<応用2> メロディーとカウンターメロディー/サブメロディー
低音の動き以外にも、主旋律に対してバランスのよい関係を保ちながら奏される、他の声部が存在することは多い。日本語で「対旋律」と呼ばれるもので、英語では「カウンターメロディー」あるいは「サブメロディー」と呼ばれている。
次の「ひまわり」の例では、前半は主旋律のみで対旋律が無い(伴奏はある)が、後半にホルンによる対旋律が入ってくるところでは、さらに曲の気分が深まってくるような効果がある。
次の「タラのテーマ」はスペース節約のため3段で書かれているが、中段の主旋律と下段の対旋律との組み合わせと、中段の主旋律と上段の対旋律(2)との組み合わせの、2通りがあると見てほしい。
この例の「対旋律氈vの前半に見られるように、「主旋律の動きが少ない部分で対旋律が動き、主旋律の動きのある部分では対旋律の動きを少なくする」という方法は大変効果的であり、少ない動きでも主旋律を補助する役を十分に果たすことになる。このようなものは俗に「おかず」とよばれる。
次の例も省略のために4段をまとめて表示しているが、実際には演奏のたびに組み合わせが代わる。
上から3段目が主旋律である。
ダンス音楽系のポピュラー曲においても、2声対位法らしき処理は珍しいことではない。
練習課題−12−
次の定旋律に対し、対旋律を作りなさい。主旋律に対しての音程関係は、これまでに学習した方法を参考にすること。
ー略ー