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2012年「waiwai隊」 秋の山歩きの記録(撮影山行) |
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2006年10月8日(日)〜11日(水) |
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「仙人池」への山行案が生まれてから、何年経ったのだろうか?相棒の「これから先、何時いけるか分からないので、思いついた時に行きたい」との希望もあり、突然の今秋の実行となった。am6時に吹田のアパートを出発。名神吹田IC(6時半)から米原JCTを経由し、北陸道を走る。福井県に入ると、北の方角が暗くなってきた。立山IC(11時着)からは、一路、立山駅を目指すが、雨が間断なく降っている。 |
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立山駅の無料駐車場へ愛車をデポして、今日の予定は、立山(ケーブルカー)〜美女平、美女平(バス)〜室堂ターミナル、室堂平〜剱御前小屋(泊)だった。 |
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さて、立山駅で昼食なのだが、どこの食堂も順番待ちの人で溢れている。「昼食は、キップを買ってからにしよう」と、ケーブルカー乗り場に着く。人でごった返していた。入り口には「美女平から室堂平間の除雪のため、バスの運行を見合わせている・・」との掲示がある。
乗車券売り場には「只今2時間半待ち」との案内。
売り場の前にも行列。係りの人が「乗車券を買い求める人は整理券を渡します」との事で、10分おきの出発に合わせた整理券を手渡しているが「今日、上で泊まる人しか駄目です」と確認しながら渡している。
この状況では、今日中には剱御前小屋まで歩けないと判断し、室堂平周辺の宿の手配である。2軒目に電話した『室堂山荘』に決定で一安心である。 |
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待合室の電光板に室堂平周辺の天候が出ていた。「みぞれ交じりの天候」だそうだ。30分ほどで、15時発の乗車券を入手。昼食後、乗り場のレストランでケーキセットを注文するが、相棒が5千円札を出しているにもかかわらず「一万円のお預かりで・・」に、「5千円ですよ」と答えていた。(正直者?)
ケーキセットを食べていると、隣の紳士の携帯の話を聞き「あんたではあーゆーふうに押しが利かんわな〜」と・・その夫婦は室堂平の宿に片っ端から電話していて、満室なのでと断られても「どうにかなりませんか?私は北日本新聞の○△だが・・」と言っていたのだ。
結局、彼らは「明日、出直します」と言っていた。 |
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美女平駅の改札で係員に「荷物は10キロ以上じゃないでしょうか?」に思わず「あるかも?」と秤にのせた。「15キロ以上ありますね」と、荷物料金を別に払った。(二度目の正直者?)
相棒は「三脚の3キロを合わせたら何キロなん?そんな荷物をしょって仙人池まで歩けるんかいなぁ〜」といぶかっている。
室堂までのバスで、何時の間にか眠っていたようだった。室堂ターミナルの出口は屋上だった。視界は10mもなかった。辺りは真っ白で、室堂山荘の方向も解らないのだが、何処かへ行けば案内板がある筈・・と歩き始めた。とにかく、案内標識の示すまま歩きはじめると、ボンヤリと浮かんできた建物が「室堂山荘」だった。 |
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受付を済ませて部屋へ入ると青年が一人布団に寝そべっていた。彼は、部屋の入り口の場所を確保していた。今日は7人が予定されているそうだが、何人になるかは不明なので、「兎に角、早いもの順やね」と、私たちの寝床を準備した。偶然にも、青年は大きなザックを背負って「仙人池ヒュッテを予定していた」そうだ。もちろん「裏剱」の撮影が目的だ。そして「剱御前小屋」への、今日の宿泊を予定していたという・・。もちろん事情を聞くまでもなく、私たちと同じ状況となっていた。
暫くすると、熟年夫婦が入って来た。二人は京都の人で、「JRの遅れがあったが、予定のサンダーバード3号を1号に変更して良かった。お陰でお昼ころに着いて、3時10分のケーブルカーに乗れた。」との事だった。
6時からの夕食は、ごった返していた。食堂の入り口に並んでいると「次は二人の人たち入って下さい」と言うので、京都の人と私たちが席に着いた。しかし、その案内は、『○△ツアー』の人の添乗員だった。その事が判ったのは、食事も大分進んだ後だった。 |
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結局、同部屋の人数は当初の予定どうりの7名となり、私は早々と眠りに着いた。相棒は2時過ぎに目が覚めたみたいで、隣でゴソゴソしていた。そのうちに「星が綺麗に出ているから撮りに行こう」と、起こされてしまった。相棒に「煙草を吸ってから」と喫煙コーナーに座っていると、階段を降りて来た女性が「あ〜、びっくりした」と声を上げた。私の姿が、「ユーレイ」とでも思ったのだろうか?
それから暫く、女性の昨日の出来事を聞くハメになってしまった。 |
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曰く、「昨日は『一の越』へ行こうとしたんだけど、腰ぐらいの雪で、なかなか進めないし、みぞれとガスで3m先も見えない状況で降りてきたんだけど・・主人の眼鏡が曇って見えないというから『メガネを外してポケットに入れておいたら』といって、降りてきたんだけど、10mぐらいじゃないほど滑り落ちるし、メガネは無くすし、暗いし、主人と2mも外れると判らなくなるから、大声で呼びながら降りてきたんです。山荘の明かりが見えてきて、『あぁ〜、助かった!』と思った」と、一気に喋った。「昨夕も、同じように小屋に駆け込んだ人がいたみたいですね」と言うと「小屋は満室で泊まれないといわれたんだけど、どこでもいいから泊めて、と頼んで、廊下で5人で寝てるんです」と、機関銃の如く、昨日の出来事を話してきた。 |
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話し込んでいて、相棒の事を忘れていた。急いで靴を履き、ヘッデンを点けて相棒を探した。満月の月明かりの中での星空の撮影は、「何分ぐらいかなぁ〜」といいながらの「手探り」の撮影だったようだ。朝陽の差し込むショットをカメラに納めて、朝食は7時からだった。
「今日の行程は決めてないけど、剱御前小屋まで上がれればどうにかなるかなぁ〜」と、取りあえず「雷鳥沢」を目指した。「みくりが池」の辺りは“観光”の人たちが行きかっていた。
剱御前小屋へのルートが見わたせる所で「ちょっと無理みたいなので、止めよう」との私の言葉に、相棒が「えぇ〜、ここまで来て止めるの」と、不満気である。 |
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結局、今日の泊まり場を決めるために「室堂ターミナル」に引き返した。天狗平まで降りて、「天狗平山荘」に宿泊することを決め、相棒が「バスの時間は?」など問うと、案内所の若者の「お見受けすると『山や』さんみたいなので、歩いてもそんなにかかりません」との言葉が返ってきた。とにかく、撮影をしながら天狗山荘を目指す。雪で覆われた木道は歩き良い。何時までにという事を考えなくても良いので、相棒の「ちょっと待って!」の言葉も気にならない。
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「天狗平山荘」には3時ころに着いた。私たちが今日の泊まりの一番乗りみたいだった。 |
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画像にマウスポインタを置くと入れ替わります |
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夕方、山荘の周りへ「夕陽撮影」に出掛けた。 |
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画像にマウスポインタを置くと入れ替わります |
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撮影会を終え、夕食時間の6時には少し遅刻した。小屋主の三代目は、とっても愛想のいいオジサンだった。夕食後は、VIDEO鑑賞会があった。 |
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今日は、一日中の撮影会を予定した。朝一番は、朝陽を撮る。その後は、弥陀ヶ原へと辿って、紅葉を撮る算段である。従って、これから以降は写真だけを載せることになる。 |
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「ガキ田」 |
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弥陀ヶ原からの薬師岳 |
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結局、今回の撮影行は「目的の地」までは辿りつかなかったのだが、雪化粧の山々を目の当たりにすることが出来たし、まずは満足すべきだろう。
私が剱沢を降りなかった一番の理由は、私達が予定していた前日(7日)の遭難事故(遭難による死者は7名に及んでいた)と、その他に「剣沢を登っていたパーティ(13名)の山岳ガイドが、長次郎谷出合付近で雪渓が崩れて行方不明。雪渓が崩れやすくて、捜索活動も難航している」との情報だった。また、9日には剣沢小屋北側の雪渓(2450m)で男性が約30メートル滑落し重傷、雄山一の越で女性が滑落し重症等、立山周辺でも滑落事故が多発していた。また、14日には死亡者さえ出た。
そして、決定的な理由は「冬山装備」を準備していなかった事だった。車に荷物を積み込む際には「ピッケル」を積んだのだが、千代さんが「ピッケルを突けるかどうか不安」という事なので、車からは降ろさなかったし、「アイゼン」も簡易アイゼンしか持ってきていなかった事で、私は断念を決意したのだった。
千代さんの「私の体調のせいじゃないよ」と言っていたが・・そのとおりで、「今回は止めよう」と決断したのは決して間違いじゃないと思う。 |
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仙人池から裏剣を撮るという長年の夢も、発達した低気圧で大荒れの天候となって、初雪で35cmも積もってしまい断念せざるを得ず残念だったわ〜。(-_-;)
最初おっちゃんは、せめて剣御前小屋までと言って出掛けたんだけど、頂上直下の斜面を見て止めたんじょ。それに、あのザックの重さでは、私の三脚もあるし無理だったかもね。大体、何でもかんでも重さを考えずにザックに入れるからね〜(影の声(^_-)-☆)
仙人池は欅平側からも厳しいし〜、体調もあるので来年はどうかしら・・・。 |
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以下は、10月10日の写真です。 |
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雄山〜別山方面の雲 |
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浄土山・室堂山を望む |
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天狗平より望む剱岳の初冠雪 |
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天狗平の沢 |
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弥陀ヶ原・称名廊下 |
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中大日岳・奥大日岳を望む |
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真砂岳方面を望む |
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雄山「一の越」 |
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剱岳の朝(天狗平) |
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初雪の「チングルマ」 |
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