2003年           




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 5日【舟伏山】
 “シッキム・ヒマラヤ・カンチェンジュンガトレッキング”の帰途、大阪の気温が26度との報にトレッキング仲間の昔乙女の1人のOさんが「もう、イワザクラは終わっているよ」と言うのも聞かず、FAX・メールで登山口までのアクセスを教えてもらい出かけた。
 吹田を5時20分に出発し、大垣ICに7時15分、1つ早く橋を渡ったのか国道256号線の表示がなかなか出ず丁度あった警察署で聞いたりして、418号線・夏坂林道と走り、あいの森駐車場に8時41分に着いた。
   
 既に車が15台駐車している。東ルートをとることにして歩き出した。帰国して2日目だが、高橋尚子ばりの高地トレーニング(?)をつんできたので楽かも・・の甘い考えも、最初のうちこそ元気だったものの暑さと疲れ(?)の為か打ち砕かれた。先行の中年男女二人(夫婦ではなさそうだ)の声がいやに耳につく。

 石仏のある「さくら峠」で一休みし、「みのわ平」を過ぎつづら折れの登山道を喘ぎながら登るとヒトリシズカ、チゴユリ、ニリンソウがちらほら咲いている。「水たまり」の標識の方にイワザクラがあるかも・・と行ってみたが水もたまってなかった。元の道へ戻ると男性が「荒れていますねぇ」と声をかけてきたので「初めてなので・・、イワザクラは咲いてますかねぇ」ときくと、「イワザクラは山桜が咲く頃に咲くのでもう終わっているでしょう」と言われるので「どの辺りに咲いているのでしょうか?」と尋ねると、岩がある所は通ってないように思うのに「もう通りすぎていますよ」との事、そこから少しの所で登山道から岩の方に踏み跡があったので行ってみると、花が枯れたイワザクラがあった。上の方はまだ咲いているかも・・とおっちゃんに行って貰うが見あたらなかった。そういえば、旅行前にインターネットで4月中旬に咲いているというのを読んで、来年にしょうと思っていたのをここで思い出して余計に疲れた。
 ところが、尾根に出るとフデリンドウが咲いているのを見つけたとたんに元気が出てきた。あちこちに咲いているのを撮影しながら少しで頂上だった。
  
 頂上は気持ちのよい風が吹いており、まだ雪の残っている山(能郷白山)が見えた。タチツボスミレ、ユキザサ、ムラサキケマン、花の終わったカタクリ等があり、愛媛の赤星山に似ている。
 お昼を食べて、10分程横になった。帰路は西ルートを下り始めると、フデリンドウがたくさん咲いているわ、ニリンソウの群落はあるわで最盛期はどんなだろうと思うほどだった。少し下りるとヤマルリソウ、ヤマブキソウも咲いている。「こちらからは登りたくないね」「このつづら折れって何回曲がるんかな〜」に、おっちゃんは「九十九回よ!」私は「なんで????」。どこまで続くのかと思われるつづら折れをひたすら下りた。
 駐車場には10台増えて25台が駐車していた。帰りは岐阜市内を通ると信号も多いしと午後3時に東海北陸自動車道の関ICから名神高速に乗り継いで帰ったが、謎の白装束集団・パナウェーブ研究所の渋滞(?)、いや高速道路の事故の渋滞に巻き込まれ家に帰り着いたのは午後7時前だった。(と言っても、ほとんど私は舟こぎじょ (-。-)y-゜゜゜)

 14日【御在所岳】
ここは何処?状態(キレットへ上がって来た)
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 17日【六甲・荒地山ブラックフェース(岩トレ・山の会)】
左が一段目、右が二段目

 18日【御在所岳】
 ロープーウェイの行列だ!
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24日【蓬莱〜小女郎峠〜ホッケ山〜権現山(ピストン)】
 先週の土曜日は岩トレについて行った、日曜は御在所岳、月曜は撮影会、水曜は六甲、木曜は飯盛山とカンチェンジュンガトレッキングの疲れもとれぬままなので、ゆっくりしたいと内心思っていたが、今週の日曜日はおっちゃんの職場の人と温泉に行く予定なので山へ行くには今日しかない・・。おっちゃんにそれとなく「やめる?」とふってみるが、「行くよ!」との返事・・。ならばと、去年の納会(12月30日)に途中敗退した小女郎峠のどの辺りまで行っていたのかが気になっていたし、残置テープならぬ、残置スーパーの袋(^^ゞ)も回収せねばならないのでリベンジ行とした。
 
  
 前回は雪で途中までしか行けず登山口まで歩いたが、今回は林道終点の登山口の広場に車を止めた。既に一台駐車している。雪で覆われていた登山道も5月の新緑でみずみずしい。夏道だとこうなのか・・と覚えのある道を汗だくになりながら登った。沢を渡った大きな杉の木があるところ辺りから、心地よい風も吹いて来た。ロープが掛かって高巻いた所も夏だと、なんの事はない道だった。

 1時間ちょっとで、木が低くなり笹が出てきた。ふと見ると足元に黒いヒルが・・、そろそろ前回の場所 <12時過ぎに小休止して、辺りの植生が変わり初めたものの稜線が確認出来ない。笹の中の道みたいで、雪に隠れているので確認出来ないものの、締まっていない雪は体力を奪って行くだけだ。そしてタイムリミットの2時が来た。おにぎりと味噌汁をすすりながら、二人で四時間のラッセルに「もう峠も近いはずよ、今度きた時に判るように印を付けておこう!」にも、おっちゃんは疲れているのか返事がない・・・> だと注意しながら登っていると、おっちゃんの「あったよ〜」の声がした。1時間20分で到着し無事回収できた。そして、ここから峠までは10分だったが深く切れ込んでおり、あのまま進んでいても30分では行けなかっただろう。
  
 峠までの途中で車の登山者の二人が「風がきつくて寒いので降りてきました」とすれ違ったが、峠はそれ程寒くなかった。小女郎ケ池まで行って小休止し、ベニドウダン、チゴユリ、イワカガミ、クサボケが咲き、涼風の吹く快適な縦走路でササユリの蕾も見つけた。ホッケ山を経由して権現山まで歩いたが、足に力が入らずフワフワした感じだった。途中バスで来た人達だろうか、次々に登って来る。
 権現山でおにぎりを食べて引き返したが、おにぎりが効いたのか急に元気が出た。峠から下山にかかろうとする頃、JR蓬莱駅に着いた人達だろう学生さんのグループ、女性のグループ等が相次いで峠に着いた。下山路でも、学生さんのグループ(大きなテント泊用のザックで、なかには昔のキスリングの人もいる)4グループに出合った。