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  5月


 3日【篠山
  
 雪山教室の八ヶ岳の感激も冷めぬまま、後半の連休の初日はアケボノツツジを見に篠山に行った。
 津島町の犬除から林道広見篠山線を行き、登山口の案内板から登った。滝の上部の道を登り、30分弱でギンリョウソウがぼつぼつある尾根に出て枯沢を横切り、椿の花を敷き詰めた登山道を行き、笹を鹿から保護する為の囲いの戸を開けたり、閉めたりしながら1時間余りで観光客で賑わっている頂上へ着いた。アケボノツツジは少し散りかけていた。

 5日【摩戸の滝〜兜岩】
藪日記
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 12日〜13日【東赤石山〜八巻山〜西赤石山】
    
(12日)
 労働組合の交流山行で筏津から登った。筏津登山口には岡山からバス一台で来た団体さんが・・。
 ヤマシャクヤクやコンロンソウが咲く赤石山荘への分岐の沢で休んでいると、沢に架かっている木橋を団体さんが次々に何の躊躇もなく渡ろうとするので、下で見ていた私たちは肝を冷やし、誰ともなく「一人づつ渡らないと折れますよ!」と声をかけた。
 赤石山荘で泊まるので先に東赤石山に登ろうと分岐を右にとり、高度を上げるにつれ満開のアケボノツツジ、ヒカゲツツジ、ミツバツツジが現れ疲れも吹っ飛んだ。トラバース道になると、かわいいイシヅチザクラも咲き、展望も良かった。

 トラバース道の分岐にザックをデポして、東赤石山へと歩を進める。記念写真の後、展望を楽しんで下山する。すると団体さんが登ってきたが・・・先頭に見覚えのある顔を見つけた。先日の冬山教室でお世話になった“重松さん”だった。西赤石からこの時間で縦走してきたとのことで、中高年のグループも元気なものだ。
 赤石山荘に行く途中に白いアケボノツツジを見つけたと聞いたので、夕食を食べたあと撮影に出かけた。ピンク、薄いピンク、白と三色咲いて綺麗だったが腕がないので・・・。山荘の安森さんが「これが楽しみで」と岩の上でくつろいでいた。
 山荘は満員で騒いでばかりもいられないので、はやばやと寝た。

    
(13日)
 6時30分に山荘を出発。八巻山に登ってから尾根を縦走し、前赤石をトラバース、物住の頭あたりで西赤石山から縦走して来た人達に会った。「兜岩には絶対行きましょうネ」と言いながら西赤石に行ったのに、みんな疲れた様子でどうでもいい感じ・・。私はぜひあちらから見せたいと思い、ひんしゅくを買いながらも主張し、行く事になった。
 行ってビックリ、こんなの見たことない! 先週、魔戸の滝から来た時は兜岩までが満開でここから西赤石山の斜面はまだ蕾だったが、一週間たって満開となっていた。8年ぶりの当り年というが凄い、素晴らしい ヽ(^o^)丿

 みんな満足したようだった。下山路は例によって団体さんの列だった。が・・・またしてもスニーカーの出で立ちの“重松さん”に会う。今日も縦走だそうだ。なんという体力なんだろう。そして、岩場の処で、おばさん達に混じって“おにぎり”をほうばっている青年がいた。よく見ると冬山教室でお世話になったRSCGのM君(八ヶ岳の山行時、アウトドアの店に就職できたと一緒に喜んだのだ)だった。冬と比べ夏服姿はさっぱりとした身なりで、見違えるようだった。

 銅山越えからはピンクに染まった西赤石山が見えた。

 20日【大永山トンネル〜西山
     
 8年ぶりのアケボノツツジをもう一度脳裏に刻みつけようと、西山へ登った。
 トンネルから七番越え、江山越えとツクバネソウ、チゴユリを見ながら歩き、綱繰山への登りとなると、木の間から冠山、笹ケ峰、沓掛山が見え始めた。頂上からは西赤石山、前赤石方面も見え360度の展望を楽しみながらの稜線歩きは最高だった。
 西山のタワまでの急坂は帰りに上ると思うとちょっとイヤだ。西山への登りの途中のビューポイントからは、アケボノツツジの時期が遅すぎ今ひとつだった。ツガザクラはぼつぼつ咲き始めていた。銅山越えからトラバース道を西山のタワまで行き、往路を帰った。

 26日〜27日【一の森〜剣山〜次郎笈】
     
(26日)
 “もも”夫婦と剣山に出掛けた。
 一の森ヒュッテに泊まる事に決めていたので、徳島の友達に聞くと、龍光寺まで車で行けるというので林道を走り門前に車をとめた。
 1970年にまだ赤い朱塗りのコリトリ橋から登ったことがあったので、どうなっているかな?と思っていたが、お寺の正面の階段は昔のままだった。寺の裏手から登山道を行くと林道に出た。昔からの道もこのように寸断され、消えるのかと思った。ユキザサ、ヤマウツボ、ニリンソウを見ながら登ると追分に着いた。バスの時刻表を書いた看板があったりして、往時を偲びつつ昼食とした。
 一の森へ1450mの標識を見ながら自然林を登り、途中でコーヒーを沸かしていると、急に虫が寄って来た。虫除けスプレーをかけたりして大騒ぎ。スダヤクシュ、赤や白のコミヤマカタバミが咲く道を行くと笹原となり、青い屋根が見えて来た。まだ早かったので、裏手に出て写真を撮りチェックインした。
 毎週のように来ているという男性が霧が上がってきたので、ブロッケン現象が見えるかもしれないとカメラをセットしていたので、私もとしばらく待っていたが現れなかった。夕食後は彼の写したアルバムを見せて貰ったり、花の話をしたりして過ごした。

        
(27日)
 翌朝は朝もやの中を出発。剣山ヒュッテで休んでいるうちに霧も晴れて来た。次郎笈まで縦走しゆっくり休んだ後、丸石方面に下り、トラバース道を行き御神水、大剣神社、刀掛の松を経由して一の森まで帰った。
 途中の登山道には、ワチガイソウ、アマナ、シロバナエンレイソウ、イワボタン、シロバナネコノメソウ、咲き終わったハルリンドウ、ヤマエンゴサク、クルマバツクバネソウ、アオチドリ、ルイヨウボタン、トガスグリ等が見られた。
 一の森ヒュッテでコーヒーを頂き、往路を下山した。