2007年「waiwai隊」の山歩きの記録X  
     
     
   ・10月20日(土)〜21日(月) 一の森ヒュッテ泊  
     
    過去の記録を辿ると『千代さんの一の森通いの目的に「桂の森」が加わった。』と、昨年秋に記している。先週の石鎚行に続いて、明石大橋を走る。しかし、今回は私の仕事が終ってから千代さんの直ぐ上の姉宅へ一泊し、20日の朝から見の越を目指す。
 先日、新築祝いに姉宅に飾っている写真を取り替えるのが目的だった。
 急遽、徳島行きが決まったのは、協会展へ出品していた“桂の森”の組写真(《精霊の森》という題名)なのだが、「小品を35ミリでも撮っておきたい」との希望からだった。私もカメラザックを担いで(もちろん、千代さんのザック)出かけるはめになった。
 そしていつものように美馬ICを降りると、コンビニ(〇〜ソン)に寄っての見の越は、今年は五度目の訪問となった。先ごろ、相棒が〇〜ソンパスを手に入れてからは、コンビニといえば〇〜ソンとなってしまった。
 
     
  まだ紅葉していない桂の森  
     
     
     
   ・10月20日(土) 徳島〜見の越   見の越〜一の森ヒュッテ   
     
    R438号は、まだ工事中の箇所もあるが、年々複線化が進みつつある。剣山スキー場を過ぎ、夫婦池にあるトイレ脇にマイクロバスが停まっていた。愛媛ナンバーだったのでフロントの「XXご一行様」を確認するとなんと『さくら山行会様』とあった。
 たしか、おいわさんは『今週は仕事のためお休み』だったよね〜。との相棒のつぶやきだ。彼らは「ラフォーレ剣」脇の登山口から丸笹山を目指すのだろう。
 
     
  網にかかったカモシカ

 実は今回の私のデジカメ写真での案内はありません。千代さんの写真が出来上がるのを待つしかないのです。デジカメを忘れてきたのではなく、いやというほど撮ったのでしたが、なんかのスイッチが入っていて、みんなピンボケでした。



waiwai撮
 
     
    そんな事になるとはつゆ知らず、愛車を駐車場に停め(am10時)、今回はリフトは止めて登山道を登る事にして、剣神社脇の登山口でカシャッ(照美さん風に)。登山道の辺りの紅葉は、先週の石鎚同様に冴えない。リフト最終駅の“西島駅”のベンチで、おにぎりを腹に詰め込み“刀賭けの松”へ着く。いつものように“行場”へと足を向けると、おっさんが「シカが網に捕まって跳ねとる」と、声を掛けてきた。分岐から直ぐの登山道脇に、今夏出来上がったばかりの“防護柵”の網に鹿が絡まっていた。未だ若い“かもしか”の雄だった。短い角が網に絡まっている。頭を網に突っ込み角が絡んで抜けなくなったものと思われる。それを抜けようとして、足をバタバタ蹴り上げていた。
 脇を抜けて、二枚ほどカメラに収めて、内田さんに連絡をした。
 
     
  不動の岩屋 穴吹川源流の滝  
     
    さまざまな事件が起こるものだ。シカはどれほどの教育で「あの場所には近付かない」こととなるのだろうか?今の時期なら、登山者が発見するので問題はないのだが、11月の後半からの登山客が疎らな時期に何日も・・となると、助からない場合も有り得る。そのシカを写真に収め、行場の岩場へ向かう。
 相棒は、「不動の岩屋」「おくさり」と呼ばれる箇所で撮影タイムである。「両剣神社」脇から直ぐの小滝でも同様に撮影タイムである。そして、「お花畑」に向かう。今日は、日暮れまでに十分な時間がある。
 桂の森での撮影は、ジックリと構えていた。撮り終えると、小屋へと出発である。小屋までの路で、カメラを背負った先行の三人組が路を譲ってくれたのだが、その三人も今日は小屋泊まりということだった。
 
     
  黄葉している木 白骨林  
     
    小屋に着くと、内田さんは「今日は裏の方から入って」と、トイレ脇の入り口を指差した。相棒は荷物を置くこともなく、「まずはビールを飲んで、槍戸の方へ撮影よ」と、全く忙しい。槍戸での撮影対象は、林立する白骨林である。しばらく撮影に没頭していると、先ほどの三名がやってきた。お話を聞きながら、結局、夕陽までの時間を撮影する羽目になってしまった。
 
     
  ジロウギュウ方面  
     
    ヒュッテに着く頃には、もう陽が沈んでしまって薄暗くなっていた。事前に「今日は20名ほどの予約がある」との内田さんの言葉だったが、夕餉のテーブルは人で一杯だった。私達は「今日はカメラマン席で、こちらへ固まって」との事で夕食に着いた。写真談義をしながらの夕餉は、初めて会った人たちとは思えない楽しい一時だった。団体さんは、大阪からのグループで15名ほどの人たちで、明日は早くから出発とのことだった。

 夕食を終え、部屋へ荷物を入れようとしていると「ちょっと、こっちへ来て」と、高知からの二組の夫婦に紹介された。私達のhpを観てくれているそうで、後日、掲示版に訪問頂いた『与力』さんと『旭の叔父さん』のハンドルネームの人たちだった。千代さんも一緒になって、多いに盛り上がった楽しい一時は、消燈時間をも忘れるほど盛り上がった時間を過した。

 ちなみに、朝方、網に捕まってしまった例のシカは、「女の子の二人組みが『可哀相だから、助けてあげて』というので助けた」と、通りかかったカメラマン三人組の一人が逃がしてあげたそうだ。その頃には、おとなしくなっていたそうだ。
 
     
     
     
   ・10月21日(日) 一の森ヒュッテ〜見の越  見の越〜松山   
     
    昨晩は、遅くまで盛り上がってしまった。しかし、暗いうちからドタドタ・ガタガタと物音がする。そんな音と同室の『北摂の登山愛好家のグループ』の寝言を耳にしながら、眠っていた。今回は、「男女別の部屋」となったので相棒とは別部屋である。相棒が起こしに来たのは4時過ぎだった。
 相棒は、朝陽の写真にはあんまり執着は無いようだ。今朝は冷え込んだみたいで、「−4度だったようだ」との情報である。小屋の中のバケツにも氷が張っていた。
 
     
  一の森の朝  
  雲海が流れて 墨絵の世界  
     
    相棒は今回、35ミリのカメラとパノラマフィルムを準備していた。朝陽は、雲海の無い山並みから上がってきた。その頃には、宿泊者の殆どが起き出して、記念撮影にいそしんでいる。いつものように相棒は、朝陽が上がると次々とポジションを変え、シャッターを押す。三脚と、カメラザック係りの私は忙しい。
 
     
  下山路から

 日の出の撮影会が終れば、朝食である。団体さんは、早くからの出発なので、カメラマン諸氏の朝食はユックリである。

 内田さんとの記念撮影を終え、昨晩、楽しい時間を過した『与力』さんと挨拶を交わして、下山である。
 
     
    昨日の宿泊客の30名は、それぞれの路を下山していた。私達は、いつものように「桂の森」へと寄り、ユックリと下山なのだ・・小品を撮りながら。
 
     
  かさこそと秋の音 きのこ  
     
    昨夜の内田さんと『与力』さん、『旭の叔父さん』たちとの歓談で“一の森へ集うサイト仲間”を始め、ゆかりのある仲間を一堂に会しての“集会”が出来たらいいなぁ〜との盛り上がりは、『山へ通い始めて良かった』と改めて感じる。このサイトを公開し始めて、いろんな仲間に出会った。生い立ちも、素性も判らないままに交流している事態・・・こんなことを経験できる私達は、本当に幸せである。拙い文章でしか表現できないし、人見知りで、他人と話すことが上手くない私なのだが・・本当に、皆の暖かさに感謝である。

 内田さんの提唱の「6月頃の、客の少ない頃に・・」の、提唱が無事実現出来れば良いんだが・・
 
     
   やっと、ここからコンデジ復活 waiwai撮  
  おっちゃんコンデジ ここから写っていた 落ち葉の登山道  
     
    結局『桂の森』での撮影を終え帰路に着くのは、12時過ぎである。下山の道々、色付き始めた木々をカメラに収めながら、昨日の登山口に降りついた。
 
     
  西島より三嶺 岩の紅葉  
     
   後日談:一の森での偶然の出会いだった『与力』さんと『旭の岩屋』さんには、掲示版への書き込みありがとうございました。また、一の森で会えるのを楽しみにしています。
 
     
     
    桂の森は撮りきったかと思われたんじゃけんど(どこの方言か分らん)、気が付けば桂の木ばっかり写していて、強い写真がほとんど。私の67判のカメラは、広角系はいいんだけど、中望遠になるとレンジファインダーの為にピントが合いにくくて・・。(-"-) お花のアップとか、きのこ、木の葉とかは全然撮ってないんで、今回35ミリのカメラも持って行ったんじょ。

 秋なんで、お花はもう枯れとったんで、これで桂の森の撮影は終了かと思われたんやけど、まだまだやな〜
おっちゃん、そんな訳なんでこれからもよろしゅう頼みます〜。(^_-)-☆