忍び寄る貧困社会

団塊世代のオッサンが綴る徒然コラム

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忍び寄る貧困社会
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貧困は、すぐ足下に
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調査員が見た貧困化する社会

貧困は、すぐ足下に  (2009/7/7)
何時も調査案件を訪問していて感じる事は、本当に貧困は、すぐ足下にあり、多くの人々にとって他人事と 云えなくなってきている程に、様々な統計を見ても国民の所得水準の低下傾向は明確であり、日本人は年々 貧しくなっているのが現実です。債務返済が滞り、調査案件の対象にちょっとした事で、陥りかねない可能性は 所得低下傾向が進行する現状で、それを吸収するクッションが少なくなっているので、多くの人はそういう不安を 感じているのではないかと思います。

政府は大型の補正予算で、エコカー減税だの、エコポイントだの訳のわからない消費をあおっていますが、消費 ばかりを奨励されても、先の見えない雇用状況では生活防衛に走り、消費を節約するように努めます。短期的な ばら撒きも必要悪かも知れませんが、中長期的に将来の雇用を支えるような、産業や技術に予算を集中するべきだと 思いますが、現状の政権政党の液状化では期待するのが無理かも知れません。

これまで不可視化されていた「貧困」が、象徴的では有りますが、年末の派遣村がメディアに映像化された ことにより、多くの人前に「貧困」を可視化されました。「一億総中流社会」という幻想が崩壊して、しばらく経過 しますが、現在の日本では「豊かさ」の実感が急速に薄れ、「貧しさ」の影が色濃くなっている。深刻な問題は ただの「格差」というような言葉ではなく、働いても自立するほどの収入が得られず、生活できる水準を維持するのに 長時間労働しなければ維持できないという深刻さです。

少なくとも1980年代後半までの、日本の製造業が作り上げたビジネスモデルで、多くの人が「豊かさ」を享受して 「一億総中流社会」というように云われるまでになった。経済の発展過程から、産業の主役は製造業から サービス業へ、そしてさらに知識集約型産業へ産業構造が転換していくのですが、東西冷戦が崩壊して依来、東欧や 中国が資本主義市場のプレイヤーとして参入したことにより、市場のグローバル化は当然、労働コスト削減圧力を 促した。

通常自国の通貨高は、消費者にとってメリットの多いものですが、輸出主体のビジネスモデルでは産業のダメージ が大きく、それに対応する労働コストをはじめとするあらゆる物に削減圧力が働く。こういった産業構造がある限り 非正規雇用の使い捨ては継続すると思う。通貨高が享受できるような、産業構造に転換しないと、依然として製造業 に依存している限り、雇用自体もグローバル化の名の下に国内では減少していくのではないかと思う。

少子高齢化が云われて久しいですが、人口データーを見れば別に昨日や今日騒ぎ立てることではなく、早くからわかって いたことですが、全く何も手を打たずとは云いませんが、結局は何事も先送りしてきた付けが現状ではもう小手先の 誤魔化しが出来ないところまで来ている。余り悲観ばかりもいけませんが、この先再び「豊かさを」感じる事が出来る ような社会システムを作れるのだろうか、仕事がなくて海外に出稼ぎに行かねばならないということは、願い下げたい ものです。
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