本態性振戦症

どんな病気?

この病気は、よく、パーキンソン病ではないかと、疑われて医療機関を受診してくる病気です。
その理由は、手がふるえているためで、素人からみると、このような病気は、パーキンソン病ではないかと、疑われとも仕方のないことかもしれません。しかし、神経内科学的には、この病気はパーキンソン病となんの関係もなく、まったく別の病気ですので、心配する必要はありません。
患者さんに、左図のような渦巻きをかいてもらうと、
右図のようになり、
特定の方向を、ペンが向くとき、とくにひどくなるようです。
このような、ふるえは、よく睡眠をとったり、りラックスしたり、一人で字を書くときには、ある程度は軽快し、逆に、睡眠不足や緊張時、多数の人の前ではふるえは強くなる傾向があり、
安静時に、ふるえがひどくでるパーキンソン病とは明らかに違うのです。
人によっては、手以外、つまり首や顔面がふるえたり、特定の方向を向いたときのみに、このようなふるえが見られることがあります。

治療は?
現在では、この病気に有効な、薬が開発されており、本院でも、この治療薬を処方することができます。
3系統ほどの治療薬がありますので、神経内科のお医者さんに、くわしい話をして、自分にあった薬を
処方してもらいましょう。

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