2006年    




  連休


 4月29日
 今年の連休は2日間休暇を取れば9日間と大型だ。天気予報は良い天気が続くと予想しているが、写真を撮りたい私はあまり嬉しくない。18日、朝起きぬけに右手手首がピリピリ〜っと痛み、寝てる間に筋を痛めたのかと思っていたが、どうも違うみたいで・・(-"-)、そんなコンディションの悪さもあって、連休の準備で既に疲れてしまった。

 28日はいつものように徳島の姉宅に前泊して、前回帰ってから3週間もたってないのに草ぼうぼうの我が家に帰った。おっちゃんが翌日の渓流釣りの餌や、ガソリンを入れに行っている間に、草取りをした。草削鎌を使わないと取れないような頑固な草も生えていたので、使ったのが悪かった。(>_<) 夜中に痛い手首が腫れてきた。
 温泉は“さくらの湯”


 4月30日【小田深山】
渓流釣りをするおっちゃん 淵
 今年は花の開花が一週間遅れているので、渓流のイワツツジも期待出来ないし、右手のこの調子では、枝や岩を掴まないと行けないような所には行けない。いつもの淵だけでも写そうと来たが、水量が例年よりも少ない上にピーカンの天気で・・。おっちゃんの釣果は6匹だった。
コバイモ ブナの芽だし
 次の釣り場所でおっちゃんが釣っている間、私は待機する事にしてあたりを見回すとコバイモが咲いていた。私の調子を見て、二ヶ所で竿を納めて大川嶺のブナ林を見にドライブ。丁度ブナの芽が膨らんでなかなか素晴らしい! 温泉は“利楽・カラスの行水”

 5月1日
 おっちゃんは実家に出掛けたが、私は体調を整えねばと自宅待機。夕方になって、一目千本桜の偵察に行ったが散ってしまっていた。途中の山之内、重信川の堰に鯉のぼりが張られているのを見つけたので今度撮りに行くのだ。温泉は“利楽・カラスの行水”

 5月2日【石鎚山】
登山口 最初の雪渓 東稜分岐 次々と雪渓
 天気予報では、曇りのち午後晴れだったので天狗岳が晴れて来るのが撮れるかもと出掛けた。石鎚スカイラインからは、頂上付近は雲の中だ。土小屋で仕度をしていると、行者の方が声をかけてくれたので雪は残ってますかと尋ねると、ニノ鎖までに6っ箇所残っているとの事だった。

 濃いガスの中の登りも、ニノ鎖元あたりに来ると雨のように吹き付けてくるようになった。成就社の方からの登山者もニノ鎖元でカッバを着ていた。

頂上 登山道のショウジョウバカマ
 頂上に着くと、お山開きからかと思っていたのに頂上小屋が開いているじゃないの〜♪ 中に入るとストーブは着いているし、ビールはあるしで、暫らく待たせて貰う事にした。「泊まれば、明日はいいかも」と言ってくれたが・・、急にはね〜、全然回復しそうにないので1時間ほどいて下山した。雪渓は頂上からニノ鎖元までが3箇所、ニノ鎖元から6箇所だった。咲いている花はショウジョウバカマくらいだ。

 スカイラインからミツバツツジやアケボノツツジが見えたので車を停めて外に出ると、おじ様、おば様達4人がミツバツツジを採る所に出くわした。私達を気にしてコソコソと高知ナンバー車に乗って帰って行った。植木市で買えば、たいした額でもないのに・・、だいの大人が悪い事をしているのを見られたというような情けない態度をとらなくて済んだのにねぇ〜。

面河川のイワツツジ 
 帰りに撮ろうと、見つけておいた面河川沿いのイワツツジ撮影ポイントに行って撮影して帰った。温泉は“湯砥里館”


 5月3日

堰のこいのぼり
 今日は明日のテント泊の為に体調を整えようとプチ断食をした。それでも、一日に見つけておいた鯉のぼりを撮りに行って、畑の川にある“遅越の滝”を見に行った。いい滝だったが、あまりにもピーカンで・・。

白熊ピース 甥と姪の子供
 帰って家でテレビを見ていると、徳島の姉から携帯に「今どこ?」と電話があり、家族で砥部動物園に向かっている、らくれんの看板が見えると言うじゃないの〜。私がいても、いなくてもいいと動物園に来たらしい。それから私達も動物園に出掛けて“白熊のピース”にご対面となった。


 5月4日〜5日【瓶ガ森】

アケボノツツジ ぶな やっと探したアケボノツツジと石鎚山
 手が使えなくて、テント泊も出来る所となると、瓶ガ森しかないと決めた。石鎚山には面河側からだったので、今度は寒風山トンネル側から瓶ガ森林道経由で行く事にした。林道沿いのアケボノツツジは満開とはいかないものの咲いていた。私達が車を停めて撮っていると、綺麗な所なのかと必ず他の人も車を停めるのがおかしかった。「わ〜、すごいアカヤシオ」と静岡の登山グループが叫んでいる。満開の時はこんなもんじゃないんだけどね〜。

 シラザ峠で弁当を食べる。ブナの芽だしが綺麗だった。おっちゃんは遠くに見えるアケボノツツジの探索に出掛け、寂しいアケボノツツジ越しの石鎚山を撮ってきたが、私はそんな事は出来ない身体に・・。^_^; 

 瓶ガ森ヒュッテのテント場 次々張られたテント
 瓶ガ森の駐車場に車を停めて、瓶ガ森ヒュッテで申し込みを済ませてテント場へ。ANちゃんからカレーを是非とのお薦めがあったので、夕日の撮影後(無理を言って7時にして貰う)に夕食を頂く事にした。

 テント場にはすでに一張り張ってあったので、その2段下に張った。そのうちに、学生のパーティと中高年のご夫婦が来て、昨日も同じテント場で張っていたような会話だった。連休なので縦走しているのだろう。結局、テントは合計9張りだった。

 テントの中で昼寝をして外に出てみると、さっきまで晴れていたのに、ガスに包まれて石鎚山も隠れてしまっていた。

チラホラ咲きのアケボノツツジ
 夕景の撮影まで少し時間があるので、東の川方面のアケボノツツジの偵察に降りてみたが、ここも残念ながらまだ少ししか咲いてなかった。

白骨林 ガスの中現れた夕日 一瞬現れて消えた石鎚山 ヒュッテ側はガスが晴れていて石鎚山もこの通り
以上、おっちゃんの写真
 あ〜あ、ガスは晴れるかな〜 と、撮影の準備をして白骨林のポイントで待機した。瓶ガ森ヒュッテに泊まっているご夫婦がやって来た。昨日は石鎚山頂上小屋に泊まったそうで、今朝もご来光が拝めたとの事だった。もう一つのポイントを教えてあげたら引き揚げて行った。

 濃いガスに覆われているが、どうなるか分らないので待っていると、6時30分頃になって、時々ガスが薄くなってきて、太陽も見えたり隠れたりするようになった。一瞬の事なので・・、身軽なデジカメのおっちゃんはあっち行ったり、こっちに行ったりして撮っているが、私はそうはいかない。

 一瞬、石鎚山も見えたが・・ 2,3秒の事だった。おっちゃんは夕食の7時の約束が気になって10分前に引き揚げた。私は少し待ったがガスが濃くなるばかりなので諦めてヒュッテに向かう途中・・、なんて事なの〜、ガスが切れて石鎚山が雲海に浮かんでいるじゃ〜ないの〜!!
で、おっちゃんはちゃんとカメラに収めて、私は持っていた67判カメラはフイルム切れだし、35ミリカメラはおっちゃんが持って行ってしまってるし・・ と、シャッターチャンスを逃してしまったのよね〜。なんで、呼びに来てくれないの〜! と言っても後の祭り。そして、例のご夫婦は私が教えてあげたポイントで、この絶景を見ていたと言うじゃないの・・。最近、体調といい 運気が下がっているんだわ。(-_-;)


明け方の星 
 瓶ガ森ヒュッテの美味しいカレーと天ぷらの夕食を済ませてテントに帰ると、後は湯割りのウイスキーを飲んで寝るのみだ。男女の学生のテントも騒ぐのかと思ったら静かに寝ている。広いテント場でテントの間も離れているのに、どのテントの人だろう大いびきがうるさく聞こえる。昼寝がいけなかったのか、あまりよく眠れず3時頃に外を見ればガスも晴れて満天の星空だったので、石鎚山と星を撮る事にした。

 ヘッドランプをつけて、先の方の石鎚山が見える場所に行き、セットして座ろうとしたとたんに、カメラが風に吹き飛ばされてしまった。(>_<) あ〜、万事休す、カメラは大丈夫かな〜、レンズは〜 (-"-)  起こしてみれば、なんとか蓋も開いてないし、レンズも割れてなかったので一安心。
もう一度セットして45分間、カメラのひもを押さえつけて待っていたのだけれど・・、出来上がって見れば・・、揺れで星がくねくねですわね〜(^^ゞ  いい勉強になりました。今度は、風の当たらない所にしないといけませんわね〜(^_-)-☆

石鎚山 雲海
 テントに戻ると、おっちゃんも起き出してコーヒーを沸かしてくれたので、ポットに入れて、早朝撮影の場所へ行きスタンバイ。手箱山〜筒上山方面に滝雲が現れていた。誰もカメラマンがいないと思ったら、この時期は焼けないのね〜、石鎚山に朝日が薄っすらと当たるのだけれど・・。

 これ以上いても同じと、テントに戻り撤収して駐車場に降りていると、子持権現方面に滝雲がかかるところだったので撮ったが、今ひとつ思うようなのが撮れません・・。早朝にこちらに来てればね〜、まあ初めての場所なので仕方ないかな〜。

 連休なので瓶ガ森林道もドライブ客で大賑わいだった。石鎚温泉に入湯後、おっちゃんの実家でお食事会。


 5月6日
 休養日。夕食後、U氏宅にお邪魔してお茶だけのつもりがビールをご馳走になる。

 5月7日【西赤石山】

東平の上部鉄道の一本松停留所への登山口 山の中腹はアケボノツツジでピンク色
 昨年のアケボノツツジは兜岩から満開とはいかないものの良かったので、今年もと期待して出掛けた。去年通行止めだった東平までの道も改修されて通れた。駐車場には私達の車のみだった。当たり前よね〜、こんな雨の日に・・。西赤石山方面の中腹の山肌はピンク色に染まっているが、上の方は・・。

 上部鉄道跡への分岐を登り、40分程で“一本松停留場”と木に名札が付けられている上部鉄道跡に出た。、ミツバツツジとヒカゲツツジが咲き乱れている♪

ミツバツツジの散った道を行く 通行止めの橋は沢へ降りて渡る 上部鉄道跡の兜岩登山口
 ここからの上部鉄道跡は朽ちかけた橋で通行止めの所は沢に下りたりして歩くのだが、よくもまぁこんな所を鉄道がほんとに走っていたの〜っと、信じられない気持ちだ。やがて30分弱で、真新しい兜岩登山口の標識がたてられている分岐に着く。

 中腹のここらが見頃 撮影中の千代 落葉松の若葉とアケボノツツジ
 兜岩への登りをだんだんとおっちゃんに遅れながら着いて行くと、岩の所のアケボノツツジが満開だった。しばし撮影タイム。昼から雨が上がり、晴れるとの天気予報だったのに、雨は止む気配がなく降り続いている。岩の所から少し登ると、今度は落葉松越しにアケボノツツジが見える場所に来た。この頃になると、下からガスが湧いてきて・・。またもやガスで真っ白になり30分待ってもガスが晴れないし、ここから上は咲いていそうにないので下りる事にした。

よく滑るこんな橋を渡らないといけません 慎重に、慎重に ミツバツツジとヒカゲツツジの饗宴 なんと幻想的な ミツバツツジの絨毯
以上、おっちゃんの写真
 上部鉄道跡を銅山峰ヒュッテの方に行く道は、滑りそうな橋を何度も渡らないといけない。この時期にここを歩いたのは初めてだが、ミツバツツジとヒカゲツツジのトンネル。 こんなに綺麗とは思わなかったわ〜。(*^_^*) ここまで誰にも会わなかったのに、下の方で子供連れの方達の笑い声がした。銅山峰ヒュッテとの分岐を東平に降りていると、島根のグループ6人が今晩ヒュッテで泊まるとかで登って来るのにすれ違った。

 今年は山の花はどこも一週間遅れていて、奈良の屏風岩の山桜も連休で帰省中に満開になったみたいだし、撮りたいものは全然撮れなかった。おっちゃんは、手首の痛い私の助手件インストラクターとして、私の助けをしてくれたのだけど・・・。