2006年    




  3月

 早春の花の便りが聞こえ始めたので、見に行きたくなった。土曜日は昼からおっちゃんは用事があるとの事で、流れ橋の撮影に行った。4日(日)は、土曜日より天気が良さそうなので、流れ橋を撮影後に奥伊吹方面へセツブンソウの探索に行く事にした。
流れ橋 流れ橋2
 流れ橋では、毎日撮影に来ている人がいて、いろいろ教えてくれる。なかなか思ったような場面にならないが、雲の間から太陽が出て来ていい具合に焼けてきた。後は絵になる人や犬が通る事を祈るばかりだ。数少ないシャッターチャンスも終わり、日が高くなって来たので撮影を終えた。今度は、冬の冷え込んだ時に立ち上がる朝靄を狙って行くのだ。

セツブンソウ セツブンソウ2
 次はセツブンソウの探索だ。京滋バイパスから名神高速を走り、長浜ICで下りた。奥伊吹スキー場の方に行き、戻りながらあちこち探索するも、なかなか見つからない。あきらめかけた頃、長尾護国寺の看板があったので、散歩がてら巡拝コース(1km・30分)を行ってみる事にした。ちょうど道作りをされていて、歩き易い散策路だった。奥の院の「役ノ行者」を見て行けと言われて、お堂の中に入れて頂いた。「花は見れたかな?」と声をかけてくれ里山の人情にふれた一日だった。


撮影中 ミツマタ
 3月6日〜11日は日本山岳写真協会関西支部展・本部協会展が京都で、3月13日〜19日は写真教室写真展が梅田であったので、2週間というもの忙しかった。多忙中にもかかわらず、多くの方に来て頂き嬉しかった。ほんとうに有難う御座いました。<(_ _)>

 その最中の18日(日)は、来て下さる方の予定がなかったので、前々から写したかった林間のミツマタを偵察に行った。私の写真に対するスタンスとして、発表する写真は、オリジナルでというのがある。林間のミツマタは去年、写真教室の先輩に先を越され、今回の写真展で発表された。その作品は見たとたんに衝撃を受けたので、もう先輩のものとしてあるので、私はもういいわ〜 と思っていたのだったが、写真展に来た方からミツマタの場所のヒントを聞いたので、行って見る気になった。

 おっちゃんを雪彦山にも登れるしと、説得して行く事になった。雪彦温泉の奥の道を行くとの事で、温泉の駐車場に車を停めて、早速探索した。
裏にある道を行くと裏山に向かって整備された道があったので少し行ってみる事にした。おっちゃんはタバコを吸っているので、私がお先に行ったのだが・・。この道は杉林に向かうどころか、上へ上へとつづら折れの道で、整備はされているものの、最近は誰も歩いてないようだった。見晴らしのいい所で止めようと思うのだが、全然そんな所はなく、自然林の中をどんどん上って行った。こうなったら、上まで行くしかない・・。そして、大岩の所で道は終わり、杭が打ってあった。
大岩の上には横から這い上がれば行けそうだったが止めた。下り始めて少しで、おっちゃんが上って来るのが見えた。しばらく私が戻るのを待っていたが戻らないので来たそうだ。^_^; 下まで20分だったから、上りは2倍として、60分のハイキングをした事になる。そんなこんなでお昼になってしまったので、雪彦山は中止とした。

 そして、なんとか林間のミツマタを見つける事ができたので、撮影したが天気が良すぎてダメだった。おっちゃんが、ここは先輩の撮影場所と違うぞと言うので、後日聞いたら違う場所だった。


 21日【金剛山】
 18日は私の5X才の誕生日、20日はおっちゃんの5X才の誕生日なので、お祝いをしようと用意をして待っていたのに、少し遅くなるのは分っていたのだけれど、夜9時頃になって、飲んで帰ると電話があった。来週の土日は雨みたいだし、3月は山行記が空白になるかも・・と、21日しか山行の機会がないので、相談しようと思っていたのに・・ こうなったら、怒り心頭ですわね。<(`^´)>
 
金剛山登山口 腰折谷の右岸を行く
 何の相談も出来ないままに7時30分に起床。無言のままの朝食を打開しようと、おっちゃんは懸命だ。金剛山にするか?と提案して来たので、機嫌の直し時だとOKした。(^_-)-☆
 それから、フルカラー特選ガイド“大阪周辺の山を歩く”を見るのだから、頭にはいる訳が無い。金剛登山口のバス停までを地図で調べて、出発。途中の道の駅でお弁当を仕入れて、バス停近くの駐車場(600円)に車を停めた。

 駐車場のおばさんが「真っ直ぐ行って、右側よ」と言うのを聞いて、10時50分に歩き始める。大勢の登山客が三々五々歩いている。アイゼンを片手にこちらに来る人もいたが、なんでアイゼンなん?と思った。立派なトイレを過ぎて、道なりに行くとゲートのある道路の右側に道路が続いていたので、右側だからこっちやねと歩いていて、ふと気が付くと、あれだけいた登山者がいなくなっている。谷の手前にちいさな道があったが、通りすぎると、堰堤に続く道がある。おっちゃんが進もうとするので、「そんな薮みたいな小道の筈がないんじゃない?」と、右手を見ると、水源地の向こう側を行く登山者が見えたので、waiwai隊もそちらに行き、後に続いた。

ロープが架かっている所 タカハタ谷に架かる橋
 先行者は年配なので、こんなロープが架かっているような所は遅い。古い橋を渡るルートと左を行くルートがあるようだったので、ここで先行者に「ここはなんと言うルートですか?」と聞いてみた。「この谷はタカハタ谷で、こっちでも、そちらでも行けるよ」、「同じ様なものだが、こちらは降り口が判りづらい」との事だった。

タカハタ谷の氷 画像ほどは怖くない 水場
  先を譲って貰えそうになかったので、タカハタ谷の右岸を行くコースにした。谷には、少し氷がはっている所がある。道はよく踏まれて歩き易い。ちょっとした岩場を過ぎ30分で水場について少し休んだ。


 林間の尾根道 ブナ林 大きなブナがある
 植林帯の急な道を登るようになり、先日降った雪が残っている。30分弱でブナ林の尾根道に出た。他の登山道と合流するが、標識、テープ等は一切ないのでどこからの道か判らない。お地蔵さんのお世話をしている登山者の方が、お花の良く咲くルート等を教えてくれたが、いまひとつルート図がないので理解出来ない。そこから数歩で突然、たくさんの登山者がベンチで休んでいる広場に躍り出た。
 もう12時20分だった。

 転法輪寺 転法輪寺
 とにかく頂上に行こうと、転法輪寺の階段を上がると、本堂から読経が聞こえて来た。本堂の左手の道を進み高い方へ行こうとするが、山の方は“神域につき立ち入り禁止”の立て札が立っている。前を行く女性二人組の登山者に聞くと、上には行けないとの事。「頂上は向こうだ」と、先程の広場の上にある事を聞き、引き返す途中で葛木神社の参道があったので行ってみた。

 葛城神社への参道 夫婦杉 葛城神社の奥
 参道は雪が凍ってツルツル状態だ。登りはいいけど・・。葛木神社にも、“これより先神域に付き立入禁止”のゲートがあり、広場が最高地点との事だ。参道を戻るのはほんとうに大変だった。^_^; これじゃやっぱりアイゼンいるよね

 金剛山頂 鳥 鳩
 久しぶりに山頂でビールを売っている山へ来たので、ビールをゲット、山頂でお昼とした。天気が良いので展望がよい。記念写真の時間は、12時45分と写っていた。広場は、駒を回すおじさんや、それを珍しそうに見る子供達等で賑わっている。おっちゃんはコンデジなのでロクに写らないのに鳥の撮影に余念が無い。

下山路 千早本道と新道の分岐 
 下山は、千早本道を下りる事にした。階段状の道は、テンポよく下りると丁度よい間隔だった。5分程で千早本道と新道の分岐があり迷っていると、通りかかった方が、「新道の方が雪がないので2分長いけど歩き易いですよ」と声をかけて下さった(2分? 常連の詳しい人だわ)ので新道を辿った。

長い階段 千早城跡への分岐
 木道から石段になり、歩幅の間隔も合わなくなった。30分下りた所でコーヒータイムとした。14時だというのに、まだまだ登ってくる人がたくさんいて、胸突き八丁の階段を立ち止まりながら上がっている。休んだ所からすぐに、楠木公城跡の石があったので、寄って見る事にした。


 千早城跡から金剛山 急な石段
 千早城跡で後を振り返ると、金剛山が見えた。最後の石段は急で手すりを持って慎重に! 降り立った所は、駐車場の手前だった。という事は、千早城跡を経由しない千早本道の入り口は・・、ゲートまでのトイレの辺りにあるのだろうか。

 帰って『金剛山』で検索してみたら、詳しいサイトがあった。【山主さんと登山者との関係を悪化させる行為『立木の損傷、植物の採取、ゴミ捨て』をしないようお願いします。】と書かれてあり、なぜ登山道の標識やテープがないのかが計り知れた。