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  4月


 5日【椿山】

 分県登山ガイドを参考に、椿山集落から三つ目の沢を数え登山口を探したが、工事中でガタガタになっていた。おっちゃんが、沢添いの植林帯を探すうちに踏み跡があったので辿ってみた。滝が見える所までは、最近伐採したばかりの跡を行くので藪はなかった。岩場下をすぎ、尾根筋に出てからは、踏み跡も確かになった。頂上直下の笹は深く背丈程もあり、くぐりながら登った。頂上には高知のご夫婦が休んでいた。曇り空ながら、筒上・手箱、石鎚山が見えた。
 下山は尾根をまっすぐ下りた。林道工事で切り立った崖になった所に階段が作られ、そこが登山口だった。
 ミツマタ、タチツボスミレが咲いていた。

 20日【二ツ岳】

 去年、東赤石山に行った時に二ツ岳縦走の話を聞いて気になっていたので、まず二ツ岳に中ノ川登山口から登る事にした。
 珍しい花や滝を楽しみながら、峨蔵越に着いた、此処からは“岩峰”と本に書いてあったので、覚悟を決めて慎重に登った。
 天気が良かったので石鎚山系も全部見えた。下山途中の鯛の頭に、必ず登るだろうと予測していたおっちゃんの姿があった。登山道にはユキモチソウ、キランソウ、タチツボスミレ、エイザンスミレ、エンレイソウ、コミヤマカタバミ、ハルトラノオ、バイケイソウの新芽等、ちらほら咲いているアケボノツツジの木もあった。


 29・30日【天狗塚〜三嶺 縦走】

 (29日)
 あこがれの三嶺縦走を、光石登山口から決行する事になった。初めての小屋泊まりだ。買ったばかりのシュラフをザックに入れての、肩にかかる重さも初めての体験だった。
 登山道に咲く、イワボタン、ホウチャクソウ、ヤマシャクヤク、ミツバツツジ、ミヤマエンレイソウ等を見ながらゆっくり登り、お亀小屋に荷物を置いて天狗塚に行った。
 夕食後、一人でコルに夕陽を見に行ったおっちゃんが“かもしか”を見たと興奮気味に帰って来た。連休だというのに泊まりは私達だけだった。かわいいアンデルセンのストーブで暖をとり寝たが、マットを持ってなかったので、腰が痛くて寝付けなかった。

   
 (30日)
 6時15分にお亀小屋を出発。コメツツジの蕾、赤やピンクのショウジョウバカマを見ながら、快適な縦走路を三嶺山頂まで。山頂で愛知から来た若い夫婦に会った。毎年連休中は、四国の山へ釣りに来ているとの事だった。私達がアルプス方面にあこがれているように、四国がよいと来ている人もいるのかと、うれしかった。

 水を水場で汲もうと思っていたのに、不案内な私達、水場が見つからず、登って来た人に尋ねるも知らないとの事で、まだ少しはあるし、大丈夫だろうとカヤハゲに降りた。途中、剣山から縦走中の女性二人(白髪小屋泊)と会った。カヤハゲで食事を作ると、水は少ししか残らなかった・・・。気持ちのいい尾根道をここまで縦走して来た山々や、リスを見ながら、ややこしい分岐を無事通過、沢の水音がやけに大きく聞こえるのに、韮生越えとの分岐に来ても水を汲めない。(;_; 
 地図ではここらに沢があるはずと、降りてみると長笹谷の最初の一滴が・・・ ヽ(^o^)丿

 ホソバテンナンショウ、ヒメクワガタ、ギンリョウソウ、オククルマムグラを見ながら、さおりが原を経由し無事登山口に着いた。思わずバンザイをした。