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 2日【石墨神社】

 おっちゃんの予定が一日空いたと言うのに、昼から雨との予報だ。撮影も、紅葉は終わり何を写してよいのか・・・。それではと、法師山であった登山者が石墨神社から石墨山への登山道が整備されたと言っていたので、石墨神社への登山口を偵察に行く事にした。

林道桜木線への入口 石墨神社参道の登山口 ここで私を待つ事22分
 県道153号線で笠方集落ー黒妙部落を過ぎた久万高原町本村部落から林道桜木線までは、以前来た事があった。今日は、登山口まで行こうと林道をはしると、石墨山・法性院入定地と書かれた標識と、石墨神社参道と書かれた標識が見つかった。林道の奥で車を回して駐車、今回は偵察だけのつもりだったので、登山の用意はしてないが少し行ってみる事にした。

 何も背負ってないので、最初は普通の道のように歩いていたのだが、気がついてみたら結構傾斜がきつい道だった。ペースが速すぎて、心臓がパクパクしてきた。心臓のあたりが痛いし、息もあがり、そのうち冷や汗も出てきたので、おっちゃんに先に行って貰い休んでいた。少し落ち着いたのでゆっくり登っていたのだが、やっぱりしんどい。そろそろおっちゃんは石墨神社に着く頃だ、待っていたら帰ってくるだろうと座りこんで待つ事22分、お〜いと呼ぶ声がしてむこうにおっちゃんが下りてきた。帰ってきたのかと思ったら、つづら折れの直ぐ上で待っていたとの事だ。

12:8 着 法性院入定地 お骨が納められている
 気分も少し戻ってきたので、神社まで行く事にした。そこから5分位で石墨神社に着いた。登山口から1時間5分もかかってしまった。大きな岩の下に祠があり、白い犬小屋のような小屋が横にある。その中に骨壷が見える。入定してミイラになったという法性院のお骨が入っているのだろうか。

おっちゃんを見送り 私は待つ事に  
 奥には社殿があり、中に入ってみると“天保三壬辰二月”と書かれた絵馬のようなものや、改築した年月日・大工の名前等がかかれた板、奉納した記念の板等がかけられている。社殿の外も、中も落書きでいっぱいだ。

 おっちゃんに、石墨山に行ってきたらと言って、私はこの社殿で待つ事にした。節穴だらけで風がビュービュー入って寒かった。

  新旧の赤テープ
 【waiwai記】
 相棒が、「ここで待っているから、行ってみる〜」との事なので、一人で偵察に出掛ける。
 さて、岩窟を回り込むように付けられた路は、直ぐに、急坂となっていた。細くなった尾根道は、岩壁の上を回り込んでいるようだ。笹部の箇所は刈り込まれており、迷うような場所も無い。尾根の東側は風がガスを連れて来て、肌寒い。所々で出逢うテープは20年以上前のものと思われるものも混ざっている。

ガスで展望がないのでここまで 戻って下り口
 何ヶ所かの小尾根を越して植林の間の路を抜けると、前方が開けた場所に出たが、強いガスが視界を遮っていた。今回は、ここで引き返すとした。天気の良い日だと、ここから石墨山のピークが望まれる箇所だろう。
 ピークまで辿るのは次回として、途中に架けられているロープの箇所を降りると、相棒の待つ岩窟へと戻る。

中で40分待ってました 13:22 登山口に戻る キツネノチャブクロ
 「稜線に出て笹原になったが、ガスで前が見えんかったので引き返した」と、おっちゃんが42分して帰ってきた。石墨山参道と書かれた標識は一番最後が19と書かれていた。最初からわかっていれば、あとどれ位かわかったのにな〜。登山は最初が肝心、身体が慣れて来るまでゆっくりしたペースでを思い知った山歩きだった。天気予報通りに、国民宿舎古岩屋荘の食堂で食事中に雨が降り出した。それまで落ち葉はかさかさで退色していたのに、雨に濡れて色がよみがえって綺麗になったので、少し撮影した。


 5日【皿ヶ嶺】
 金曜日は昼から台風並みの風と雨だが、気温は高かった。土曜日は、冷え込む予想だったので霧氷を期待していたが全然だった。秋は、皿ヶ嶺に何度も撮影には行ったが、竜神平までだった。今日は頂上まで行こう。

10:40 風穴出発 ウバユリの種がはじけた後 
 コンビニのおにぎりにも飽きたので、自分でおにぎりを作って出発! 日曜日なので、車がたくさん停まっている。先日の事(石墨神社参道)もあるので、ゆっくりとしたペースで直登コースを登る。

 11:4 稜線についた 11:14 引地山からの登山者
 今の時期になると、木々の葉も落ち、草花も枯れて登山道の景色も一変する。太陽の日差しも暑くもなく気持ちいい。稜線間近の広い場所でしばし休憩。引地山から登山者が二人来て、頂上まで前後して登る。

彩りのミヤマシキミ 10:30 十字路分岐 11:45 頂上
 何も彩りがない中“ミヤマシキミ”の赤い実が可愛い。頂上に着くと、机とベンチに座った何組ものグループが一斉にこちらを見るので気恥かしい。まるで、涸沢ヒュッテや、涸沢小屋のテラスのような雰囲気。ここが山の頂上とは思えない雰囲気なのだ。


12:10 石鎚山見える 12:30 愛大小屋 13:15 上林峠下り口付近
 人見知りのwaiwai隊は、そそくさと食事を済ませて、竜神平へ下りる。少し下りた所の石鎚山のビューポイントで、「そう言えば、石鎚山が見えていたはずなのに頂上から見なかったね」と石鎚山を見ていると、カメラを持った男性も頂上は素通りでここで休みましたとの事。しばし、皿ヶ嶺の四季の事等を話しした。

 竜神平を抜ける笹原の温かい所でコーヒータイム。上林峠の下り口付近まで行き引き返す。

  14:15 下山
 撮影の事も考えず、のんびりと登山道を下る。この大岩もいつもとは違う風景。


 9日【皿ヶ嶺】
 皿ヶ嶺にも初雪が降る予感の天気予報、朝起きると空は真っ黒、皿ヶ嶺方面も雲で何も見えない。用事もあるし今から行っても・・・、と行くのを止めていた。昼前になって、天気が回復の兆し。タイヤもおっちゃんの珍しい(^_^;) 早めの準備でスタッドレスタイヤに交換済み。これは行かねばと出掛ける。

12:30 風穴の駐車場 12:35 登山口 5ミリはある雪
 風穴までの道路は、第一カーブあたりから道路の雪がだんだん深くなった。そこに、軽自動車が一台停まっていて、足跡が続いていた。「ここから歩いたのね」と見ていると、道路を横切る登山道の所からは登山道を登っているようだ。

 風穴の駐車場までに軽トラが一台下りてきたのみ、一台ここまできてUターンした跡があった。写真を撮りたいものは、直登コースにあるのでつづら折れの登山道を途中まで行って、最近整備された直登コースに合流しようと相談しながら登山口まで。12:35に登山口を出発。下から登ってきた方の足跡だろうか、つづら折れの方にトレースがある。直登コースの分岐から、先行者のトレースが続いていたのでラッキー! 雪はサラサラで固まっておらず5ミリもあるような粒がコロコロと落ちる。

途中から直登コースに入る 13:5 稜線手前の広場につく 引地山へ足あとあり 引地山から足あとが続く
 締りのない雪なので慎重に登る。稜線手前の広場から引地山への登山道にトレースが続いていた。waiwai隊は、皿ヶ嶺頂上方面へ。すると、分岐でトレースが引地山から続いていた。先行者が引地山まで行ったかどうかは不明だ。

立派なブナ 見晴らし台に立つ
 2回程少しのアップダウンをすると、十字路と、竜神平への分岐がある。トレースは十字路〜頂上方面についていたが、waiwai隊は遅い出発だったので竜神平までとした。風の方向によるのか霧氷がついてきた。あまりこのコースは歩かないが、このコースにも形のいいブナが5、6本はある。岩の上の見晴らし台のようになった所からの霧氷が綺麗だ。(少し薄いけど)

  竜神平に着く
 新雪の上にヤマアジサイの枯花が落ちていたりして、冬ならではの美しさがある。竜神平の湿原が隠れるほどの深い雪ではなさそうだ。

14:25 愛大小屋に着く 霧氷がたくさんついている おっちゃん曰く、雪のつき方が良い
 愛大小屋で休憩させてもらう。ほんとうにありがたい事だ。頂上からと、小屋に出入りしたのと、竜神平を横切る方面、風穴までとにトレースがある。14:30にもなったので竜神平の周回コースは止めて帰路につく。上林峠方面からトレースがあるが、愛大小屋からは風穴までは一人のトレースしかない。今日はwaiwai隊の他には一人しか歩いてないと思うが・・・。

ベンチの横の木 いつもの枯れ木 
 いつものベンチのあたり、いつもの枯れ木等を写して下山。

怖い谷沿いをトラバースする登山道 大岩 15:45 風穴に帰る
 下山もルンルンと思っていたら、サラサラ雪が沢筋に吹き溜まった場所が3、4ヶ所もある。踏み固めても固まらないし、ちと怖い。(*_*; 風穴の駐車場には、大型のタイヤ痕がついていた。雪道の走り具合を試しにきたのだろうか。

 雪の皿ヶ嶺には何度も来た事があるが、あの締りのない吹き溜まりの記憶はない。皿ヶ嶺までなら、冬でも大丈夫と、誰にでもは言えないな〜。


 12日【石墨山】
天気予報では、朝は冷え込むという事なので霜が降りるかもと撮影の準備と、山行の準備をして6時30分に出掛ける。自宅周辺の畑も霜が降りている。(*^。^*) 
 第1、第2日曜日はプラスチックゴミ(吹田市では燃えるゴミだったのに、東温市では分別して出さないといけない。我が家は生ゴミはコンポストに入れているのであまりないが、プラスチックゴミはこんなにあるかと思う程すごい量だ。)と、ペットボトル、その他の燃やさないゴミを集積場に出す事になっている。いつもは鍵をかけてあるので、当番の方が開けて下さってから入れるのだが、6時からと思っていたら7時からとなっている。それも12時には閉められる。これじゃ〜日曜日(第1、第3日曜日は金属(缶等)・ビン)は7時からじゃないと出掛けられないじゃないの〜。(*_*; という訳で、撮影後一度帰ってゴミを出してから山に行く事になった。

 この前は自宅周辺は霜が降りてなかったのに、上林は霜が降りていた(それも下の方に)。今回は反対で、撮影しようと思っていた所は降りてなかった・・・。放射冷却でも、風のあるなしでこんなにも違うものか。

 前述のように、一旦我が家に帰ってから出掛ける。冬期でも通れる事になったので、上林トンネルをぬけて久万高原町に抜ける事にする。カーブの所に停めて登山の準備をしている方がいる、水の元にもたくさんの車が停まっている。私たちは、スタッドレスタイヤのお陰で難なく通過、トンネルの手前でチェーンをつけている軽四が一台。「トンネルの向こうは南側だから融けてるかも」と言うおっちゃんの言葉も空しく、結構雪は残っていて融けた後がアイスバーン状態だ。畑野川の方からは一台も上がってこなかったので無事通過。

11:0 登山口 植林帯を登る 11:43 石墨神社着
 登山口まで時間がかかり11:0に石墨神社参道の登山口を出発となった。12月2日に「ちょっと行ってみる?」と軽い気持ちで参道を歩き具合が悪くなった教訓から、今回はゆっくり登り始める。傾斜がきつければ階段状とかになっているものだが、平らな道が真っすぐ続いているものだからそんなに傾斜はないように見えるが結構きついのだ。登山口の看板には誰が書いたか石墨神社まで35分と書いてあるのだが、途中で厚くなりフリースを脱いだだけで休まなかったのに43分もかかった。暫く歩いていると、おっちゃんが、脱ぐ時に帽子を枝にかけたそうで帽子を忘れたとの事。この前、石墨の別れから唐岬の滝登山口へ下りた時も、帽子を忘れたのよね。あちらは回収出来なかったが、今回は帰りに忘れてなかったら回収出来る筈。

 最初は苦手なトラバース 尾根道になる
 石墨神社で少し休んで、石墨山へと登山開始。大岩を回り込むように付けられたトラバース道は、融けかけた雪が滑りやすいので慎重に、すぐにロープが架かった急尾根だ。ピッケルを持って来たのでこんな時は安心だ。

 直瀬方面 12:35 石墨山の頂上からこちらを見ているのが見える
 緩やかな尾根と急な尾根を何度か繰り返し、これを越すと頂上かと思っていたがまだ頂上は先だ。「頂上からこっちを見とる」とおっちゃんが言うので見ると、木の間から赤い服を着た人が見えた。前回、おっちゃんはここまで偵察に来たそうだが、霧が濃くて前方は見えなかったそうだ。
石鎚山が近くに見える 乗っこして石鎚山を展望した場所が見える 
 ここからは、石鎚山が近くに見える。♪ 頂上への途中から、さっき乗っこした場所が、刈り込まれた登山道に雪が積もっているので良く見える。

頂上直下から乗っこした所が見える 頂上から石鎚山方面 30人の団体に踏み固められた頂上 12:55
 そして、“石墨山”頂上直下の木の間からも見える。12:55に石墨神社から約1時間で頂上に到着。女性が一人、おっちゃんにコースを尋ねている。「今まで、団体さんが30人くらいいたんですよ」との事。こんな狭い頂上にねぇ〜。おにぎりを食べている間も、そのパーティの声がずっとしている。声の方を見てみると、唐岬の滝登山口からのコース上にある大岩の辺りで、ストップしているようだ。

 よ〜く見てみると、どうもロープが渡されたようで、順番に岩場を降りるのが見えた。どこの団体さんだろうか、ツアーリーダー(?)も大変ね。

  快適な尾根道もある 
 下山は、枯れ葉の上に積もった雪が滑るので慎重に・・。登山道の横には木があるので大丈夫。一度滑りこけたけどね。(^_^;)

13:55 石墨神社に帰る 登山口の桜木林道に帰る14:35
 石墨神社まで45分弱、コーヒーを飲んで一服して無事に帽子を回収し、14:35に林道桜木線の参道登山口に帰った。帰りは上林峠を止めて、国道で帰る事にして、途中の四国88ヶ所“大宝寺”に立ち寄り参拝して帰った。

 27日【皿ヶ嶺】

第一カーブ 杉に吹き付けた雪 
 おっちゃんが朝の用事から帰ってきた。「雪が降っているから皿ヶ嶺に行くか?」と言うので、準備をして出掛けた。皿ヶ嶺への林道に入る前の上林も雪が降りしきり、そこらへんの山も写真に撮ったら良いだろうな〜と思うが、目的は皿ヶ嶺の霧氷とそのまま走る。途中で一台車が下りて来て、「雪が深いので行けませんよ、貴方の車なら大丈夫かも」との事。行ける所まで行く事にする。

さっきの車が第一カーブで回した跡がある。そこらの杉林がとても良い雰囲気なのでカメラを出す。私が写している間、おっちゃんはスコップを出して停める場所を平にしている。ここに着いたのが10時30分だったので、皿ヶ嶺は止める事にした。

私は写真を撮れる所はないかと林道を歩いて下りる。数カット撮って、さあ帰ろうと思っているとさっきの車の登山者が下に車を停めて歩いてきた。行ける所まで行くとの事。下りていると、ジムニーとエックストレイルが林道に向かって走って行った。二台なら上まで行けるかもと言いながら帰った。雪もやんで1、2時間しか経ってないのに、上林から見た山の雪も融けてしまっていた。

 28日【皿ヶ嶺

10:0出発 10:20 立ちはだかる壁 なんとかガードレールの横から道路に出る
 昨日は時間も遅かったし今ひとつやる気がなかったが、今日こそ霧氷の所まで登ろうという事になって出掛けた。昨日のジムニーとエックストレイルが風穴、せめて水の元まで行ってくれていればとの期待もあったのだが・・・。第一カーブまでの林道も、昨日よりは滑りやすくなっていたので第一カーブでチェーンを付ける。こうなるまでに、一度付ける練習をしておけばいいのだが、いきあたりばったりなのがいつものwaiwai隊だ。(^^ゞ

 なんとかチェーンを付けて第二カーブまで走ったところで、昨日の二台も引き返したらしく、タイヤの跡はない。後からくる車の事も考えて、第一カーブまで戻り、邪魔にならない所に車を停める。

 そこから林道を歩き、登り始める。植林の道があったのでそこから登るが、行き先に林道の石垣が立ちはだかった。左のガードレールが切れた所からなんとか林道に出る。


道路を歩く 融けた雪が転がっている 10:40 登山道からきた登山者
 昼から雨との天気予報なのに、青空が広がる良い天気で、路肩の雪も緩んで、雪のロールカステラが出来ている。暗い植林帯から登山道になる筈だが、そこよりは上に来ているらしい。下から登ってきた登山者に出合う。

11:55 水の元 ウサギ 小動物(タヌキ・テン?)の足跡 11:40 トンネルへの分岐 11:45 誰もいない風穴
 そこから登山道を辿り、水の元に到着。そこは、ウサギ・小動物の世界だった。一服して、風穴に向かう。先程の登山者は登って来なかった。

林間の光芒 12:0 霧氷は融けている 12:17 風穴の登山口へ向かう
 風穴の駐車場から杉林の光芒が見えたので、あわててカメラをセットする。何枚か写した後で、黒い雲が湧いてきて太陽が射さなくなった。ここまでだな〜と思っていたのに、おっちゃんがまだ12時なので行こうと言う。霧氷が融けてしまったのが見えたので、もう行かなくてもいいな〜と思ったが、訓練もしとかないとと登る事にした。

 12:27 ここまでとする 池の氷を写す
 思ったより雪が深く、雨がぽつぽつと降り出したので、結局ここまでとした。後は、池の氷を写して下山した。

12:55 waiwai隊の足跡 暗い植林地 13:40 13:42 登山道だが、車に戻る為道路を歩く
 水の元までは、他に2、3人来た足跡があった。この暗い植林帯を通ると、林道に出る。その先の登山道を下りてしまうと、車を停めてある所より下に出てしまうので、林道を下りる。もう少し雪が少なくないと、霧氷の所まで行くのが大変だな〜。(*_*; 

29日にまた霧氷が出来ているのが見えた。30日は昼から雨、山は雪との天気予報なので、朝早く下から登れば雪も少なくなっているので登りやすいと思っていたのだが、朝から雨が降っていたので行く事が出来ず、28日に風穴まで行ったのが今年の納会となった。