4月 その1 その2へ
3日【塩が森】
家の2階から、桜の時期になると山の斜面全体が頂上までピンク色に染まり、夜になると点々と明かりがつく山が見える。
一度行ってみたいと思っていたら、U氏の奥さんの“もも”が、家族中で自分だけが行ってないと誘ってくれたので、三内農協から徒歩で行く事にした。高速道路上に架かる橋を越えた所に、“塩が森まで3.4キロ”と標識があった。その横に道があったので道路が出来る前の登山道に違いないと思い行く事した。薄暗い植林の中に道は続いていたが、ゴミが散乱している所でなくなった。どこでも登るとすぐ車道にでた。ここからは少し車道を歩くと駐車場で後は快適な尾根道だった。
桜はもとより、ツツジ、シャクナゲ、ヤマブキ、カテンソウ、トウダイグサ、クサイチゴ、タチツボスミレ等が咲いていた。遊歩道がよく整備されていて気持ちのいい所だ。往路を帰ろうとしたのに、道端のワラビに誘われて(?)採っている内に、ふと下を見ると方向が違うのに気がついた。登り返して無事帰れた。
帰って愛媛新聞の“悠々山行記”を見てみたら違うコースだった。また、そちらも歩いてみたい。
7日【割石東山】
週末の天気は雨となっていたのに、朝から快方に向かっていた。3日に愛媛新聞の“悠々山行記”のファイルを出していたので、見て懸案の所だったのを思い出し決めた。
この山行記はマイナーな所が多いので、登山口を探すのに骨が折れる。今回も川内町日浦への分岐点上にある広場へ駐車とあり、車を止めた所から2分というのが、すでに何処に車を止めたかで違ってくる。すぐそれらしい道が見つかった。立派な石畳の・・・とあるのにコンクリートだ、工事で固めたのだろうと登り始めた。植林の中の作業道がたくさんあり行きつ戻りつしながら、それらしき道を行くうち、だんだん道は無くなり勾配も急になり、高度計と地図を見て、別のピークらしいと元に引き返す事にした。この間、1時間30分のロスとなった。
で、国道を2,3分歩くと、ちゃんと立派な石畳の・・があった。もうすでに疲れ気味、急坂で息を整えていて、フッと見ると小さなヒトリシズカが咲いていた。疲れも吹き飛び?気分も良くなった。歩き易い道を1時間30分くらいで、林道割石線に出た。林道歩きを20分で山菜採りの人で賑わっている黒森峠に着いた。
トイレとお地蔵さんの間の道を登ると、広い防火線の道になった。山行記では二つのコブを・・となっているので次だと最後の力を振り絞り登ったのにまだコブが・・・(帰りに数えたら、大3、小4はある)。山頂は霧で展望はなかった。タチツボスミレやピンクのかわいいスミレ(デジカメでは紫に写っているが)が咲いていた。帰って本で見たところ、シハイスミレではないかと思っている。
14日【国見山】
本などで“四国カッコウソウ”を見た時、こんなきれいな花が本当に自生しているのか〜と思い、絶対見たいとずっと思っていた。ところが絶滅危惧種で知る人ぞ知る花らしい・・・。「四国花の山へ行こう」の本にも、場所の記載はない。我が町の「皿ケ嶺」にもあるらしい、あの山の縦走路にも、でもやはりどこに咲いているかは不明だ。
去年目にした記事で予想をたて、腰の重いおっちゃんを説き伏せ、今年は花が早いかも・・と出かけた。後山峠登山口はすでに車がいっぱいで、松山のアウトドアショップ(コンパス)のM君のグループにも会った。登山道の途中まで林道が延び工事中で迂回路が出来ていた。 (T_T)
ヤマルリソウ、ヨゴレネコノメ、ユリワサビ、タチツボスミレ等を見ながら頂上へ。他の登山者の目的の花はどうもカタクリとヤマシャクヤクらしい、私の目的は三つあった。「本」のとおり南西の尾根を下り、目を皿のようにして一つ目のフデリンドウと、二つ目のアワコバイモ?(もう実になっていたが・・)を見つけた。
三叉路でそのまま少し降りると、カタクリの群生地があるらしいが、去年他の場所で満喫したので寄らなかった。途中で会った方に「咲いていましたか?」と尋ねると、返事に窮していたので、「四国カッコウソウです」と言うと、「咲いていましたよ」との返事だった。ところが場所は「うまく教えようがない」との事だった。ガッカリした・・・、見つかるまで帰らないからと言いながら降り、なんとか辿り着いた。ヽ(^o^)丿
最終目的の花、四国カッコウソウはひっそりと、でも爽やかに咲いていた。ほんとうにうれしかった〜。この自生地がいつまでも荒らされる事のないよう、盗掘にあわないように祈りつつ、この場所を後にした。
暫らく降り、ヤマシャクヤクを観ながらコーヒータイムを楽しんでいると、重そうなカメラを背負った女性が上がってきた。よく観ると昨冬“雪山教室”でお世話になったRSCGのYさんだった。少し雑談をして別れた。下山路にはヤマシャクヤク、ニリンソウ、イチリンソウ、チャルメルソウ、ヒトリシズカ、ハシリドコロ、エイザンスミレ等が咲いていた。帰宅後、途中で採ったタラの芽のてんぷらで乾杯した。