突発性発疹

   生後、5か月から1歳前後の子どもさんの病気です。生後はじめての発熱であることが多く、通常38〜39度の発熱が3〜4日続き、はじめて「子育て」をされる御両親が心配されることが多いようです。4日目にやっと熱が下がって、「よかったなあ」と思ったころ、乳児の、お腹、背中、顔に淡赤色の発疹(ボロ)がでるので、この名があります。経過のよい疾患で、ヒトヘルペスウイルス6型ないし7型の感染によるもので、5歳までには、ほとんど感染しているとされています。後遺症や合併症をおこすことはほとんどなく、皮疹は1〜2日で跡を残さず、消失します。発疹がでる前は、「発熱」しか症状がありませんので、他の病気の可能性も考えて、治療します。あまり、発熱が強く、母乳やミルクをのまなくなってしまったときは、点滴などによる水分や栄養補給が必要になることもありますし、ときには経過観察のため入院が必要になることもあります。
まずは、受診して、先生とよくお話をしましょう。この病気には、あまり季節感はなく、流行というものはありません。冬のインフルエンザの流行期や高熱をきたす「カゼ」の流行期には、これらの病気の可能性もあるわけですから、この病気をうたがいながら、検査をしたりすることが、よくあります。


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