22日【金糞峠〜南比良峠〜大橋】
遅まきに夏休みの残り1日を取り4連休になったおっちゃん、20日は武奈ヶ嶽、21日は家でゴロゴロした。今日は、去年の12月8日に迷い込んだ“男道”、問い合わせた市役所の担当者からは『ご親切に、有難うございます。もう雪の季節なので、来春にも、登山道と間違わないよう案内板を設置します。また、設置が終わりましたらお電話を差し上げます』との回答があった。これで、一件落着したと思って、今年の4月26日に偵察に行ったが対策が取られてなかった。いまだ電話もないし、秋の登山シーズンになるので偵察に行く事にした。もし、なにも対策が取られてなかったらぶら下げようと、木札に【この先危険】と書いて持って行った。コースはまだ未踏の金糞峠〜南比良峠間を経由して大橋〜奥の深谷〜金糞峠とした。
9月17日に山野井泰史さんが熊に襲われる事件が発生した。
先ほど帰宅すると相棒が『ビデオを見ぃ〜よ』と、いきなりNHKのニュースを再生。“山野井泰史さんがクマに襲われ大怪我”との事。しかし、驚くのが、両親へのインタビューですね。怪我で済んで良かった・・。 お母さんは『噛み付かれたから、頭をぶつと鼻がとれてしまうので蹴とばして、一瞬の隙に逃げ出した』と応え、そして、お父さんは、安堵した顔で『生きていることが最高なので、元気な顔を見られて安心しました。ひと月、ふた月後にはまた山へ登るのではないですか』と応えていた。 ちょっとやそっとの事故に動じない山野井君と、ご両親ですね。カンシ〜ンです。 waiwai隊掲示板 |
それで、普段は鈴を一人だけが付けるだけだが、今回は二人とも付ける事にした。
昨日は、大雨警報が出ていたので凄い雨だったのだろうイン谷口のコンクリートの道に土砂が流れた跡がある。7時に出発。平日だし早いので誰もいないと思っていたのに、車が2台着いて、それぞれに単独の男性が登って行った。「散髪屋さんかな〜」とおっちゃん。
隠れ滝の水量も多い、暗くて写真は失敗・・・。青ガレ口の橋で一服した。
青ガレの岩の所は案外登り易いが、ざれた所は雨で土砂が流れて安定してないので慎重に歩く。8時30分過ぎに金糞峠に到着してカステラを食べる。金糞峠から東レ新道を堂満岳方面に行くと、南比良峠・荒川峠・烏谷山への分岐がある。
木の間、朽ちた木等にキノコが生えている。登山道は掘割りになっている。
やがて、大きな台杉があちこちに現れてくる。自然林の中の登山道を歩くようになると天気が良くなる前のガスが少し出てきて良い雰囲気だ。崩れたのか、新しく高巻きに登山道が付け替えられた所が一ヶ所ある。
二体のお地蔵さんが祀られて入る所を過ぎると、すぐが南比良峠だ。9時30分過ぎに着いた。今まで歩いてきた登山道の道なりに道があるので、あちらが木戸峠方面と思うが標識はそちらをさしていない。waiwai隊は大橋へ行くので良いのだけれど・・・。標識通りに少し大橋方面に行くと荒川峠への標識がある。山と高原地図ではどう見ても少し下がるとは思えない。道が付け替えられていて地図が古いのかな〜。
4月に大橋から南比良峠は歩いたので、様子は分っている。12、3分で水晶小屋の横を通る。辺りには色とりどりのキノコが生えている。
10時前に大橋の広場に到着。少し休んで例の“男道”の偵察に出掛ける。谷を渡る木橋は健在、大橋小屋への橋は水面から高い上に滑りやすくて怖い。向こうの岩の上の杭がグラグラなのがちょっと不安だけど、ロープがピンと張られているのが救いだわ〜。
台杉が現れて来て、小川新道への分岐を過ぎ、登山道脇の立派な台杉を越えると、奥の深谷を渡る手前の例の場所に来る。
やっぱり、右手の大岩の上に“大橋へ”と言う標識(落ちた物か)が置いてある。あれがあるから、登山道とは反対側に、にぎにぎしく付けられたロープや印に惑わされたのだわ・・。
そして、ロープに導かれる谷へ下りて崖の上を見ると、ロープがはってあり、『比良山遭難防止対策協議会』の立入禁止の札が付けられているのが見えた。何の対策もしてなかったら付けようと用意した札は、個人では「この先危険」としか書けなかったけど、やっぱり権限のある団体だからハッキリと禁止と書けるのだ。「よかったねぇ〜♪」と、喜びあった。せっかく作って持って行ったので、waiwai隊の札も手前の岩の所と、立入禁止のロープに付けて帰った。もし、不用なら除けて下さい。
見届けて帰る途中で、何故右手に目が行ったのかと振り返ると、左側にある坊村への標識の所の右手に「山火事注意」と派手な標識があるので、そちらへ目が行き、自然に大岩の上の“大橋へ”の標識、その先のロープや印に目が行ったのだわ〜。(@_@;) 標識って難しいわねぇ〜。
大橋の広場に戻り昼食後、すり鉢の名水を汲み奥の深谷沿いを金糞峠まで登り返す。途中で単独の男性が休んでいた。11時40分に金糞峠に着き、名水コーヒーを入れて休んでいると、若者が北比良峠の方から来て奥の深谷方面に行った。金糞峠から青ガレに下りていると、初老の男性がテント装備を担いで登って来た。「北比良峠で琵琶湖を眺めながら夜を明かします」との事、かくしゃくとした方で、こちらまで爽やかな気持ちになった。(*^_^*)
13時にイン谷口の駐車場に下山、最初の二人の車は既にない。比良トピアに入湯して帰った。
27日【御殿山〜武奈ヶ岳〜コヤマノ岳】
写真展の為の秋の写真は、去年までで大体撮れているので一の森に行かなくてもいい。一度は涸沢の紅葉の写真を撮りに行きたいと思って、3月の山岳写真展の時にAさんに一緒にとお願いしてある。今年の紅葉は北海道では1ヵ月も早いとの報道もあったので、いつ行く事になっても良いように少しは訓練をしておかないと・・・と、急登の続く武奈ヶ岳からコヤマノ岳に行き、まだ未踏の中峠〜ワサビ峠間を歩こうと決めた。
坊村の明王院の橋を渡り、登山口を8:30に出発。男女二人、単独男性の後を登る。ほど良い距離を保って登っていたのに、途中で栗が落ちているのを見つけてしまった。先週20粒余り拾ったのを茹でて食べたら美味しかったので、今回も拾った。ここにも、あそこにもとたくさん落ちているので、つい夢中になってしまい石庭に1時間もかかってしまった。
石庭で休憩後、尾根までの間にもたくさん落ちているので、嬉嬉として拾っているうちに2グループに追い越された。尾根に上がった所で休んでいたグループの人も拾っていた。夏道分岐から、男性3人のグループと前後して登る事になった。トリカブトを知らなかったみたいで、スミレと思ったと言っていた。冬道との合流点で休憩。
御殿山に10:50到着。西南稜が爽やかな秋空に映えている。記念撮影だけで休まず先を急ぐ。
鹿に食べられた後もないのに、比良山系の笹はどうしたのだろう・・・、殆ど枯れている。
ケルンを積んだピークからススキの間を抜けると頂上は近い。武奈ヶ岳に11:25到着。20人位の登山者で賑わっている。お弁当を食べてコヤマノ岳に向かう。
コヤマノ岳は武奈ヶ岳の頂上から見ると遠いように見えるが、20分位で着く。ブナの大木がたくさんあり癒される。
おっちゃんが一服吸う間、ブナを写す。中峠に下りて、ワサビ峠へと向かう。標識は整備されて迷う事はない。
ここにも栗がたくさん落ちていて拾う。私はイガからはじき出されている綺麗で、虫の穴が開いてないのを拾うのだが、おっちゃんはイガが開かず落ちているのまで靴でこじ開けて拾っているし、なんでもかんでも拾うので、帰って選り分けるのが大変だった。(^^ゞ
小沢を渡ると口の深谷からの沢登りの人がぶら提げたのか藁ぞうりがぶら下っている。
口の深谷を渡り、谷をつめて行くようになる。木に赤いマークが付けられている。「男道のようなマークやないやろねぇ」と言いながら行っていると、10人くらいのグループが下りてきた。聞くと、武奈ヶ岳に寄らず金糞峠から下山するとの事だ。
急登を登って、あと少しでワサビ峠の平な所でコーヒータイムとした。木の幹に蝉の抜け殻があった。
ワサビ峠に出て、御殿山に登り返して下山。行きに拾った筈なのに、又栗が落ちている。猿が落として食べた後の残った栗だとばかり思っていたが、風で熟した栗が落ちているようだ。思わぬ収穫だったわ〜♪ 帰って、選り分けて、一晩水に浸けてゆでたら小さいながらも美味しかった。(*^_^*) これで、いつ涸沢に行く事になっても大丈夫!
後日談: 多すぎて小分けにしていた分を、蓋つき(マグネットでしっかり密閉するタイプ)のフライパンで、水無し・少々の塩でやってみたら“天津甘栗”が出来た〜。 (*^_^*)