山行年別へ 


  4月


 8日【土小屋〜石鎚山】
        
 スカイラインが開通したと聞いたので土小屋から登った。土小屋で男女5,6人のグループが仕度をしていた。
 登山道は南面は雪は溶けていたが、北面になるとまだまだ雪が深く慎重に歩いた。東稜の分岐でグループはどちらを行くか迷っているみたいだった。私達はアイゼンを着け二の鎖経由で登った。二の鎖で夏のアルプスの為に一人で訓練しているという女性によると、鎖からこの間までは登れたが今は無理だろうとの事だった。凍った夏道を慎重に登り、弥山で昼食をとっていると、長靴の女性が登って来た。あら〜と見ているまに天狗岳までもすたすたと行った。東稜から到着したグループと雪の状態等の話をするうち、HPを開設していると聞き、やまじ風はいつも見てますよと話し一足先に下山した。

 ところが、巻き道の凍った所で、後から来た長靴の女性が(以後、私達の間では長靴おばさんと呼んでいる、失礼!)危なそうなので見ていると、腰にロープを巻いたおじさん(?)が、私達の仲間と思ったのか、おっちゃんにロープを渡してきたので、引き返しピッケルで足場を作ってあげて、なんとか降りれるようにしたのだが、私達初心者なんです〜〜。
 その後、長靴おばさんは滑りながらもさっさと降りたのに、土小屋に着くとなんかウロウロしていた・・・。車のバッテリーがあがってエンジンがかからないとかで、やまじ風の人とおっちゃんとでなんとかかけてあげると、家で採れたポンカンをくれたのだった。「靴は干していて積み忘れた」との事だった。何事もなかったからよかったものの、なにかあれば何人にも迷惑を掛けるのにと、やまじ風の人と話し別れた。

 くれたポンカンを食べながら、スカイラインを下ったものだから、私は車酔いし気分が悪くなった。その後、やまじ風のHPで私達の事が‘お揃いの身だしなみの夫婦’として載っているのを見た。

 23日【赤星山(中尾登山口)】
         
 “もも”夫婦とカタクリを見ようと出掛けた。送電線まで登るとワラビがあったので帰りの楽しみとして登り、ヤマルリソウやカンアオイを見ながら植林帯を抜けると、明るい雑木林になった。エイザンスミレやイチリンソウ、ヤマエンゴサクが咲いていた。シャクナゲが群生しているヤセ尾根を行くとまもなく頂上だった。お目当てのカタクリはまだ蕾だったが天気がよかったので展望がよく、徳島から来ている人から剣山と次郎笈が見える、と教えて貰った。
 昼食をとり、下山は横道三叉路を林道終点へ降り、シロバナネコノメソウ、ハシリドコロ、まだ蕾のヤマシャクヤクを見ながら往路の登山道に合流しワラビを摘んで帰った。


 29日〜30日【落合峠〜サガリハゲ】
 【29日】
    
 職場の仲間と落合峠でテント泊し、矢筈山へ行く計画を立てた。
 初日は駐車場にテントを設営し、今はやりのアウトドアグッズを全て持っている‘S’さんの指揮のもと組み立ててから、烏帽子山方面に行った。落ちた人が出て鎖が設置されたという急坂を降り、しばらく行ったが、結局途中で引き返した。花は小さいショウジョウバカマがあったくらいだった。
 夕食は、モツ鍋、鮎の塩焼き、ダッチオーブンで焼いた鳥の丸焼き等、豪華メニューだった。私達グループだけだったので夜遅くまで話は尽きなかった。空は満天の星だった。


 【30日】
   
 夜遅くまで起きていたのに、朝陽の写真を撮ると言って‘U’さんは朝早く出掛けた。私達は味噌汁を食べ、夜のうちに作っておいたおにぎりをそれぞれ持って出発。矢筈山とサガリハゲ山と班分けしたが、みんな矢筈山へいくというので、“waiwai山歩き”隊のみサガリハゲ分岐で別れた。
 アップダウンを繰り返し、1時間40分位でサガリハゲ山に着いた。陽だまりにバイケイソウが芽吹いているくらいだった。落合峠方面がよく望める所で駐車場に何台車が来ているかな?と見ていると、朝急いでいたので、降りてからたたもうとテントをそのままにしておいたのだが、どうも見るたびに違う所に移動しているみたいだった。で、下りてビックリ! 先に下りていた仲間がテントをたたんでくれていたが、フライシートが擦れてボロボロになっていた。

〔教訓〕どんなに急いでいても、ちゃんと始末をつけてから行く事!