2006年「waiwai隊」の山歩きの記録  
     
   ・9月 16日(土)〜18日(月) 一の森ヒュッテ  
     
    千代さんの一の森通いの目的に「桂の森」が加わった。
折りしも台風が最接近するのが二泊目頃の予報だ。「トリカブトはチャンスは今しかないし〜、森だから雨の方がいいのよ〜!」
そしていつものように、美馬ICから貞光の「道の駅」経由なのだ。昨年も2度の二泊だったが、今年も二度目の訪問となった。
 
     
  トトロの森  
     
     
     
   ・9月 16日(土) 吹田〜見の越  〜一の森ヒュッテ   
     
    前回の「一の森」行には、相棒の体調に不安・・と書いたのだが、先日の主治医の「副作用も出てないようなので、一錠増やしますか?」との言葉に一安心だ。そして、相棒の体調そのものもいいようだ。明石大橋を過ぎた頃に相棒の携帯が鳴った。台風の接近でほんとうに来るのかと心配した内田さんからだった。「今、明石大橋です〜、もちろん行きますよ〜」と相棒が答えている。  
     
    順調に車を飛ばして、見の越のリフト前の屋根のある駐車場に愛車を停めて出発準備だ。朝方大阪を出発すると、いつも昼前後に着く。リフトは停まっていたが、片道切符を買って改札口へ行くと、私達の為に動き始めたのだった。このところ、リフトを利用することが続いている。リフトを降りて刀掛けまでで男女2人連れとすれ違った。進む路は毎回同じコースである。そして、「刀掛けの松」からのコースも毎回同じ「お花畑」コースである。  
     
   
   
   
     
    今は花が終わったキレンゲショウマの斜面を見ながら、いつもの撮影場所に着いた。雨が強くなったり弱まったりなのだが、それに応じて霧も強弱を繰り返す。相棒は、前回の私の撮影ポイントの箇所で「一枚撮りたい」とのことだった。今までこの場所で人に出会った事が無い。こんな場所では相棒は、いつものように「ああでもない、こうでもない」と、ブツブツ言いながら撮影に没頭しているのだ。
 撮影に没頭していると時間の経過なんか関係ないみたいで、撮りきる(満足する)まで切り上げないのだ。そして、二時間が経ったころ「そろそろ行こうか?」である。
 一の森ヒュッテには5時前に到着した。内田さんの「いらっしゃい」の声は、いつものとおりで、玄関で雨具を脱ぎ「靴はストーブの側へ置きよ!」との声が聞こえた。今日は、台風の接近の影響もあり、キャンセルもあって私達だけになっていた。

 夕餉の一時は私達の大阪での生活や、内田さんのヒュッテ生活のこと。相棒と内田さんの写真談義と、とめどなく話が続く。
 外は、雨風が強くなってきているようだ。テレビの台風情報によれば、五島列島から長崎の方向なのだが、遠く離れた剣山系にも雨雲が襲い掛かっている。
 
     
     
     
   ・9月 17日(日) 一の森ヒュッテ滞在  
     
    朝早くから相棒は、朝陽が出現するのを心待ちのようだったが、そうは問屋がおろさないものだ。朝食後、昨日の撮影の残り(?)を撮りに出掛けた。今日は内田さんも三脚を担いで一緒に出掛けた。台風の接近に伴って、雨が降り続いている中、いつもの撮影場所で撮影に取り掛かった。
 私は相棒の傘持ち係となってしまった。結局、昼前までの撮影だった。
 
     
   
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    小屋に戻り、昼食はカレーだ。こんな天候の日に山小屋に泊まりに来る“好き物”は、そうそういるもんじゃ無い。テレビの台風情報を見ながら、「直撃はしないようなので安心かなぁ〜」と、昼寝をすることとした。二階に上がると風雨が強く感じる。
 小一時間ほどの昼寝だった
 
     
    強い風雨にも、今は雨漏りはしていない。「去年、高知の人に教えてもらった」という、風除けネットの威力だそうで、風雨が窓を叩く勢いが減じているそうだ。それでも窓の近くの片付けをして、もしもの時に備えた。 
 台風情報のとおりに、時間とともに風雨が強まっていた。夕食の宴も台風が気がかりで、早々と切り上げた。
 
     
     
     
   ・9月 18日(月) 一の森ヒュッテ〜見の越〜松山   
     
    昨晩は、風の音と窓を叩く雨音に、寝付かれないままに朝を迎えることとなった。相棒も同様だったようだ。台風が襲い掛かっているにも関わらず、相棒は「ひょっとしたら朝陽が出るかも」と、外を覗いてみたりするがそんなことがあるはずもなく。朝を迎えた。
 時折り、強い雨風を繰り返す状況は昨日の午後からず〜っと続いていた。テレビの朝のニュースでは長崎に上陸し、九州に被害が出ていた。台風被害は九州だけでなく広島にも及ぼして、新幹線も岡山以西は止まっていると報じている。
 朝食後「昼前に降りようか?」と、幾分収まった雨を窓越しに確認する。
 玄関のドアが開き「お早う!」と声がした。内田さんの応対から、頂上ヒュッテの“新居さん”のようだった。新居さんは、「昨日は四名が泊まっていた」と話し、登山道の点検に出掛けて来たようだ。
 
     
  内田さんと ヒュッテ前で  
     
    内田さんの、「こんな天気なんで、上から石が落ちるトラバース道より、尾根沿いがえぇ」と、尾根コースを辿ることを勧めた。外はほとんど雨が上がったようだ。
 10時頃には小屋を出ることとした。記念の写真を撮って、雨具を着け帰路についた。また、しばしのお別れである。
 
     
  一の森方面 剣山頂上  
     
    剣山までの道では、誰にも会わなかった。頂上小屋の傍らを通り抜けようとすると、中から“おばさん”が出てきた。「一の森に泊まっていた」と、二言三言、言葉を交わした。リフト駅に着くと、リフトが動いていた。若い男女のペアがカメラを持ってリフトを降りた。

 私達は「今日は歩いて降りよう」と、リフトを見送っての路を辿る。今回は、いつものリフト横のコースと違って、大回りコースを取った。
 
     
   
     
    初めて歩く路は、歩きやすいハイキングコースだった。いつものリフト横の道と交わる手前の沢に咲く“トリカブト”を見つけた相棒が「ちょっと撮るから」と、ザックを降ろした。
 暫らくの撮影会の後、見の越の剣神社に降りたったのは、昼過ぎだった。
 
     
     
    念願のトリカブト撮影だったけど、一週間遅かったわね〜、雨は降ってなかったのに、着いたとたんに降り出したんじょ。(-"-) 暗いし、カメラの露出計は4秒しか計れず・・、奥までピントが来るように絞りたいのだけれど・・、今ひとつ方法が分らず・・、トリカブトは雨と風で揺れるし、今の私にはこれが精一杯じょ。雨はおっちゃんが助手をしてくれたのでなんとかなったんだけど。
 一日目の夜は秋雨前線が通って雷と凄い風雨だった。二階だから揺れるのよ〜、二日目は台風本番の風雨でもう開き直るしかないよね〜。

 そんなこんなの撮影登山だったけど、うれしかった。(*^_^*)