2005年         




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 9日【鈴ケ岳】

 先々週の福寿草の偵察山行が予想外の雪で(それはそれで良かったんだけど)撤退となり、福寿草が去年(4月11日)は見頃だったので丁度かな〜と決めた。


御池谷左岸の崩壊した道 植林の道(?)画像にマウスポインタを置くと説明がでます。
 名神高速の多賀SAでお弁当を仕入れて彦根ICで下り、国道306号線を大君ケ畑を過ぎたヘアピンカーブの手前まで走る。登山口には既に4台の車が停まっていた。8:40に出発。今日は福寿草の撮影をするのでカメラと三脚を担いでいるのでザックが重い。2度目なので淡々と歩を進める。早くも一人降りてくる人がいる。テント泊の装備でもないし〜、このルートはわかり難いので鞍掛峠からに変更するのかな?

 左岸から植林帯の高巻き道をジグザクに登って行くと、先々週は雪で見えなかった明瞭な道がトラバース気味に続いていたのでそちらを行くと、小沢に突き当たったので何処でも登るが登り難いので右手に修正して尾根の道に出合った。やっぱり植林帯は植林の道があるから迷いやすい。道を引っかいたような跡が何箇所かあるのでよ〜く見ると先行者が帰る時の目印に矢印を書いてあるみたいだった。

鞍掛峠の奥・北方に霊仙山
 テープ通りに行くと右手の小沢に出る所もあるが、尾根道を行く事にして自然林になってからは見た事のある木も出てきた。10:15に先々週にも休憩した少し広くなった所に出たので休憩とした。

 前方には鞍掛峠、霊仙山、奥のほうに真っ白な山々がよく見えた。

鈴ヶ岳 鈴北岳頂上にて 
 左手のピークに登山者がいるのがみえる。子供連れのグループだ。こんな早くに鈴ケ岳のようなマイナーな山に?と思っていたら尾根に出ると・・全ては分った。先々週は雪と強風と靄で展望がなかったので分らなかったが鞍掛峠〜鈴北岳の県境尾根にでたのだった。
 15分で鈴北岳に到着、記念撮影をして鈴ケ岳の縦走路を歩くも去年咲いていた花も今年はまだ咲いてない。そしてヒルコバへ下がる手前には、わいわいガヤガヤと大勢のカメラをもった人達が、まだ少ししか見えない福寿草を写している。これは大変と、福寿草の群落の所へ行って見ると、去年よりは花は遅れているのか・・ あまり咲いてないし、株も減ったような気がする。(-_-;)

福寿草ー1 福寿草ー2 福寿草ー3
 あの団体が来たら大変とコソコソと撮影していると、向こうの登山道を「もっとたくさんある所があるから、心配しなくても帰りに案内するよ」と鈴ケ岳のほうへ行った。3人連れが来たので「自分も来ているのに言えませんが・・、ここもだんだん減ってしまうんでしょうね〜」などと話した。マイナーな所だし、土曜日だから人も少ないだろう、ゆっくり撮影できると思って来たがダメだった。落ち着いて撮る事が出来ないので、撮影は早々に切り上げた。

鈴ヶ岳にて 御池谷の詰め部 壺足で軟雪に捕まった千代さん
 ヒルコバの最低鞍部から10分くらいで鈴ケ岳に着き、昼食とした。例の団体さんも休憩中だった。下山はヒルコバの最低鞍部から下へ何人かの足跡が雪の上についていたので、そこを下りる事にした。
 少し下りた所に大君ケ畑への標識があったので間違いないと確信した。午後の日差しで緩んだ雪は、おっちゃんが落ちなくても、重量級の私は何度も壺足に落ち込む^_^; 「重量を掛けないうちに次の足をだしたらええんや」と言うが・・、「そんな忍者みたいな事はできまっせん」と見ると、な〜んだ おっちゃんも壺足に落ち込んでるやないの〜 (^_-)-☆

御池谷を降る 御池谷の出合付近
 だんだんと雪も少なくなりかけた頃、右手の斜面に福寿草が咲いているのが見えて来たので撮影出来るか行ってみるが、あまりよくない。休んでいると男女2人が「無謀登山をしています」と下りて行った。
 崩れ易い岩なので慎重に下りなければ・・。右手からの枯沢に2度出合ったので高巻き道の所かと思ったら違った。やがて、水の音が高くなり、予想通りに高巻き道との分岐に出合った。

 【waiwai記】
 前回は展望の利かない中での山行だったので、「山と高原社」の地図を見ながらコンパスで確認しながの登行だったのだが、道(テープを辿りながら)が地図と違って、尾根を辿るように続いていた。しかも、その方向が地図と違っていたのだが・・その疑問が解けたのが、今回辿ったルートだった。大阪へ転勤してからは、わざわざ地図(2万5000図)を買う為に梅田へ出掛ける必要があるので、急ぎには間に合わない。もっとも、私的には地図の道を全面的には信用してはいないのだが・・


 23日【御在所岳】
 先週、奈良の仏隆寺の桜を撮影した後で鈴鹿の御在所岳に行く予定だったが、朝3時起きだったし時間も遅くなったので中止にした。今年は雪が多く、山の花は一週間遅れているので鈴北岳の福寿草も丁度良くなっているだろうし、一昨年、去年と行った焼尾山のイワウチワも丁度いい頃だ。鞍掛峠から両方行ける・・と思ったが、御在所岳のアカヤシオを一度も見てないので決めた。

中道登山道のアカヤシオ 頂上付近のショウジョウバカマとハルリンドウ ハルリンドウ
 近畿自動車道、西名阪自動車道、名阪国道、東名阪自動車道と乗り継ぎ四日市で降りて、最初の目的である“朝明渓谷”を目指す。山桜を撮影しようと思ったのだがたいしたことはなかったので鈴鹿スカイラインへ走り中道コースの登山口付近に車を停めた。

 今日は撮影が目的なので重いカメラ、交換レンズ、三脚を担いで登り始めたがアカヤシオは‘負ばれ石’の所に少し咲いているだけでがっかりだ。なんの為に重い機材を担いで来たのか・・、ポッカ訓練をしていると思えばいいか〜等と思いながら登った。
 キレットの所で、女性の2人連れの1人が怖がっているのを通りがかりの男性が右足を下ろして・・とか声を掛けてあげている。高所恐怖症なので、そんなのを見ているとこちらまで怖くなるが案外簡単に通過出来た。後はビールを楽しみに登るのみだ。

 ロープウェイから来た観光客に混じって、ビールとおにぎりで昼食をとって武平峠コースの分岐へ歩いていると、2003年5月14日に来た時には、まだ蕾だった所のハルリンドウが咲いているじゃ〜あ〜りませんか〜♪ なんでなの〜 (*^_^*)
鎌ケ岳とアカヤシオ 武平峠付近のタムシバ
 そして目的のアカヤシオは、一箇所だけ咲いていた。「アケボノツツジとアカヤシオはどこが違うの〜?」「さあ〜」「連休頃が満開だけど・・、連休はいつも帰省するから見えないよね〜」「そうやな」「愛媛に帰る年には帰省するのをやめて見に来ようね」と話ながら下りていると、ざれた所からタムシバが咲いているのが見えたので、安全な所を探して撮影タイム。
 鈴鹿スカイラインに降り立ち、撮影しながらスカイラインを歩き、表道コースの登山口からスカイラインの下にある登山道を駐車場まで戻った。

アカヤシオとタムシバ 鈴鹿スカイラインより
 湯の山温泉に入湯する予定でお風呂セットも持って来たのに、ガソリンスタンドを捜しているうちに四日市ICに来てしまったのでそのまま帰る事になってしまった。