7月
17日【石鎚山】 東稜
6月30日〜7月6日まで大阪の富士フォトギャラリー2で『白き神々の山』 〜カンチェンジュンガ・K2〜 写真展を開催し、多くの方に見て頂き無事終了する事が出来た。K2バルトロ氷河トレッキングから帰ってかかとが痛くなったり、最近は朝起きると足先、膝が痛いし、写真展が終わって右腕が痛い・・等、寄る年波には勝てない感じだ。梅雨も明けたし久しぶりに帰省出来たので、去年10月6日に石鎚山で撮った【昇雲】で日本山岳写真協会の公募で準特選を頂けたのでお礼参りに行かなくちゃ〜と、足に自信がないが石鎚山に決めた。
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土小屋に7時30分に着いた。お山開きの喧騒も一段落ついているが、登山者、信者は多い。いつもの休憩所の所から石鎚山が綺麗に見えた。ベンチがある所に青いシートで小屋みたいなのが出来ている。「去年よりしんどい」「いつまで登れるかな〜」「80過ぎのおばあさんでも登っとるぞ」「これでおしまいと決めるのがむつかしい」等と信者の人が話している。
おっちゃんは東稜を登ろうと言うが、この足で登れるかな〜と不安だったが、人の多さに辟易としたので東稜を選んだ。樹林帯の急登を過ぎると笹原になる。
何度か繰り返すと、白骨林越しに南尖峰、天狗岳、弥山が見えて来る。右手には瓶ケ森、左手は五代ケ森、後方は岩黒山と大パノラマだ。東稜に入って初めて人声がした。最初のちょっとした岩場にさしかかり、なんとかクリア出来た。
前方の笹の急斜面を3人登っているのが見えた。「あの白い花は?」「シコクイチゲじゃないか〜」「望遠レンズで撮ろう」等と言って三脚を立てていた。やがて矢筈岩の所についたので私も三脚(軽い方を持って来ている)を出して矢筈岩越しの瓶ガ森方面を写した。
さっき、3人組みが言って居た所に“シコクイチゲ”が風に揺れていた。笹の間の急登(と言っても下から見る程ではない)を登ると、南尖峰の岩峰が迫って来る。
切れ落ちている痩せ尾根(ちゃんと靴一足分の道はある)を慎重に通過すると、あと一分張りだ。
天狗岩の方から声がするので見ると、女性が2人壁をアタックするところだった。望遠レンズを持って来てないし、おっちゃんも一眼レフデジカメの電池の充電器が見つからず(自分の物は自分で管理してね〜 陰の声 (~_~))コンパクトデジカメしかないので遠くて・・せっかくのシャッターチャンスが・・。
慎重に岩場を登り、最後の難関の岩に来た。いつ切れるか分らない虎ロープはことごとく切られている。若者2人が来たので先に行ってもらい、左足をおっちゃんに支えて貰ってなんとか突破出来た。(^_-)-☆
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丁度、二人目の女性がアタックするところに間に合いました。天狗岳の方から来た男性によると、2人とも60過ぎだそうだ。尊敬します〜(^^ゞ
若い修験者が南尖峰の方に向かっている。天狗岳には若者が7、8人やって来て元気に歌を歌い出した。弥山からの下り口は渋滞している。何年か前の通行止めが解除されて太い鎖が取り付けられて安心だ。
弥山の神社に参拝してビールを飲んでいると、小学生低学年の男の子2人が駆け上がって来て、敷き詰められた石を下に投げるので「僕、下に道があったり、人がいたらあかんから、山では石投げたらいかんよ」と注意する。「どこから登って来たか分らん」と言うので「下りる時は分かれ道があるから大人と一緒に下りんといかんよ」と言うと「うん」と言って親を探しに下りて行った。
いまどきの若者“十○医療学院”の生徒さんが楽しそうに記念写真を撮ったりしている。さっきの歌はそのうちの猛者が天狗岳で校歌を歌っていたんだ。ビールも飲んだしと下りていると、子供を肩車した家族連れとすれ違った。いや〜力持ち!! と思っていたら、なべちゃんのhpの掲示板で“つばくろさん”とわかったので書き込んだら当hp掲示板にも書き込んで頂いた。
“十○医療学院”の生徒さんは一応、手にビニール袋を持っての清掃登山の様子でした。ご苦労様 <(_ _)>
でも、“後から早い人が来たらよける”と言う登山者としてのマナーは教わってなかったようで・・。
土小屋に下りてみれば、膝も痛くないので軟骨が擦り減っている訳でもなさそうだ。土小屋でアイスクリームを食べて、車に乗ったら・・ガソリン切れのランプが・・・
そして、国道33号線に出るまでに一軒あるのみのガソリンスタンドも休み、国道へ出てからもことごとく休みで・・結局、日曜日は久万では交代で一軒のみが開いてるらしくて・・、なんとかセーフとなったのだった。そして古岩屋温泉に入る予定は砥部温泉に変更して帰った。
23日 撮影 【御船の滝】
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写真展の開催中に土日を除いて毎日手伝ってくれたMさんが、前々から“御船の滝”に行きたいと言っていたので、お連れする事にした。国道169号線から武光橋を渡り、井光川沿いに走ると「井氷鹿の里もりもり館」が見えてくる。やがて見えてくる“岩戸の滝”の横から少しで駐車スペースがある滝の入り口だ。
滝が近づいてくると樹林越しに滝の飛沫が見えてきて期待に胸が膨らむ。Mさんに「ほらっ!」と言うとすごく感激していた。梅雨が明けてしばらく快晴続きなので水量が心配だったが、まあまあの水量だったので胸をなでおろした。
彼女はそれから黙々と写真を撮り、結局5本撮ったそうだ。私は3度目なので、広角レンズで滝下に行きレンズを拭き拭き撮ったのと、いつもの位置から数カット撮り2本弱撮った。(スキャナでスキャンして後の補正が難しい)
「もう、堪能した」「うれしかった!」と言う彼女の言葉で切り上げ、岩戸の滝の休憩所でおにぎりを食べた。
もう一箇所、“明神滝”を予定していたが、山と高原地図では遊歩道を40分となっているけど彼女の足取りでは無理かも・・と、車で展望所まで行ける“八重七滝”に行きちょこっと撮影して入乃波温泉“山鳩の湯”に入湯して帰った。
30日 撮影 【明神滝・二ノ滝】
月曜日に整形外科に行って金曜日に検査結果を聞いた。内科的な検査は全部異常なしで、少し高かった総コレステロールも正常。リュウマチの検査はCRP定性(炎症があるかどうか)は−、RA(ラテックス凝集反応により、リウマチ因子を検出するスクリーニング検査、陽性でもリウマチとは限らない)は2+だった。先生によると、骨・炎症も異常ないのでリュウマチとは言えないとのことで漢方薬をしばらく飲んで経過を見ましょうと言われた。
土曜日は曇り、日曜日は曇りのち雨という訳で土曜日に山へ行く事に決まった。例によっておっちゃんがなかなか決めない。こうなると私の出番で、先週行く予定を変更した“明神滝”に行く事にした。
明神滝は以前写真教室の有志で行く事になって登山口までは行った事があるが、他の撮影で遅くなり中止になった所なのでカクシ平登山口までは道を案内出来た。入之波温泉の手前の橋を渡り、何度か橋を渡り返していくうちに舗装道路から砂利道になって「行けるんかいな〜」と不安げなおっちゃんにも「ここよ〜もう少し」と言っているうちに、真新しい公衆トイレが見えてきた。『ここから先は水源の森なので何も落として帰らないように』と看板がある。トイレを拝借、バイオトイレだった。
ふと見上げると、山ユリが咲いていて綺麗♪ 早速おっちゃんがデジカメ一眼レフを取り出した。トイレから少しで林道終点の登山口に着く。既に車が2台停まっている。準備をしているともう一台来ておじさんが「どこへ行くの?」と聞いて来たので「明神滝に撮影に行きます」と答えた。
コンクリートの階段を上がると山道になる。たしか、遊歩道と書いてあったが・・、立派な山道だ。「先週Mさんをここへ連れて来なくてよかった無理だったね」と、ふとおっちゃんの足元を見ると・・(>_<) なんと〜! あの懐かしい〜^_^; くねくねの〜 びろびろの〜 山ヒルちゃんが立ち上がって 私の靴が来るのを待ち構えているじゃ〜あ〜りませんか〜!! 「山ヒルがいる〜」と叫ぶと「ええ〜 もう8月やのに〜」とこの時は案外のんきな返事だった。私はなるべく山際の人が歩いてないような場所を選んで歩いた。
約40分で明神滝に着いた。夏休みの土曜日なのにwaiwai隊だけだった。いつ倒れたのだろう大きな木が倒れている。おっちゃんは早速撮影体制に入っているが、私は木の下を避けて靴を脱いで山ヒルがいないか点検してからあちこちうろうろして撮影を開始した。
おっちゃんの撮影が一段落した頃「わぁ〜」とおっちゃんの叫び声・・、首に小さいのが這っていたそうで、ズボンは真っ赤になっている。「やっぱり〜点検しないからよ!」、登山ザックならバンドエイドを持ってるけど・・ないので、赤い紐で応急処置をしたが外すとまた血が出ている。
そんなこんなで、明神滝の撮影を終える。おっちゃんがこの上に“ニノ滝”があると言うので行ってみると、綺麗な所だった。イワタバコは咲いているし滝も小振りながら美しい。山ヒル攻撃さえなければ、もう一度行きたいな〜♪ あっても行きたい・・かな!
コーヒーを沸かして飲んで、少し下流にも出掛けたら、これまたいい所だった。(^_-)-☆
立ち止まらずどんどん下りて、登山口に着くと、男女2人と朝のおじさんがパンツ姿になって山ヒルの点検中だった。私はスパッツをはいているので大丈夫! 靴下に一匹ついていたので塩をかけたら死んだ。おじさんのまるまるのと小さいのにもかけたら、まるまるのはみるみる血を吐いて死んだ。そして入之波温泉、五色の湯でおっちゃんの吸われた足の血が止まってないようなので、私だけ神経痛に効くと言うから入湯した。脱衣場で上着を脱ぐと下着に一匹着いていた。くわばらくわばら・・、もう少しで血みどろになるか、お持ち帰りするところだった。(^_^;)