4分割対位法は定旋律1音符に対し、対旋律を4音符の関係で作る練習である。
対旋律は1小節に4分音符が4つずつ並ぶことになる。1拍目と3拍目は「強拍」、2拍目と4拍目は「弱拍」と呼ぶことが一般的である。
1.対旋律の初めの拍は休符とする。最後は強拍(1拍目又は3拍目)で終わること。
2.基本音程から基本音程への跳躍はおおむね問題ないが、多用は避けるようにする。
3.応用音程を含む動きは、おおむね2分割対位法(1:2)におけるルールに準ずる。
4.小節内で同形を反復する形は出来るだけ用いないようにすること。(他の動かし方を発見すること)
5.応用音程は順次進行して基本音程へ進むことが標準であるが、次の例のように基本音程の直前に反対側の隣接音を経てから基本音程へ進む形は好ましい動きである。但し1度又は8度に至る動きは好ましいとは限らず、使用は慎重であるべきである。
練習課題−9−
次の定旋律に対し4分割による対旋律をつけなさい。( まだシンコペーションは含まない。)
<EX024>
<EX025>
1オクターブ移動することにより、定旋律が下の課題は上の課題に、定旋律が上の課題は下の課題に、
それぞれ移し替えて実施を試みよ。