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カイロプラクティックの独自性

出典:日本カイロプラクティック連絡協議会
カイロプラクティックの定義
カイロプラクティックとは、カイロプラクティック理論に基づく治療で、カイロプラクティック理論とは
人体の構造と機能、特に脊椎と神経系の関連に重点をおきながら、健康と病気を研究する学問であります。

カイロプラクティック治療とは、主として人体構造、特に脊椎と骨盤のサブラクセーション(Subluxation)に
対する検査とアジャストメントからなります。

サブラクセーションとは触診可能な関節の機能障害(可動性異常)であり、アジャストメントとは徒手による
カイロプラクティック特有の調整で数多くのテクニック・システムがあります。

(旧)厚生省の見解でも「カイロプラクティック療法は、脊椎の調整を目的とする点において、
あんま・マッサージ・指圧に含まれないものと解する」と明言しているように、
カイロプラクティックの理論と治療はまったく独自のもので、現行制度上のいかなる業務にも
抵触するものではありません。

現に諸外国でも、カイロプラクティックを他の療法に含めた例はまったくなく、独自な学問・技術としてのみ
国際的業務として責任を果し、健全な発展と、国民の需要に適切に応えられるものといえます。


次にあえて違いを明確にします。


他の医療行為との違い
(1) 理論的根拠の違い カイロプラクティックは、人体の骨格構造のゆがみに着目し、サブクラセーションを正し、神経機能の回復を図る。
あんま・マッサージ・指圧は、人体の軟部組織を対象に、循環機能の回復を図る。
   
(2) 検査の違い カイロプラクティックは、サブラクセーションを探すための姿勢検査、脊椎の機能分析(動的、静的)等、解剖学、生体力学、神経学的な検査法がある。あんま・マッサージ・指圧には、そういう見方はない。
   
(3) 治療法の違い カイロプラクティックは、生体力学的な関節機能障害を正すため、主として骨格構造への瞬間的なアジャストメント(徒手調整)であるのに対し、あんま・マッサージ・指圧は人体の軟部組織を対象にした静的(一点圧)または動的(律動的)な手技である。
   
(4) 専用治療台の有無 カイロプラクティックは、所期の目的達成の為に、専用テーブルが必要である。
あんま・マッサージ・指圧は、特に専用テーブルを必要としない。
   
(5) 患部の状態 カイロプラクティックは、姿勢検査や脊椎の機能分析に正確さを要するため、素肌である。
あんま・マッサージ・指圧は、着衣のままで十分である。
   
(6) 家庭療法になじむか カイロプラクティックは、正確な脊椎検査と熟練を要する技術(テクニック)が必要なため、家庭療法には向かない。
(7) 柔道整復・鍼灸との
        違い
柔道整復(接骨)は四肢の骨折・打撲・脱臼・捻挫など外傷による後遺症を扱うのに対し、カイロプラクティックは主として脊椎関節の機能障害を扱う。また鍼灸も用いない。