2006年    




  1月


 28日【明神平】

 先週末は山でも、撮影でも行けたのに、暖冬で行く場所が決まらず家にいた。おかげで手付かずの『’05年 北八ケ岳』と、中途半端になっていた『山域別の記録』の整理が出来て、waiwai山行の最初から今までの記録が完結出来たのだった。

 今週も冷え込みはないが、何処かへは行かないと・・と、雪がなくても融雪の春の雰囲気はあるかもと明神平に決めた。

登山口 一回目の渡渉場所
 日曜日だからたくさん登ってくるだろうし、ゆっくりだと雪が融ける・・、とwaiwai隊にしては早くアパートを5時に出発となった。大又の林道終点の駐車場には前日から停めているのだろう、うっすらと雪を被った乗用車が一台停まっている。7時50分に出発。林道のコンクリートには薄っすらと雪が積もっているだけで、道路脇の谷も全然凍ってない。去年とは大違いだ。


二回目の渡渉場所とハシゴ 三回目の渡渉場所
 アイゼンをつける程の雪でないが、不用意に歩くといっそ滑って危ないので慎重に3箇所の渡渉場所を通過。

明神滝 危険の標識のある場所 危険標識の上
 明神滝の横に付けられた登山道になると、急坂な場所もあり、雪が融けて凍った上に少し雪が積もっているだけなので滑りやすく登り難い。明神滝もあまり凍ってない。右手に“危険”と標識がある所は、フィックスロープ等で安全に登れるようになっている。去年は、トレース通りに真っ直ぐに行ったが、こちらの方が安全だ。


明神平が近づいて来た 木々にも薄く樹氷がついてきた 明神平に到着
 緩くつけられたつづら折れの登山道を登って行くと、昨日のトレースがわかるくらいの積雪の上に、今朝の新雪も積もって気持ちいい。だんだんと木に霧氷も付いてきて期待に胸が膨らむ。自然林が切れてススキが生えている所で、ススキが霧氷と雪で綺麗だし、もし雪も霧氷もなかったらと思い望遠レンズを担いで来たので写そうと思ったが、そんな事をしているうちに後から来たカメラマンに足跡を付けられたら万事休すだし・・と写すのを止めて目的の場所に行く事にした。

 9時50分、2時間弱で明神平に着いた。風はないものの雲の中なのか・・、雪でもない雨でもない細かい粒が顔に当たる。駐車場に車があったので、テントでも張っているのかと思ったが誰もいなかった。


 倒れても生きる
 そして、一目散にと言うところだが・・、腹が減っては戦は出来ぬ! (^_-)-☆ 前山に登るにつれて風も出て来たので、当たらない所でおにぎりを食べた。

 撮影体勢に入っても、もやったり、少し太陽が覗いたりで、なかなかシャッターチャンスが来ない。ここは我慢と待つが寒〜い、でも嬉しい〜。
前山方面へ向かう7〜8人のグループや、4人グループが登って来た。単独の男性は桧塚奥峰へ行くそうだ。おっちゃんはうろうろして写せるけど、私は三脚で撮るから待ってないと・・。余りに寒いので、テルモスのお湯をもう一度沸かして、味噌汁とおにぎりを食べた後、しびれを切らして他を写しに行って、帰ったとたんに太陽が覗いてきたので、やっと写せた。(*^_^*)

   おっちゃんのコンデジ作品をご覧下さい


前山 前山の稜線からの薊岳 国見山・伊勢辻山方面 薊岳
 厚着をしているので、時計が袖から出せず、何時がわからないが下山する事にした。厚い雲に覆われていた空も、だんだんと晴れて来て、前山の稜線から薊岳が、下山路からは国見山・伊勢辻山方面、薊岳がくっきりと見えた。
 ススキの場所は、朝の霧氷と雪は融けて写す気持ちにならなかった。あれもこれもはやっぱり無理なのね。登りと違って、踏み固められた登山道はいっそう滑り易い、下の方でキャッと声がする。アイゼンを付けなかったのを後悔したが、もう少しなので付けずに降りていたら滑って尻餅をついて痛い手を付いてしまった。(>_<)

 コンクリートの所まで下りたら、男性一人、女性二人が休んでいて、「早かったわね〜」とまるで知り合いのように話かけられたので、同じグループの人と間違えたのかと思っていた。車で帰り支度をしていたら下りて来て、「すみませんが、大又に車を置いてあるので乗せて頂けませんか」と頼まれたので運転する男性だけ(小さい車なので一人が精一杯)乗せてあげた。彼は恐縮しきりだが、おっちゃんが「僕らも縦走の時、乗せて貰うことがありますから」と言って登山談義。大又から薊岳へ登り縦走したそうだ。

 やはた温泉で時計を見たら3時20分だった。雪が少なく笹が出ていたが、今年の暖冬を思えば霧氷もあったし満足〜。♪