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9月
17日【皿ヶ嶺】
【waiwai記】
9月に入り、ある事情(私自身の事で、まもなく公表出来るかも?)があって気分が晴れないままの日々が続いている。そんな事はともかく、「何処へ行く」に、思いつくのは唯一、皿ヶ嶺でしょ・・。だが、“六部堂越え”の路だけは未経験だった。私が提案したのは、畑の川から林道を利用しての周回コースだったが、これはあっさりと却下。「当然、六部堂からの周回じゃな〜い」との相棒の言。
という事で、六部堂の駐車場へ着いたのがam10:40分。いつものように、下調べの無いまま、地図と東温アルプスガイドをそれぞれが見ながら、六部堂越えへの山道を探す。東温アルプスガイドの記述の、古道への入り口が見当たらない。暫らく往ったり来たりしながら、R33号線から東へ入るそれらしき路へと分け入る。久万高原町にある山は近年随分と“伐採・間伐”の手が入っていて、林道や作業道が古の路をズタズタにしている。どうも、こちらの路もそれに該当するようだ。
先のガイドの記述と違う路のようだが、今使っている作業用に付いた路は、古の路と合わさるのは先刻承知の助・・。と、先を急ぐ。やがて、小沢の左岸から右岸へと赤テープが指示していたのだった。こちらが古の路に違いなかった。が、伐採の作業用に使われる路の特徴は明白である。古の路のままなら、幅1m以内でも良いが、作業用なら2m程度の均された路になっている。さて、植林の中は陽が射す場所と影の部分の明暗が顕著である。人様の眼では、そのあたりの微調整も可能だが、コンデジのモニター画面では、何が写っているか判別が付かない。作業道が沢部に掛かる手前に左手から崩れ落ちている場所があった。古の路は、左手へと斜上していた。20数分歩いただけだが相棒は、ちょっと休憩の声だ。
小休止後、直ぐの路脇に『松中OB山の会』の立札が建っていた。am11:31分。ここが地図上、南へ延びる破線の路に相違ない。ここから直ぐに、小沢に木が三本渡されている場所に出合う。“じぇ・じぇ・じぇ”いくらなんでもこれは渡れないだろう。私はリスでは無い。ここは沢に降りて渡った。
沢を渡った所に、久万町設置の“久万新四国88ヶ所”第15番の案内があり、傍らに石仏が祀られていた。その直ぐ上で林道に出合った。砂利道の林道は今も使われているようだった。しかし、地図を見ても、林道に出合う筈は無いが、右(東南)方向へは降っているので、左(西北)へと歩くと、“松中OB山の会”の立札と、赤テープを発見である。
ここで、昼食休憩とした。11時52分である。簡単な昼食を取っていると、下から軽トラが上がって来た。やはり、今も現役の林道だったのである。昼休が終われば、右手の急坂を上がり、しっかりと踏まれた古の路を進む。時期が合えば、良い匂いがする茸が赤松の間に生えると思われる路だ。檜の植林の場所は、陰影が濃いのがカメラの液晶で確認出来る。
良く踏まれた路は、緩やかに高度を増して、峠のような場所に差し掛かった。赤テープが巻かれた、その左手の尾根にも路は続いていた。傍らには石仏が佇んでいた。ここが、六部堂越えである。12時26分だった。尾根路を暫らく辿ると、三角標識に出合った。1060mの三角点だ。あと200mで頂上である。30分も登れば着く。
“六部堂越え”から皿ヶ嶺へは、おおよそ北方向へと行く事となる。今までのトラバースの路と違って、尾根の路ではアップダウンは必定である。そして、勾配が緩やかになった場所で林道に出合う。こんな処まで・・。というぐらい、未舗装の道に出合った。
そして、尾根道には新品のキノコが土中から生え出ている。
相棒の“亀の歩み”は、暑さのせい(?)。んにゃ〜、ここのところの体調(体型)の変化によるものだろう。とにかく、大阪から帰郷後、ほとんど歩く事が無くなっている。そんな事もあり、暑い日や急な登りがある路では所要時間が予想以上に必要だ。ここで少し休むと言って休んだ所から頂上まではあと5分だった。頂上には、単独のオジサンが一人。ザックに小型の三脚を括り付けたオジサンと相棒は、暫し歓談。
頂上から少し下った、石鎚連峰が見える場所で小休止。今日も夕方からはお出掛けなのだが、時間は十分である。さて、下山路は当然十字峠経由の六部堂だ。十字峠を14時10分に通過し、水路跡みたいな路を降りると、林道が“Uの字”に待っていた。その真ん中に路は続くのである。
こちらの道は、林道と作業道にぶつ切りにされている。しかし、往きに使った六部堂越えの路とは違って、交差する場所には“登山道”の案内標識が建っていた。六部堂から皿ヶ嶺へ登って来た登山者から、“林道が交差していて、道が判り難かった”という声を聞いていたのは、こういう事だったのだ。私たちが登ってからは、はや15年の歳月を経ていた。
淡々とした下山も、集落が見える道に躍り出たのは、15時11分だった。20分弱のアスファルトの道路歩きも、久々の山歩きだったような気分だった。
10日【皿ヶ嶺】
おっちゃんの用事が10時30分頃に終わった。夕方にはお出掛けらしい、それじゃ皿ヶ嶺でしょと出掛ける。
上林林道は業者の人が、先日の大雨の影響で崩れた土砂や溝に溜まった土砂を掃除していて綺麗になっている。風穴には7、8台の車が停まっている。下から登ってくる登山者もいる。11時12分に風穴を出発する。急登コースから登る事にした。途中のモミジガサ、トリカブト、レイジンソウの花が秋が来た事を告げている。
枯木の皮についていたツルアジサイが剥がれて登山道を塞いでいる。11時44分にのっこしに到着。おっちゃんがサンコタケを見つけて撮っている。
11時55分に引地山分岐を通過、頂上への分岐で竜神平へ下りようと決める。いろんな種類のキノコが少し生えてきていた。
12時23分に竜神平に着き、ベンチで昼食。単独の女性、男女二人連れ、ザックをデポして頂上に行っていた男女二人連れ、女性二人連れなどが入れ替わり現れて、竜神平は登山者の交差点だ。コオニユリも蕾があと一個になった。単独男性が「最近はカワラナデシコを里で見る事がなくなった」と話されるので、ちょっとした花談義をしたあと竜神平周回コースで下山する。
カワラナデシコは終わり、アキノキリンソウ、ヤマラッキョウが咲いてきている。13時25分に上林峠への分岐を風穴方面に歩く。今の時期、枯木や枯れ枝に真っ白のキノコが着いている。途中のベンチでおやつを食べようと思っていたが、女性二人が休んでいたので通り過ぎる。ブナの枯木にツキヨタケがそろそろ着いているかなと見に行くと、この間まであった枯木が倒れてしまっていた。
霧に浮かぶ森のフラダンサーを写して、いつもの枯木の所のベンチでおやつ休憩だ。枯木に着いているサルノコシカケが心なしか大きくなっているように感じる。この前見つけた木の上のキノコ、絶対食べれると思うけど、採れない場所なのよね。まあ採れても、よっぽど確かな人に聞かないと食べないけどね。
13時57分に風穴に下山。少し観光客が来ていた。キバナアキギリが咲いてきている。そして・・・、この花、上から見ていて3人の女性の素振りがおかしいな〜と思っていたら・・・、朝咲いていた花がもうない、おっちゃんが花が散るのが早いな〜なんて言うが、良〜く見ると採られていたのよね。その女性の左手に根のついた株を持っているのが見えた。ひと際目立つ花の色、少しだけと思うのかもしれないけど、ここだから咲くので下で植えても枯れるだけなのに・・・。前は所々に咲いていたのに、いまではあまり見る事がない。観光客が増えれば増える程、貴重な花が失われる。
8日【白猪の滝・白糸の滝】
昨日も今日も天気はパッとしない。それなら豪雨の後なので滝だなと昼から出掛けた。
白猪の滝
おいわさんのレポでは白猪の滝の橋が流されてしまっているとの事だが行ってみる。駐車場に2台車が停まっている。途中まで車で行く事にする。植林帯でツルニンジンが枯れ枝に絡みついて咲いていた。
【お知らせ 9月4日の豪雨により橋が崩壊し、渡ることができません。このため、白猪の滝の滝壺まではいくことができません。しばらく、ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承ください。】とかかれた紙があちこちに架けられている。
倒木や橋の残骸が谷を塞いでいる。
変わったキノコだな〜。遊歩道に石が落ちてきている。ベンチの所で子供二人を連れた男性が弁当を食べていて、橋が流されてしまってそこまでしか行けませんよと教えてくれる。橋があった所の水量は渡れそうな感じだ。おっちゃんは平気で向こう岸に行ったが、私は臆病なので無理だ。結局、靴と靴下を脱いで谷に入って渡ったんだけどね。
滝の水は今まで見た中で最高の量だった。2、3枚写して、また裸足になって谷を渡った。靴を履いていると、男性カメラマンと女性がやってきた。「私は特別臆病なんで」と言う。男性カメラマンがなんなく渡ったあと、かかとの高い靴の女性も裸足になって手をかして貰って渡っていた。遊歩道を帰っていると若い女性3人がやってきたがどうしたかな〜。
白糸の滝
2ヶ所目は白糸の滝だ。遊歩道にまでは水は来てないみたいだった。奥の滝の少し手前の遊歩道に瓦礫が落ちて来て道を塞いでいたが、慎重に歩けば大丈夫だ。水量が多く滝のしぶきがかかるのでレンズにキャップをしてピント合わせをした(レンジファインダーだから出来る)のだが、そのキャップを取るのを忘れてシャッターを押してしまっていた。(^_^;) おっちゃんが滝の横の岩にへばり付いて何か撮っているな〜と思ったらイワタバコだった。
駐車場まで遊歩道を下りていると、若い男女が楽しそうに上がってきた。お揃いの真っ白のスニーカーを履いている。滝に来るので買ったのだな、ほほえましい二人だった。
5日【皿ヶ嶺】
日本列島はゲリラ豪雨、竜巻と異常気象続きだ。台風17号が近づいてからずっと大雨だったが、止んだので皿ヶ嶺に行く事にした。上林林道は水が大量に流れた土砂が残っていたり、最近工事した辺りのノリ面が崩れている。
水の元はそうめん流しも終わり静かだ。天狗の庭への登山口の近くの谷の水流も相当多い。5人のグループが下から上がってきた。道路の状態が悪いので車を置いて登って来たとの事だ。9時32分に天狗の庭へ向け出発。道端に咲いていたホトトギスは雄しべに模様があるのでヤマホトトギスだ。ゲンノショウコが咲き、マムシグサの実が半分赤くなっている。
途中のいつもはチョロチョロと流れている沢の所も、今日はザーザーと流れている。天狗の庭に入った所の木の横に赤いツチアケビが4本生えている。1本倒れていたので起こしておいた。ツチアケビの隣りにブナシメジに似たキノコが生えているが、食べる勇気はないな〜。10時14分に上林峠への分岐を通過。
階段を上がっていると、さっきの5人のグループが到着した。昨日までの雨で上林峠までの登山道がどうなっているか心配だ。峠道のお地蔵様に手を合わせる。沢の所は、岩や石が流れ崩れて登山道が寸断されている所が2ヶ所あった。
10時32分に上林峠に着きサンドイッチを食べる。それまでは蒸蒸していたのだが、風が吹いて気持ちが良い。5人グループが到着したので、入れ替わりに出発する。waiwai隊は林道を歩いて畑野川登山口から登る予定なのだ。畑野川側の水場でも水をペットボトルにたくさん入れている人がいる。こんな大雨の後の水でも美味しい水なのだろうか。11時1分に畑野川登山口を出発。
途中の沢を横切る所の水量も凄い。登山道から右側に見える滝も水飛沫をあげて流れている。
いつものマムシグサの実はまだ青いままだ。そこから続く登山道は、谷のように水が流れている。頂上への分岐を見送って竜神平へ向かう。ベニナギナタダケがぼちぼち生えてきているのが目についた。
11時37分に竜神平に到着。さっきの5人パーティは上林峠から階段を上がって先に到着してお食事中だ。竜神平のマユミ、去年は全然実が着いてなかったが今年はびっしり着いている。コオニユリは一輪だけ咲いていて、蕾があと二つのみになっている。おにぎりを食べて20分程で下山にかかる。
12時1分に分岐を通過。レイジンソウが咲いて秋を感じさせる。途中の沢も大量の土砂で様相が変わっている。ギンバイソウが群落していて綺麗な所だったんだけどね。この時期に珍しい黄色の花が咲いている。春に咲くヤマブキソウだ、狂い咲きだな。単独の男性と、単独の女性とすれ違う。
12時44分に風穴の井戸に着き少し涼む。風穴の駐車場で見覚えのある方が車から出て来た。おいわさんだった。新しくなった東温アルプスガイドを貰う。今度のは紙が防水らしい。改訂の度に改良されるな。
上林林道の≪この先作業中≫は、間伐をしているのだ。ここにも道路脇や杉林の中にギンバイソウが群落して咲いていたんだけどね。でも、日が良く当たるようになればまた違った花が咲いて来るので楽しみだ。13:13に水の元に下山した。