7月
22日【堂ヶ森】
先月も山行は一回だけ、今月も一回だけになった。5月15日の家の引き渡しから始まった購入家具の搬入、電話工事、CATV工事、外構工事、庭木の植え付け、コンテナに預けていた愛媛の荷物の引越しを終えてホッとしたのもつかの間、今度は6月27日の大阪の荷物の荷作り、引越し。来る日も来る日も段ボール箱との格闘の末になんとか一段落したので、気になっていた堂が森のササユリを見に行く事にした。
ササユリの開花時期には遅いし、なまった体で標高差1200mの保井野からじゃ〜登れるかどうか不安だが、梅が市の方には駐車場がないし・・・と保井野からに決めた。登山口には九州ナンバーの車が停まっていて男性が一人準備をしていた。
7時40分に登山口を出発。懐かしい登山道だ。植林帯、自然林ともに葉が生い茂り暗い。から池までの九十九折れの登山道の登りも一か所も下りがなくずっと登りできつい。
先程の九州の人は石鎚山でテント泊してピストンで帰ってくるとかで、重装備なのにスピードが速い。追い抜いて貰って亀の歩きで登る。
最近、煙草を止めた(少しは隠れて吸っているらしい)おっちゃんはいつも通りなのか、私は遅れ気味だ。やっとの事でから池に着くと、二人が地図で「テント場はありますか?」とか、行程の話等いろいろ話している。
後から着いた私は結局休憩時間が少ないまま出発となる。しゃくなげ尾根のしゃくなげの蕾は少ないな〜と思いながらきつい尾根登りをよたよた登る。10時10分に水場に着くが、途中で休んだのでそのまま登る。今までなかったアルミの梯子が三ヶ所に掛かっていた。有り難い♪
水場から梅が市の分岐までの登山道は、こんなだったか・・・、なんか違うような気がする。ロープが掛けられたりして整備されているので良かった。
分岐の標識のある、笹が四角に刈られている所で休憩する。ここで、おっちゃんの先輩とU氏が一夜を明かしたのよねぇと話す。二人は新しくなった愛大小屋で一泊しようと計画してここまで登ってきたが、U氏の足が痛くなり、時ならぬ雪が積もっていてこれ以上は無理と判断して、ビバークを決めたらしい。なるべく重量を少なく、勝手知ったる堂ヶ森だし、小屋泊まりだしとツェルトを入れてなかったらしい。それで、寒さに震えながら一夜を過ごしたと言う話を去年聞いて「どちらか一人でも装備の打ち合わせをしてツェルトを持っていたら良かったのにね」と話したのを思い出した。
夏の昼は、どうしてもガスが湧いてきて展望は今ひとつ。分岐から乗っこしまでの登山道の脇の笹が伸びている為かササユリはあまり見当たらないし、咲き終わったのばかり目につく。2、3輪咲き残ったのを見る事が出来た。
乗っこしで九州の男性が休んでいたので、いろいろ話をした。明日、いろいろな方向から石鎚山を見たらピストンで下山、次の日は伊予富士〜笹が峰のピストン、その次の日は西赤石〜東赤石のピストンの予定だそうだ。雄大な尾根道を見て感激していた。
彼を見送って、waiwai隊は堂が森の頂上で昼食。新築なった愛大小屋を上から眺める。少し下りたらササユリが咲いているかも、おっちゃんに言うが「行っといで」と言うばかり・・・。少し昼寝をして、分岐から少し下りてみる。男性がこちら側に登ってきたので、「どちらから?ササユリは咲いていましたか?」とたずねると、保井野から登って来て少し下りてみたとの事。waiwai隊が頂上で食事をしている間に来たのね。ササユリは咲いてなかったとの事なので引き返した。梅が市からとの単独女性が通りかかる。愛大小屋まで行ってみるとの事だった。
登りで見つけておいた残りササユリをおっちゃんが写す。登りがずっと上りなら、下りもずっと下りなのは当然で・・・、疲れた足が痛くなりそうな気配だ。このコースで平行な道は、下山側から旧牧場跡の古タイヤと鉄条網が現れ始める一ヶ所のみと発見した。(^_^;) いつもはなんとかおっちゃんについて行けるのだが、今日ばかりはついて行けない。少し痛くなった膝をかばってゆったり、のったり下りてみると、堂が森であったおじさんが飼っている柴犬が飼い主より先に下りて待っていた。いや〜一ヶ月半ぶりの登山、それも保井野から・・・、この時の筋肉痛はひどいものだった。(>_<)