最新の感染症情報(2025年2月16日)


子供さんでは


①インフルエンザA型はほとんどみられなくなりました。一方、発熱はさほどないものの、のどの痛みで発症し、後半にセキやたんがでてくる感染症が散発しており、、一部はセキがひどく、気管支喘息に似た症状となり(いわゆるセキ喘息とよばれています)、それに近い治療が必要になる場合があります。詳しくは一度受診してみましょう




②伝染性紅斑(いわゆるリンゴ病)もほとんどみられなくなりました。大人も感染することが多く、この場合は急性腎炎になることがありますので、注意が必要です。体に何らかの皮疹が出た場合は、受診をおすすめします。


③腹痛と嘔気、下痢等をきたす、胃腸炎が散発しています。一部は、食中毒に似た症状ですので、このような症状が出た方は、一度受診してください。発熱することもあります。下痢はみられないこともあります。一部はノロウイルスによる胃腸炎はうたがわれますが、本院では、あまり検査陽性になることはあまり多くありません。


 大人では、


①インフルエンザA型はほぼみられなくなりました。

②大人の新型コロナウイルス感染症がまた少し増加の兆しです。重症化のリスクが高くなったというわけではないようです。
主な症状は発熱と、のどの違和感と痛み、そして後半はセキです。新型コロナウイルスの感染後、セキが長引くことが多々あります。10日以上しても、十分に回復せず、職場に復帰できないなど、そのような方はご相談ください。


③高血圧や心疾患のある方においては、定期的な受診をしましょう。特に冬は、血圧が上昇することが多く、検診で、1年目で130-82だった人が、2年目で、138-88、そして3年目では145-90となりますと、高血圧の治療を始めたほうが無難です。症状はないようでも、高血圧の治療後125-78になりますと、くびの後ろの痛み、頭重感、頭痛が減ったとか、体が軽くなったとか、が体験され、これらが高血圧の諸症状であったことがわかります。このような方は相談してください。

③帯状疱疹が、高齢者を中心に散発しています。体の痛みがある場合は、ひょっとしたらそれは帯状疱疹かもしれません。該当されるかたは受診してご相談ください。帯状疱疹は、免疫低下時つまり、栄養不良、睡眠不足、ストレス、転勤や転職などの環境の変化などが引き金となることがあります。高齢者でなくても、上記のようなストレスがあると発症することがあります。本院では、帯状疱疹かどうかを、簡単な皮膚の検査で、数分で判定できます。該当される方は、お電話の上、受診してください。

④急に発熱し、倦怠感とセキが出てきて、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザではなく、レントゲン検査で肺炎であるというようなケースが増えています。一部はヒトメタニューモウイルスによるものです。夜間にせきがとまらないなど、気管支喘息に近い症状がある場合は、それなりの治療が必要になります。くわしくは、受診してみましょう。溶連菌による扁桃炎もこのところ、多々みられます。のどの痛みがある方は、相談してください。

⑤腹痛と吐き気をきたす急性の胃腸炎が流行しています。当初は発熱だけで、下痢もみられないことが多く、コロナウイルス感染症との鑑別が必要になります。また、急性肝炎と症状がにているので、疑わしい場合は、血液検査は必要になります。



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