2003年           




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 2日【大普賢岳】
 4月から入会した山の会で、7日から“南アルプス縦走”に行くので、少しは歩いておかないと・・。日曜日は予定が入ったので、土曜日の山行となった。前々から大峰の大普賢岳に行きたかったが、ガイド等では和佐又ヒュッテまで1時間15分で一泊必要と書いてあるし・・となかなか実現しなかったが、行ける所までと決行する事にした。ネットで見ると、和佐又ヒュッテに車が駐車している写真があり、アパートから約3時間で国道からも舗装道路でなんなく着いた。ガイドのは、公共交通機関でのアプローチしか書いてないので、いつも予定がたちにくい。茶髪の兄ちゃんがすかさず、駐車料金500円を徴収に来て、登山届けを出してくださいと言われた。

   
 5人グループと、直ぐ後に着いた単独の青年が出発した。私達も登山届けを提出し、小さなスキー場(和佐又スキー場)の草地の横から歩き始めると、ウバユリ、ヤマユリが登山道脇にいまにも咲きそうに蕾がふくらんでいるが、一輪も咲いていない・・、「帰る頃には一輪くらいは咲くかな〜」と話しかけるも、おっちゃんは「咲かんよ」とそっけない返事。キャンプ場にはテント一張りと車が三台とまっている。山はガスっている。ブナ、ヒメシャラ、リョウブ等の樹林帯に入ると少し涼しい感じがしたが、歩くうちに風がないので暑くなってきた。伯母窪への分岐で休んでいると、男女二人が「石ノ鼻から覗いてきました。是非寄って覗いてみて下さい」と下りていった。水平道になり、シタンの窟、朝日の窟を過ぎ、滑りやすい涸れ沢の鉄ハシゴを上ると、ショウの窟に出る。不動明王が祭られて、岩清水が垂れている。すぐ下が鷲ノ窟だ。
  
 日本岳のコルを過ぎ、鉄ハシゴを登っていると、上の方から声がして、4,5人岩の上で休んでいるのが見えた。石ノ鼻の岩で、先行のグループと交代して休んだ。ガスであまり展望はなかった。ここからは急な崖でハシゴや鎖の連続!
遭難者を悼む詩などが書いてある所が小普賢岳のコル、先行のグループに追いついたので、私達はザックをデポして小普賢岳をピストン(登り3分、降り2分)した。ここまでの間、私は(登山口でおにぎりも食べたのに・・)どうも足に力が入らず、いまひとつだったが、小普賢岳から下りて来たとたんに元気が出てきた。どこに登山道があるのかと思うほどの断崖絶壁を見ながら、続くハシゴや鎖を慎重に登る。休憩中の先行のグループを追い越して、奥駆道に出合い、少しで大普賢岳だった。

 稲村ケ岳〜大日岳〜山上ケ岳方面
弥山・八経ガ岳〜行者還岳〜七曜岳
 頂上では単独行の男性が二人休んでいた。お弁当を食べているとグループも上がって来た。モヤもだんだん晴れて来て、稲村ケ岳〜大日岳〜山上ケ岳方面、少し縦走路の方へ下りれば、弥山・八経ガ岳〜行者還岳〜七曜岳が良く見えた。ここから稜線を国見岳〜七曜岳〜無双洞と4時間余りで下りられるが、今回は無理をせず、縦走される方を見送りピストンで下りた。鉄ハシゴの下にヤマジノホトトギスが咲いている。登って来る人達が増えてきた、滑落注意の場所を慎重に下りて石ノ鼻の岩で、頂上のもう一人の単独行の男性(大東市にお住まいとの事)と会い、アプローチの事や24号線の渋滞の話、また「長男は最初に徳島の剣山に連れて行ったので、今でも山へ登りますが、次男はここだったので、二度とイヤと言います」等と話していると子供連れの家族が登って来た、幼稚園位の子供もいる、いやはや・・・。
 
 見返り台地に着いて、振り返ると大普賢岳方面はこぶこぶの山が連なって見え、大台ケ原方面も良く見えた。そして、やっぱりヤマユリは一輪も咲いてなかった、残念(^_^;)


 10〜11日【白山】
 
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 23〜24日【三ノ峰〜別山】
 
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