みずぼうそう(水痘)
小児の発疹性疾患の代表です。だいたい、2歳から5歳くらいの幼稚園児や保育園児に多く、感染(うつってくる)してくるのも、このような場所が多いようです。水痘帯状ヘルペスウイルスによる感染症で、通常ウイルスに感染してから、14日ぐらいで体の1ないし2箇所の淡赤色様のぼろが出現し、みるみるうちに、からだのいたるところに、ひろがります。はじめはやや赤い皮疹ですが、すぐに水疱を形成し、破れて赤褐色のかさぶたのような「かひ」をつくります。破れた水疱の中身には、
大量のウイルスが存在し、他の人がこれに触れると容易に感染してしまいます。すべてのボロが赤褐色になってしまえば、感染力はなくなりますが、このようになるのには最低7日以上かかります。
今日では特効薬があり、発病早期に内服させますと、ボロの拡大が抑制され、治療が短縮できます。
やはり、治療薬がある今日でも、ひとたび感染したら、厄介ですので、できれば入園前に
、ワクチン(自費しかない)を接種されるのが無難です。
かかってしまった方は、できるだけ早期に医師を受診して、ウイルスに効く抗ウイルス薬を内服することが「もっともよい」と考えられます。
通常、水痘は一度感染してしまうと、再発はまれですが、大人でも、栄養状態が極端に悪くなったり、睡眠時間が少なくなると、帯状疱疹(胸に多い)や顔面神経麻痺、難聴になることもあるため、注意しましょう。

もどる