2006年「waiwai隊」の山歩きの記録  
     
     
   ・7月 15日(土)〜16日(日) 一の森ヒュッテ  
    今年のG・Wに予定していた一の森だが、「予約客が多い」とのこともあり、日程が合わなかった。それで、夏休での訪問となってしまった。内田さんの話では「今年は、お客が少ない!」との事だったが、今日はどうだろう?相棒は“お花畑の大桂の四季”を撮りたがっているので、目的の桂の木を目指すこととなる。
 いつものように、美馬ICから貞光の「道の駅」経由なのだが、今年の暑さはなんなのだろうか?おまけに、愛車のクーラーは温かい風しか送って来ないし(それって、クーラーのガスが切れているだけなんじゃない?)・・雨でも降ってくれないかな〜と、一路、見の越へと車を走らた。
 
     
  桂の木  
     
     
     
   ・7月 15日(土) 吹田〜見の越 〜一の森ヒュッテ  
     
    「いつものように、いつものルートで、いつものコンビニで食料を仕入れ、“見の越”を目指す」・・っと、ここまでは前回の言葉を引用した。しかし、今回の場合、昨年までの山行と根本的に違っている事がある。それは、相棒の体調だった。相棒は昨年から体調の不調を訴えていたのだが、先の「G・W明け」から投薬治療をしているのだった。つまり、現在は「ハードな山行」を控えているので、安全な(?)・・つまり、登山道が明瞭な山へしか・・計画出来なくなっている。  
     
    見の越のリフト前の駐車場へ着き、屋根のある駐車場所が空くの待っていた。すると空が“一転にわかに掻き曇り”状態となり、遠くで雷鳴が鳴り響き始めた。暫らくで、雷雨の襲来だった。私達は、今日中に着けば良いのでこんな事ではあわてない。ユックリと準備して、リフトに乗り込んだ。すれ違いに降りてくる人達の中には、ジーンズ・Tチャツ姿の若い人達もいた。上の乗り場で雨宿りでもしていたのだろうか?
 リフトから改めてみる辺りの景色も新鮮で、リフト脇のキレンゲショウマの花芽も何週か後には開きそうだ。
 
     
  リフト降り場 キレンゲショウマはまだ蕾  
     
  原生林

 リフトを降りて、刀掛の松からは、キレンゲショウマのお花畑へと道を採った。もちろん、今の私達はキレンゲショウマが目的では無い。千代さんの機材の出番は「大桂の木」である。
 昨年、“マミヤ7U(6X7判)”での初めての写真の場所でもある。“お花畑”の一の森への分岐を見送り、撮影場所に着いた。時々、“もや”がやってくるのだが、すぐに無くなってしまう。相棒は、お気に入りの木の前でアングルを変えたり、レンズを交換したりしながら、ブツブツいいながら撮っている。いつもの光景だ。
 
     
    撮影を切り上げて、一の森に着いたのは5時前だった。昨年は改装中だった小屋も綺麗に生まれ変わっていた。「今日はポッカの二人とあんたらだけじゃ」との事だった。私のザックから、昨年撮った写真を取り出し、「どこかへ飾って」と出した写真は千代さんの“お気に入り”である。「いつもの部屋へ荷物を置こうか?」とザックを置き寛いでいると、重そうなザックを担いだ「ポッカ」の二人組みの到着だった。  
     
   
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    “楽しい夕餉”は、直ぐに始まった。二人組みのポッカの内の一人に見覚えがあると思っていたら、今冬「エントツ山」さんが一の森へ行った時のメンバーだった。しばし、「エントツ山」さんの話題で盛り上がったのだが、今頃(7月15日の7時頃)クシャミなどしていないか?いや、そんなことは知る由もないだろう。  
     
     
     
   ・7月 16日(日) 一の森ヒュッテ〜見の越 〜松山   
     
  一の森の夜明け

 近頃は、相棒の荷物持ちでの“山通い”が大半となっている。そのことは、相棒の体調にも起因しているのだが、私の多忙さにも責任の一端はある。
 私用での帰省は月一程度なのだが、大阪へ転勤となった4年前からは、まとまった休みをとっての“山行”が計画できなくなってしまった。おまけにこの7月には仕事も職場も変わってしまった。いいかげんな会社の思惑に振り回されるのは、“雇われの身”の宿命なんだろうか?
 
     
    朝陽の登る気配は、相棒を眠りから覚ましたようだった。ガサゴソと機材をザックにまとめて階段を降りる。私もデジカメと三脚を担いで、後に続く。夜半から続いていた風の音が、朝露が降りるのを邪魔している筈だが、私達は用心深く長靴を借りて履いている。
 「どこら辺りから陽が昇るかわからんなぁ〜」と、相棒は撮影場所を特定出来ない。辺りが白み始めた頃、“富士の池”から三脚を抱えた男性が上がってきた。相棒は、未だに撮影場所を決めかねていた。
 
     
   
   
   
   
     
    結局、いつもの撮影場所に三脚を立てての朝食前の“朝陽の撮影会”も終わった。  
  内田さん、Oさんと また来る時まで さようなら  
     
    朝食後に、「ポッカの二人」は、見の越へ降りた。私達は、千代さんの写真を壁に架けて、画題は、内田さん推奨の「トトロの森」に決めた。私は、18日からの所用で頭の中が一杯だった。いまの状態では、相棒も私も山を楽しむ・・・というような精神状態ではなかったので、早々に引き上げることとした。  
     
  ショウキラン

 帰路に見つけた、登山道に咲く、“ショウキラン”と、駐車場で、餌を咥えた“キセキレイ”
鳥
 
     
    どんなに考えても、中途半端な今回の山行は、私達の運命を変えた“転勤”が左右していると思わざるを得ない。

今、私は夢を見ているようです。人々の心、山、川、谷、みんな暖かく美しく見えます。空も土地も木も私にささやく。『お帰りなさい、がんばってきたね』。だから、私もうれしそうに、『帰ってきました。ありがとう』と元気に話します。」との“曽我ひとみさん”の記者会見の言葉が頭を離れることは無い。それは、四国の山懐に抱かれる時に思い出す言葉でもあります。
 
     
     
    4月18日起き抜けの右手首関節の激痛で、漢方薬&プチ断食療法ではリウマチ(こんなに厄介な病気とは知らなかった)は抑えきれないと悟って、西洋医学の最先端の治療を始めたので、無理は禁物じょ。当面はおっちゃんが助手になってくれないと撮れないのだ〜。(-"-)
私には一の森くらいの行程が丁度いいみたい。(*^_^*) 例の木は四季を撮りたいのよ〜。

 それから、一の森ヒュッテは前日までには予約してね。なにせ一人で切り盛りしているから、当日だと段取りがつかず、仕方なくお断りしているとの事です。