5月の2


 24日【皿ヶ嶺】

おっちゃんが夕方から用事があると言えばここしかないでしょと決める。今回は中古で買ったペンタックス67と魚眼レンズ・135ミリマクロレンズを試すつもりなので、上林トンネル横から神の庭に立ち寄り、登り返して上林峠〜竜神平〜頂上のコースと決めた。
コンロンソウ 新緑の森 ユキザサ
 写す被写体はもう決めてあるが、カメラの準備が手間取るのでおっちゃんがスパッツ等の準備をしている前に先に行っているからと先行する。神の庭に着き撮る準備をして待っているのにおっちゃんが来ない・・・。シャッタースピードが1秒以上になるとバルブ撮影をしないといけないカメラなのに時計を忘れてきた。上林峠の分岐で待っているのかもと登り返して呼んでみるが返事がない。しばらくして下からおっちゃんが呑気に上がってきた。私が木の根の所で準備をしていたのに気がつかず通り過ぎたらしい。(*_*;
 神の庭は、前日からの雨でたっぷりと水分を含んだ空気、花々はびっしょり濡れて下を向いているし、春の花は終わっている。

上林峠 竜神平への階段 長い階段
 上林峠のベンチで一休み。永遠に続くかと思われる木の階段も、歩幅に合う所は楽なものだ。

咲き残っていたミツバツツジ 靄の竜神平 シャクナゲ
 階段を登りきり、気持ちのいい登山道になると咲き残ったミツバツツジの色が爽やかだ。竜神平が近づくと靄が来ているのがわかる。愛大小屋の裏にあるらしいシャクナゲに靄がきていればいい写真が撮れると足早になるが晴れてくる気配だ。

 頂上 十字峠
 そして、やっぱり到着した頃には晴れてしまった・・・。愛大小屋でコンビニ弁当でなく、生協で購入したのを電子レンジでチンしただけ の弁当を食べる。(^^ゞ 平日とあって登山者は少なく竜神平では2人、頂上で4人だった。頂上でコーヒーを飲んでいると、三脚を持った方が「クマ○○ソウが咲いていました」と教えてくれたので、十字峠から竜神平経由で下山の予定を、急登コースに変更した。

クマガイソウ  
 珍しい花の自生地に行くのは、盗掘された痕とかを見る事が多いので好きではないが、せっかく咲いているとの事なので行ってみた。大阪へ行く前だから9年以上前に一度見た事があったがもっと群生していたはずなのに・・・。ここでやっとマクロレンズを試す事が出来た。

無残に抜かれ捨てられていた 直登コースの標識 
 ところが、花の横に生えているオタカラコウ(?)がメチャメチャに抜かれ、打ち捨てられているのを目撃する事になった。茎を取ったような痕があったので、フキにでも間違えたのだろうか・・・。それなら根こそぎという事もないか・・・、ワサビだと思ったのかな・・・。とにかく悲惨な光景だった。

濃霧の森 風穴の森林公園 トンネル横まで戻る
 下山にかかる頃には、風穴までの登山道には濃い霧が漂ってきていた。それはそれは幽玄の世界だった。風穴が近づいて来ても濃い霧は晴れる事はなく、上林トンネルまでの道路も視界は悪い。道路は軽い登りになっているので、しんどかった。


 25日【寒風山】

 おっちゃんが検査した胃の検査結果を聞きに行く日だが、検査の結果が間に合わないとガンセンターから連絡があり予定が一日空いた。朝寝ていると、Falconさんが掲示板に寒風山のアケボノツツジ情報を寄せてくれたので、おっちゃんが寒風山に行こうと階下から呼んでいる。私は昨日の皿ヶ嶺が結構足にこたえたので今日は休みたい気分だったのだが、せっかくだから行く事にした。

登山口 9:55 後25分の標識 桑瀬峠 10:41
 足の調子を考えて、ストックを使う事にして10時前に登山口を出発。桑瀬峠まで25分の標識の所で「20分で着くよね」と話す。桑瀬峠で「ほんまや20分やった」とおっちゃん、登山口から46分だった。

アケボノツツジが見える アケボノツツジ 
 峠で一服してから、調子が悪くなり、足が重い。(身体が重いんじゃろ・・影の声(笑)) それでも、アケボノツツジが見えてくると元気も出てきた。

 頂上が近づいてきた 桑瀬峠が下に
 登山道を綺麗に整備してくれているので、以前は怖かった場所も安全に歩く事ができる。裏寒風の方から来ている登山者の歓声が聞こえる。

見上げればアケボノツツジ 岩の上から 
 頂上が近づく頃には満開のアケボノツツジが百花繚乱だ。頂上手前の展望所でお昼とした。

裏から登ってきた登山者 裏からみた岩峰 
 おっちゃんに、「私はここでいるから、裏にちょこっと行ってきたら」と言う。

下を撮影中  14:50 下山
 30分くらいでおっちゃんが帰ってきて、下山開始。山ボーイ4人が「あそこが頂上ですか?」と登ってきた。やっぱり、ストックを持ってきて正解で、スムーズに下山できた。旧寒風山トンネル駐車場で、皿ヶ嶺でよくお会いする女性にお会いしたので、昨日の惨状を話した。