歩けるように切って下さっているのだが、太い枝はそのままなので、一ヶ所跨いで下りる所があった。


 竜神平へは寄らず、時計回りに歩く事にした。竜神平~上林峠への尾根道はあまり被害がなかったが、奥のベンチから向こうは葉が吹き飛ばされたのか寂しい感じがした。


 もう16時20分になってしまった。時々、雲の切れ間から太陽が出ると、黄葉が黄金色に見えるが、少しの間だけだった。上林峠が近づいてくると、ここでも木が折れているのが目立ってきた。上林峠のベンチでコーヒーを飲んで上林トンネル南口に下りた。


 上林林道を畑の川登山口まで歩いていると、倒れたカーブミラーの下の杉林がなぎ倒されているのが見えた。道路のコンクリート下の笹や灌木も倒れて根が剥がれている。こんな所も風向きによって被害が及んでいるんだ~。17時13分に車に戻った。今日は昼を過ぎて登り始めたので誰にも会う事がなかった。


 25日【皿ヶ嶺
 JRフルムーングリーン切符の旅から22日の午前0時55分にJR松山駅に帰ってきた。旅行中は行先の東北方面は良い天気だったのだが、自宅周辺は雨が多かったそうだ。あと一日旅行日がずれていたら、台風21号の影響で新幹線など交通機関が全面ストップしていたから大変な事になっただったろうな。この前の台風18号は雨台風だったが、今回の台風21号は風台風だったのだろう。と言うのも、旅行中のチェックしていた天気予報では、四国からは離れていたので安心していたのだ。自宅へ戻ると、どっと疲れが出たようで、22日は昼寝をしたりしていたのだが、ドーンと響く風の音にビックリしたくらいだった。

 その感覚のまま、天気予報の今日は晴れ!の晴れマークに誘われて、生協の宅配が来て、おっちゃんが歯医者から帰ってきたので呑気に出掛けたのだが・・・。



 登山口までの上林林道に入った途端に、道路上の杉の葉の絨毯にビックリ! 途中、カーブのところで皿ヶ嶺の常連さんがのり面に咲いているセンブリを撮っていたので聞くと、登山道に木がバッタバッタと倒れているが通れるとの事。風穴の駐車場には平日なのにたくさん車が停まっている。11時54分に出発。風穴の井戸までの道も杉の葉で覆われている。


 登山道に入ると、あちこちで木々が倒れている。倒れている木を乗り越えたりくぐったりして歩く。


 トラバースの道で、一際大きい木が倒れている所では、下山して来た女性が高巻いてきて、最後に登山道に下りるのが大変みたいだった。お仲間の女性二人は、倒れた木の根の方の踏み跡から登山道に出て来た。森のフラダンサーは?あの木は?と心配しつつ登る。何かの観察会?のグループの後から竜神平に到着。この枝はどの木の枝だろうかと上をみる。

 13時過ぎに着いて、少々寒いので愛大小屋に入る。久し振りに皿ヶ嶺のマドンナNさんとお会いできた。他に休んでいた方は、おっちゃんの職場の元上司で、四国のみちを歩いていた時に、楢原山でお会いした事があった方だった。


 昼食後、頂上へ向かう。会う人ごとに頂上直下はひどい事になっていると聞いていたのだが、想像もつかなかった。頂上が近づいて来てビックリ!! 大きなブナが倒れて登山道を塞いでしまっている。高巻いて見えるのがブナの頭頂部だ。そして、まさかまさかの光景が・・・。写真集にも載せた大木の枝が折れているのが遠くに見えた。


 う~ん、言葉もない。頂上を後に、十字峠までの登山道に檜が倒れてヤマツツジが巻き込まれているのを、おっちゃんが一生懸命に外している。なんとか上手く外せた。これで来春はツツジも花芽を付けるだろう。


 そして前方を見ると、どうしてこんなに・・・、植林の檜が大量に同じ方向に根こそぎ倒れているのか?どんな暴風が吹いたのだろう。初めて見る光景だった。この場所は、昨年来伐採の手が入って、大きな木は残していたところだ。


 14時34分、十字峠。誰からも直登コースの状態は聞いてないが、下山路に決める。途中の木にツキヨタケがびっしり着いている。そして、のっこしから下りだして倒木を跨いで下りる所が一ヶ所だけあった。15時20分、風穴の駐車場に戻ると、おいわさんも帰るところだった。東温アルプスガイドを貰って、今度の改訂版の事を聞く。水の元でコーヒーを飲んでいると、あちこちの植物の観察撮影に忙しいおいわさんの車が下りて行った。




 JRフルムーン夫婦グリーンパス旅行【10月15日(土)~21日(日)】

  2016〜2017年版《フルムーン夫婦グリーンパス 7日間》で5月9日~15日、北海道~東北旅行に行って来た。それに味をしめて、2017〜2018年版が発売されたので計画した。

 初日は、松山~京都、翌日は京都~青森と移動し、レンタカーを借りて《蔦7沼巡り》と、《奥入瀬渓流》に行った。その後はひたすら縄文遺跡巡りだ。

【縄文遺跡巡りはコチラから】 



 17日【蔦7沼巡り】
 計画では、八甲田山に登る予定だった。青森に着いて夕食を食べに青森駅付近を歩いていて、観光案内所で「紅葉は八甲田山は散っている、今良いのは城ヶ倉大橋付近、奥入瀬渓流はまだ青い」との情報を得た。
 おっちゃんが、お腹がもたれると言うので、鍋焼きうどんの看板が目についたので入る。そこの親父さんが山好きな方で八甲田山の情報を聞くが、もう冬枯れとの事。宿泊予定の十和田湖への途中に城ヶ倉大橋も奥入瀬渓流もあるし、蔦温泉の蔦7沼も沼めぐりが出来るのであっさり八甲田山は止めた。


 寝るだけのビジネスホテルを7時30分頃に出発。コンビニでおにぎり・味噌汁を買う。昨日、新青森で借りたレンタカーは、「予約はSクラスでしたが、ハイブリッド車を用意しましたが・・」と、レンタカーの人が言っていた。八甲田・十和田ゴールドラインを走る。八甲田ロープウェイを過ぎ、黄金のブナ林を走る。カーナビの誘導どおりに走り、国道を右折して城ヶ倉大橋に8時8分到着。


 橋の上から撮っていると、次々に観光客が到着し始めた。


 城ヶ倉大橋で一通り写したので、先程の国道まで引き返し、酸ヶ湯温泉方面に走る。元々。登る予定だった登山口を横目に、蔦温泉まで走る。紅葉は高度が下がるごとに進んでいない。


 駐車場で地元のカメラマンと少し話し情報入手。蔦沼の有名な撮影場所は朝5時過ぎからカメラマンで一杯との事。9時19分、蔦沼めぐり自然研究路に入る。ポイントはカメラマンが写している。長靴を履いたりした本格的な準備の人もいる。


 蔦沼の木道から、朝日が山に当たり始めて真っ赤になり、蔦沼に映りこむのを撮るのが定番のようだ。続いて、鏡沼の横を歩くようになる。


 月沼には《何百年と生き続けてきた樹木もいつかは倒れ、少しずつ森の土へと還っていきます。昆虫を中心とする多くの生き物たちが木材を細かく砕き、最終的には菌類(キノコの仲間)が完全に分解し尽くします。森の中の栄養分は、この循環によって常に保たれ、蔦の森をずっと支えてきたのです。》との案内板がある。

 やがて、赤沼への分岐があり、《この先赤沼までは、山道で迷いやすいので、注意して下さい》と標識があるが、行ってみる。10時22分だった。


 途中のブナには熊の爪痕?傷がある。道は笹に覆われてきて倒木の上を乗り越えて歩くようになる。サワダツの実がなっている。少しだが道は上っていて、周りのブナが黄葉して来たようだ。11時、ブナに絡まった蔦が紅葉していたので私もカメラを出した。倒木の上に上って写すのだが、15分かかった。

    
  ここから先は、薄~い踏み跡と、赤テープを頼りに歩くようになる。時々、赤テープを見失うが、元の赤テープまで戻り慎重に歩く。鞍部を歩いていると、向うから初めての人声が聞こえ男女二人が来た。ただ、遊歩道の沼めぐりだと思っていたので、地図もなく後どれぐらいで赤沼なのかと思っていたので、ホッとする。聞くと、ここからだと40分くらいかかるとの事。赤沼には、BSの撮影班が来ているとの事で、ピストンより、仙人橋まで行ってバスで戻ると良いと言われるが、バスの時間も分からないしね。11時52分、木越しに山が見える所まで行ってお昼にした。夕方には雨との天気予報だったが、やはりパラパラと雨が降りかかったのでカッパを着る。

    
 12時17分、昼食後引き返す事にした。地図があればと思うが、こんな所を歩く事になると思ってなかったので、地図はスーツケースの中なのが残念だった。後で見ると、あと30分で赤池の所まで来ていたのに・・・。

 でも、黄葉真っ盛りの所まで来れて、日が射したブナ林は、黄金色だったので良しとしよう。♪


 こんな所に観光客が紛れ込んだら大変だわね。13時28分、分岐の遊歩道に戻る


 長沼に13時35分到着。


 下りて行くと東屋がある。赤池は手前のピーク(松森804m)の向こうなのか。

  
 急階段を下りると菅沼、アップダウンを観光客が難儀しているようだ。ひようたん沼を過ぎると元の蔦温泉の売店の裏に出た。14時28分、奥入瀬渓流の横を通り、十和田湖のホテルに向かった。


 18日【奥入瀬渓流】
 青森の寝るだけビジネスホテルと違っていいホテルだった。広い部屋、温泉にゆっくり浸かり、美味しい夕食だった。宿泊料金が高いから当たり前か・・。


 朝、6時5分に外を見ると、十和田湖の向う側の山が赤く焼けている。急いでおっちゃんに写してと言う。この赤く染まった朝陽の蔦沼がカメラマンが狙うシチュエーションなのだろう。昨日聞いたことだが、ホテルの横の小川が青森県と秋田県の県境との事。


 7時22分にホテルを出発。7時53分、奥入瀬の銚子大滝の手前の広い所に車を停める。勘違いで子の口まであと1Kの所まで行ったが、標識で気がつき0、5K戻る。8時2分、銚子大滝に到着。外国人の団体さんで賑わっている。外国人といっても東アジア系の人達だ。


 九段の滝に8時13分。出会う人はほとんど外国人で、どうも台湾の人みたいだ。木と岩が象のように見える。ガイドがいれば、そう説明するだろうな。


 ここからは、総称して、一目四滝と言われる、双白髪の滝に8時40分、不老の滝に8時42分、白糸の滝に8時44分、白衣の滝に8時46分を見ながら渓流沿いの遊歩道を歩く。四国と違って、カメラマン(三脚を立てて写している人)に青年がいる


 玉簾の滝・岩菅の滝は道路の向こうなので写せなかった。白銀の流れを見て、白布の滝を9時45分に通過。


 雲井の滝に9時52分、近くまで行ける。橋を渡り、遠くに千筋の滝を10時8分に見る。  


 飛金の流れ、九十九島を見ながら歩く。相変わらずすれ違うのは外国人ばかり、カメラと三脚を持って熱心に写している人も多い。


 概してマナーの悪い人はいないが、狭い道でも構わず進む人は外国人が多く。待っていてくれる人は大体が日本人だった。もっとも、日本語で挨拶してくれる人がいると、ああ~日本人と分かるくらい見分けがつかない。


 阿修羅の流れを見て、道路の向こうの岩が馬門岩で11時2分になっている。


 石ヶ戸を11時32分に見て、三乱の流れを見ると引き返し、石ヶ戸休憩所でトイレ休憩とした。


 石ヶ戸休憩所の向かいのバス停の時刻表を確認すると、12時27分のバスがある。少し時間があるので、もう一度渓流に下りて、ベンチでコーヒーと買っておいたパンとバナナを食べる。実は春の旅行の際、《コンビニも食堂も無い観光地》で困った経験から準備していたのだ。

 さっき通った時に、撮りたいな~と思ったのだが、持っているレンズ(67版の80㎜)では無理、柵の中に入れば撮れるのだが・・・、《植生保護の為、立入禁止》となっている。あきらめていたのだが、三脚を持った男性が入っている。それだけなら目くじらを立ててもと思っていたのだが、一人が入ると通り掛かった二人が入った。waiwai隊が昼食を食べている間もずっと話をしている。次々に通りかかった人が入っている。食事を終えて横を通った時に、紅葉の良い時に連絡してあげると電話番号をメモしている。どうも地元のカメラマンのようだ。外国人はマナーを守っているのに、地元の人がこんなでは情けない。

 12時20分過ぎにバス停に行くと、他にも親子らしい女性連れが待っていた。レンタサイクルでここまで来たのだが、交通量が多いし危ないので戻してバスで帰る事にしたとのことだ。バスは遅れて来るかと思っていたが、意外にも定刻だ。外国人のツアー客の予約があったのか、臨時バスも続いてきている。途中で乗ってきた外国人のツアー客は、チケットのような物を見せて乗ってくる。このツアーだが、迎えの大型バスは駐車する場所がないので、路線バスを使うとは上手く考えたものだ。今日は約10、5㎞を歩き、写真も数枚撮る事が出来た。

 帰路は運よくバス便を利用出来たこともあり、この後、明日の予定だった二ツ森貝塚に行くことが出来た。