2012年・・「waiwai隊」の山歩きの記録  
   2012年9月8日〜9日  
     
    一昨年から、相棒の「何時行くの〜」の催促にも関わらず、今年も一の森へは足が遠のいてしまっていた。このサイトで馴染みだった小屋番の“内田さん”が山から降り、今春から新しい小屋番の方へ引き継ぎをしているので、挨拶を兼ねて伺う必要があったのだが、それがやっと叶えられたのだ。(waiwai記)  
   
  源流に咲くシコクブシ  
   
   ・9月8日(土) 自宅(東温市)見の越〜一の森ヒュッテ  
   
   今季から、一の森ヒュッテの小屋番を9年間務めていた“内田さん”が新しい方と交代した。小屋には、相棒の写真や写真集を置いて貰っているので、様子を窺いに行く必要があった。しかし、機会に恵まれなかった。その原因は当方にある。相棒は、春先から「何時、行くの〜」の催促だが、私の体が空かないことには儘ならない。結局、私のスケジュールに関係なく予約を入れる・・という手段により、今回の山行の実現だった。  
   
  駐車場 10:38    
   
   東温市の我が家から、何時ものルートで見の越へ向かう。いつも立ち寄る“見の越のそば屋さん”には、“のれん”が下がっていなかった。そして、土曜日にも関わらず、第一駐車場は空いていたのだった。、いつものように神社で礼拝を終えて、登山口は10時44分だった。  
   
  登山口 10:44   
   
   近頃、里では夕方になると雷雲とともに、豪雨が襲ってくる。天気予報では、今日もそんな天気らしい。我々は、いつものとおり回り道(遊歩道)コースへと足を向けるが、倒木に出合う。相棒が『輪廻転生』の題で出品した写真の木が倒れていたのだ。相棒が言う“一期一会”とはこの事か・・。と改めて歓心する。  
   
     
   
   遊歩道を進むうち、なにか辺りの様子が変・・と。それは、森を覆っていた笹原の様子が変・・なのだった。笹の葉の緑色が葉を落した茎の枯れた色となって、森を覆っているのだ。登山道を辿ってこういう感じを抱いた事が以前にもあった。それは、10年程前の比良山系の山で目にした光景だった。  
   
       
   
   祖谷川源流の碑がある沢では、毎度の如く撮影タイムである。一昨年のこの時期にもこの場所の“シコクブシ”をカメラに収めているが、近年、花の数は少なくなっているようだ。それが時期的なものかどうかが判らない。いくらなんでも、鹿が毒のあるものを食べるとは考えがたい。約一時間ほどの撮影タイムで源流碑を後にした。  
   
     
   
   再出発後、暫らくで“たいこくぐり”の大岩を回り込むと、登山道と合流しテント場脇へと道は続き、リフト西島駅へと着く。ここで昼食とした。  
   
     
   
   土曜日にも拘わらず、リフトで登ってくる人は少ないみたいだ。“刀掛けの松”から、いつものとうり行場への道を行く。道脇の“シコクブシ”は綺麗に咲いている。行場から登山道へ続く直登の道には大きな木が道を塞ぐように倒れている。その直登の道には、真新しい鉄製(ステンレスか?)のパイプが設置されていた。同様に、少し降りると行場の道にも鉄製パイプで整備されていた。  
   
   お花畑 13:37   
   
   相変わらず道端には“シコクブシ”が綺麗に咲き競っている。そして、穴吹川の源流にも同様にアルミ製の橋が架かっていた。お花畑分岐には13時37分に着いたが、ここから追分方面には“通行禁止”の表示がある。私たちは“精霊の森”までなので、構わず“とおせんぼ”を跨いで通る。  
   
     
   
   “精霊の森”は、数年前から植生が変わって来ていて、ここ5年以前の森の面影は今は無い。相棒はというと、さほど写欲も湧かないようで、一時間弱の撮影で切り上げヒュッテを目指す。  
   
  一の森ヒュッテ 15:32  
   
   ヒュッテの夕餉は、以前と変わらないシステムだった。高知組みは「高知大学」の先生グループで、「剣山系と石鎚山系の植生を定期的に記録するため」に訪れているそうだ。いろんな木の葉を取って来て、木の特定もしているようだった。鹿の食害による被害についても「二の森の樺はそのうち倒れてしまうだろう」「あれだけ皮を剥がされると、水が上がらんから枯れてしまう」と、鹿に木の皮を食べられた惨状を憂えていた。ヒュッテの平野さんも「トリカブトの葉も一時、こさげたようになり茎だけになっとった。今咲いている花は、その後出た芽に咲いたみたいだ」などなど話は尽きない。ヒュッテの夜は消灯まで続くのだが、私たちは高知のグループとは消灯までは付き合えない。  
   
   
   
   
   
 

輪廻転生
 
瀬戸内塾写真展に出品 
千代の写真

 
     
   文中に出てきた倒木の写真が、上の写真だ。キノコがびっしり付いた枯れ木の運命は、自然のなせる業・・・。それにしても、この山域のここ数年の変わりようには目を覆いたくなる。しかし、私たちは大自然の偉大さをも知っている。50年や100年、否、1000年や1万年の尺度で一喜一憂しなくても良い。絶滅する種が次々に出現するのも仕方がない。

 この欄には、その時期時期でその山行で感じたままに書きなぐっている。今は以前のような山行が出来なくなってしまっている。その当時の山行記を改めて読み直していると、当時の思い(ここから入れます)が甦る。

 相棒が一応の写真を撮り終える2008年から、たかだか4年足らずの年月をず〜っと遠い彼方の事のように思い浮かべ、懐かしむのは何故?
 
   
   
   
  ・7月9日(日) 一の森ヒュッテ〜剣山頂上〜見の越〜松山   
   
   昨日から、ず〜っと辺りをガスが覆っている。相棒は、夜明け前からガタガタと起きだしては出て行ったり戻ってきたりしている。結局、朝食時間となってしまったのだ。高知のグループは垢離取へと下山するそうだ。今回の山行は、新しい一の森ヒュッテの管理人への挨拶が主目的だったので早々に下山する。  
   
  新管理人(平野)さんと 7:33   
   
   小屋前にあるお花畑は、ネットに囲われているので食害は無い。ヒュッテ前で、管理人の“平野さん”と記念撮影をし、下山である  
   
     
   
   帰路も往路と一緒。淡々とした下山だ。朝もやの中、森は静寂の中にある。  
   
  刀掛け 10:28   
   
   今の時期、今の時間、三脚を据えて撮る対象など無い。私は珍しいキノコなどを見付けるながら歩く。  
   
       
   
   刀掛けに着くと、今までの道とは違って、リフトで上がってくる人達とすれ違うようになる。といっても、リフト『西島駅』までのすこしの区間であるのだが・・。  
   
   下山 12:23  
     
    剣神社には11時頃に着く。昼食には少し早い。そして、久々に“手打ちうどんー田舎で暮らそうよ”に寄り、昼食とした。  
   
     
    管理人さんが変わっているのに、“精霊の森 剣山「一の森」”写真集を置いたままになっているのが気になっていたのに、なかなか行けないのでわいわいさんといつも険悪な状態じょ。

 やっと、行けたので良かった。今度の管理人の平野さんも快く写真集を置いて下さり有り難い。平野さんが、「写真集の写真を撮ったのは何年前ですか? 鹿の食害でいろいろな花も食べられ見る影もなくなりつつあるのでこの写真集は貴重な物になるかもしれませんね」と言って下さる。まさに、私が撮りはじめたのも、この美しい自然を写真で残したい、出来ればずっとこのままの自然でいて欲しいとの思いからだった。

 それにしても、精霊の森のテンニンソウ・カニコウモリが茎だけになっていたり、トリカブトさえもまばらになっていたのにはビックリじょ。(*_*