2008・・「waiwai隊」の山歩きの記録  
     
     
   キレンゲショウマを    求めて  
     
     
     
   一の森 [  
   ・8月1日(金) 吹田〜見の越〜一の森ヒュッテ   
   ・8月2日(土) 一の森ヒュッテ滞在  
   ・8月3日(日) 一の森ヒュッテ〜見の越〜吹田  
     
    キレンゲショウマが咲き始めた・・という、頂上ヒュッテの新居さんのプログを見るまでもなく、相棒はこの日を決めていた。このところ一の森行ばかりが続いている。よって、あまり記述することは無いのだ。  
     
  登山口 リフト駅(西山)のお花  
     
    いつものコースでリフト西島駅へ着く。駅前のお花畑には、“ニッコウキスゲ”が咲いていた。この黄色と同じ色のキレンゲショウマは、どの様に咲いているか興味深い。  
     
  ルリビタキ キレンゲショウマ  
     
    行場への道へは、先週とは明らかに違う人たちが歩いていた。相棒の狙う“花々”の撮影は、キレンゲショウマだけでは無いという。だが、私の手持ち無沙汰の状況は変わらない。  
     
  蝶 ソバナ  
     
    昼食をとって、行場からお花畑経由で、殉難碑分岐へ着く。アゲハチョウが舞っている。今日はガスも無いので、いつもよりは早くヒュッテへと着く。  
     
  槍戸の白骨林 アサギマダラ  
     
    今回は、キレンゲショウマの咲き具合の偵察を兼ねているので、これといった撮影対象があるわけではない。朝夕のチャンスを待つのは、出会えたらいぃ〜という程度で、朝陽や夕陽、雲海などは出会えたらいい・・という程度のである。
 二日目の朝は、槍戸山での白骨樹の撮影に出かけた。昼間は“まったり”と過す・・アサギマダラなどを写しながら・・。
 
     
  ギンバイソウ 朝陽が当たるキレンゲショウマ  
     
    三日目の朝は、行場へ出かけた。行場の手前で朝陽が顔を出した。未だこの時間では“花見客”は現われていない。日一日、咲き揃って行くが、その進み具合はまだまだ1〜2部咲きの状態である。  
     
  ヒュッテ前 帰りの一方通行側のキレンゲショウマ  
     
    以前にも触れたが、一の森ヒュッテの“お手伝い”の人は、昨年までは地元の人が上がってきていたのだが、今年は諸事情があって地元の人に頼めないとの事。今回は、先日“お客”としてヒュッテを訪れていた女性に“白羽の矢”が当たったみたいだった。
 彼女は、ご主人が転勤族のため、大阪・高知・愛媛と転居し、何処へ転居しても山行を楽しんでいるようだった。山の仲間の知り合いも多く、訪問の人たちとの会話も弾んでいる。

 今回は、その彼女と記念撮影をお願いして下山である。
 
     
    帰路、先週も立ち寄った“手打ちうどん(田舎で暮らそうよ)”で昼食とした。ご主人との雑談で、この店の名前の由来が判明したのだった。先日の話しでは、関西の学校を卒業し、就職し、結婚しながら、何故、就職口の無い田舎へ戻ることになったのか?
 彼の口から出た言葉は『地元の小学校の廃校の話しを聞いて、私達の子供が転校すれば、残るかなっと思った』との決意もあったそうだ。彼の立ち上げているサイト“田舎で暮らそうよ”にそのあたりの事情は譲ることとしよう。
 
     
     
    三日目の朝、行場の手前で朝陽が昇り、朝陽が当たったキレンゲショウマを撮ったんやけど、朝陽が当たった葉っぱも黄色に写って、見た目と、朝夕の色温度によるフイルムの発色が違うのでどうにもならんかったんじょ。ま〜、今回はロケハンだからねぇ〜。  
     
     
     
   一の森 \  
   ・8月7日(木)〜9日(土) 吹田〜見の越〜一の森ヒュッテ(滞在)  
   ・8月10日(日) 一の森ヒュッテ〜見の越〜吹田  
     
    前回のロケハンで、キレンゲショウマは今週が撮り頃、土日は避けないと花ツアーでごった返していて撮影は無理だろう。一人でバスで先に行くか、おっちゃんに休みを取って貰って金曜日から行くかと思っていたら、土曜日はおっちゃんは用事があり、日曜に日帰りで迎えに来るとの事。
以前から「一の森へ行きましょう」と誘っていた写友と、奥さんが一緒に行ってもいいとの事で木曜日に行ける事となった。写友ご夫妻は一泊で、私は三泊の予定だった。
 
     
  キレンゲショウマ1 キレンゲショウマ2  
     
    南千里の駅で拾って貰い、写友の車で見の越まで。この前来た時、リフト駅西島の茶屋西島で「8月中は毎日開けてます」と確認していたが、もし開いてなかったらと、途中のコンビニでおにぎりを買った。今回は、あまり山登りをしない方達なのでリフトで西島まで、心配していた通り茶屋西島は閉まっている。雨も降り出したので、リフト駅西島のベンチでおにぎりを食べた。

 刀掛けから行場方面へ、雨だし木曜日なのでキレンゲショウマ見物の人もいないのでいいか〜と、一方通行になっている分岐を逆に下りてみる。下からガスが上がって来るが、鹿避けの網があって写し難い。元の分岐に上がり、この前のロケハンで写す予定だったおくさりに行って写していると、「○○ちゃん!」と呼ばれた。こんな所で誰かと思ったら、一の森ヒュッテに手伝いに来ているMさんだった。彼女も一仕事終えてキレンゲショウマや、お花の撮影に来たそうだ。
キレンゲショウマのアップは、下からより、やっぱり斜めからが風情があるわねぇ〜。

 雨も止んだのでガスもないし、しばし両剣神社で休憩。そのうちに雨が降ってきてガスが上がって来たので、慌てて三脚とカメラだけ持っておくさりに登り返し撮影した。そのガスもワンチャンスだけだった。

その後、お花畑周辺で撮影してヒュッテに到着。撮影ポイントの説明に周辺を散策、夕食後に夕景を撮ろうとスタンバイしたが、濃いガスに包まれたままだった。
 
     
  朝 コモノギク  
     
    8日の朝、4時に起きて食堂に集合したが、雨とガスだとの事で朝の撮影は中止と部屋に引っ込んだ。これが間違いの元で、一瞬雲が切れてよかったらしい・・・。(-"-)

昨日はガスで90パーセント良い具合だったのに、夕景、朝景ともこのガスでは・・・。(げんきんなものだけど・・(^^ゞ ) 「もう一泊されたらどうですか?」と奥さんに言うと、そうしても良いとの事。撮影に協力的な良い奥さんね〜 ○○さん!!

天気も回復してきて、私は昼間はぼ〜としているのに、写友ご夫妻はずっと精力的に外で写されている。夕景はまた厚い雲に阻まれた。
 
     
  一の森の朝 ヒュッテ  
     
    9日の朝も4時に集合。辺りはガスに包まれている。私は、ガスが無ければ槍戸、あれば一の森頂上で撮ると決めていた。「どこで撮られますか?」と聞くと、写友も一緒に頂上でとの事でヘッドランプをつけて頂上へ。

空が良い具合に焼けている。雲海は出来ていないものの、夜明けの時刻になると、ガスが動いて山が現れたり隠れたりしながら、刻一刻と変化していく。ある程度撮った後で、ふとレンズを見ると吹き付けたガスで水滴が着いている。(>_<) レンジファインダーだからわからないわよねぇ〜、万事休す・・・、現像が出来るまで気がきでなかったが、大丈夫だった。ヽ(^。^)ノ

 朝食後、写友ご夫妻を剣山頂上経由で刀掛けまで送る。撮影機材、三脚を背負って行ったが、土曜日のお昼という事でキレンゲショウマ見物でごった返していて、横をすり抜ける事もできないし、撮影も出来そうに無いのでそのままヒュッテに帰った。
 
     
  反対側がいい色になった 大阪方面の雷  
     
    夕景は、夕食後に一の森の三角点がある所でスタンバイしていたら、剣山と一の森の間をガスが流れ、ふと振り返れば後も少し焼けていてまあまあの状況になった。

 暗くなって、外を見ると、徳島市内から淡路島、紀伊方面など、山の向こうがずっと見渡せる。内田さんがあそこが○○等と説明してくれる。関西方面の雷の稲光が綺麗なので三脚を出して写した。

この調子では、明日の朝は良い天気だろう、起きてガスが無かったら槍戸へ行こうと決めて寝た。
 
     
  おくさり周辺のキレンゲショウマ キレンゲショウマ 一方通行帰りのキレンゲショウマ  
   waiwai撮(3枚)  
     
    10日、槍戸の早朝撮影から帰ると、今朝は外で食べようと、朝食の準備が出来ていた。みんなで運んで気持ちよく外のベンチで食べた。♪
土曜日からお手伝いに来ている彼女(5月16日〜18日に来ていた方)は、西穂〜北穂の縦走、すぐに焼岳方面縦走とすごい山女でジャンダルムの岩場の写真等を見せて貰った。すごい人がいるものだ。
 
 朝食後、おっちゃんから見の越に着いたと電話がある。キレンゲショウマを見に来るというので、両剣神社で待ち合わせた。今日も日曜日なので、たくさんのツアー登山者だ。遊歩道コースを下りて、祖谷川の源流碑の所でコーヒーを入れてもらう。今回は、おっちゃんがいなくて機材を全部持たないといけなかったので大変だった。有り難味がわかったわ〜。<(_ _)> 写友にも感謝、平日なので写し易かったよね。お盆前なので、実家の御墓参りをして帰った。


と言う訳で、今回は千代の簡単なレポートでした。(waiwai撮 以外は千代撮)
 
     
     
     
   一の森 ]  
   ・8月23日(土) 吹田〜貞光(ゆうゆう館)〜見の越〜一の森ヒュッテ  
   ・8月24日(日) 一の森ヒュッテ〜見の越〜貞光(ゆうゆう館)〜吹田  
     
    前回のキレンゲショウマの撮影から2週間たった、帰る時に秋の花の蕾が膨らんでいたので、そろそろ咲き始めている筈だ。今週はおっちゃんは松山に用事があるし、来週は土曜日に用事があるとの事。それじゃ〜と、松山に帰る途中の貞光ゆうゆう館で降ろしてもらって「ぐるっと剣山登山バス」貞光一宇ルート(7:40発)で行って、帰りも貞光ゆうゆう館(17:04着)で拾って貰おうと計画した。

 一の森ヒュッテに予約の電話をすると、まだ秋の花は咲いてないとの事。でもねぇ〜、私が今回写したいのは群落でなく、マクロレンズで撮る咲いたばかりのお花なのよねぇ〜。
 
     
  トリカブト レイジンソウ シコクフウロ  
     
    直行便(片道1900円)なので貞光タクシー(ワゴン車)が来た。貞光ゆうゆう館から乗るのは私だけ、貞光駅で特急電車で来た女性を乗せて見の越までの途中の観光地“土釜”に時間があるからと寄ってくれた。四国交通の定期便の終点“つづろお堂”で定期便で来た人がいると乗せるらしい。今日はいなかった。

 今回も、三脚を持ってくれるおっちゃんがいないし、西島までの登山道には、今の時期お花は咲いてないので片道だけリフトにした。剣山リフトのhpをプリントして1割引きの900円だ。

 刀掛けからすぐのトリカブトの群落の所で撮影。キレンゲショウマも不動の岩屋の上部に綺麗に咲いていた。土曜日というのにブームが去って誰にも会わなかった。お花畑にかけては、オタカラコウ、シシウド、レイジンソウ、トモエシオガマ、アキチョウジ、カニコウモリは群落、ヒナノウスツボが咲き、イシヅチウスバアザミ、テンニンソウも咲き始めていた。
 
     
  剣山方面の夕景  
     
    ヒュッテには、去年お会いした事があるSさんが撮影に来ていた。夕食後、一の森の三角点がある方に行くと、雲が厚くて全然焼けてないし夕景は絶望的だな〜と思っていたら、一瞬、雲の切れ間から日が出てダイヤモンドのように剣山に沈み、光芒が射した。(*^_^*)  
     
  夜明け前  
     
    24日の早朝撮影は、私は一の森頂上から、Sさんは様子を見てとの事だったが、雲海もなく、日が出る方向の雲も厚く、全然焼ける気配がない。そのうち、ガスが上がってきたので、三角点の方へ移動して待っていたがガスは濃くなるばかりだった。Sさん、同行の女性との写真談義は楽しかった。  
     
  コモノギク 蜘蛛の巣  
     
    朝食後、Sさん達と同行して撮影しながら帰る事にした。一の森頂上から少し下った所のコモノギクを撮影しようとして、35mmのカメラを忘れた事に気付きヒュッテに取りに帰った。少ししか下ってなかったので良かった。(^^ゞ

 分岐からお花畑に向かう登山道はガスでなかなか良い雰囲気だった。ほど良いガスの濃度なのか、枝に架かっている蜘蛛の巣に露がついて白く光っている。なんとかこの雰囲気を撮れないものかと思うけど・・・難しい。
 
     
  キノコ 鹿の食害  
     
    彼女とのお話も楽しく、お薦めの可愛いきのこも撮った。いつも撮る木は、もう充分撮らせて貰ったのでSさんにまかせて、懸案の場所で撮影を試みたけど、テンニンソウが鹿に食べられて薄くなっているのでダメだった。そういえば、以前はシダもたくさん生えていたのに新芽を食べられているし、気の根の皮まで食べているのには驚いた。

 お花畑分岐で、一の森ヒュッテの方から来た御夫婦が、Sさん達に「わいわいさんですか?」と聞いている。何の事か分らないわね〜(笑)、私が「わいわいさんは今回来てなくて私だけです」と答える。hpを見て下さっているそうでありがたい。(*^_^*)

 写真を撮りながらゆっくり下りたので、バス停に着いたのは、3:30のバスの時間10分前だった。乗客は私一人だった。一足先におっちゃんが貞光ゆうゆう館に着いて待っていてくれた。