忍び寄る貧困社会

団塊世代のオッサンが綴る徒然コラム

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二極化する老後生活の格差  (2009/6/23)
金融広報中央委員会の2008年の調査で、二人以上の世帯で「貯蓄を保有していない」という回答が 約22%占め、ここ5年間程横ばいである。又、無収入も含めて300万未満の低収入の世帯に無貯蓄世帯比率 が高い。それぞれの世帯の事情はあるだろうが、その多くが生活していくので精一杯で、とても貯蓄には回せない 状況が容易に想像できる。現在の貯蓄残高が、1年前と比べ「減った」と回答した世帯が約4割となった一方、 貯蓄が「増えた」とする回答は約2割となった。

貯蓄残高が増加した世帯では、その理由について「定例的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから」、 「定例的な収入が増加したから」とする回答が3割を超えている。厳しい家計の中から、コツコツと貯蓄を 増やしている姿が見えます。貯蓄残高が減少した世帯では、その理由について「定例的な収入が減ったので貯蓄 を取り崩したから」との回答が約5割となっているほか、「こどもの教育費用、結婚費用の支出があったから」、 「耐久消費財(自動車、家具、家電等)購入費用の支出があったから」とする回答が約3割となっている。
とりわけ1世帯あたりの所得金額は90年代半ばをピークにして、年々下がってきており2007年度の調査結果(厚労省) では、556,8万円となり10年程で約100万円程低下している。これは一人の所得ではなく、世帯あたりの所得であり そこには厳しい状況から夫婦共働きでも、所得が減ってきているのと、独身者が年齢を問わず増加してきていると推測できる。 所得階層の二極化は総中流社会の崩壊を生み出して

久しいですが、本当に土日、祭日問わずに働かざるを得ない人々が多くいる事を、調査の仕事で訪問していて実感 として感じる。実際に家庭を訪問していて、貧困イメージは外見上からは判断しづらい家庭が多く、やはり中流層 が崩壊して下流層に落ちていると感じる事が多々あります。

中でも世間でのイメージとかけ離れていると実感するの が、我々団塊世代を含めてのいわゆるシニア世代です。訪問先にもそういった層が多く、年代が近いだけに何となくやり きれない思いがある、世間で言われる「団塊世代はお金も時間もたっぷりあり、消費意欲も旺盛で大きなビジネスチャンス がある」とメディアは取り上げますが、団塊の世代全体の中のごく一部の人たちだけで、現実には終身雇用の恩恵に 与かり、定年退職金をもらえる幸運な人はそれ程多くは有りません。

バブル崩壊後の経済状況の中で倒産や解雇された場合,再挑戦しようにも仕事先がない。運良く見つけてもいわゆるワーキング プアと云われるような低賃金労働に甘んじなければならず、老後の設計もままならない。運良く無事に定年まで勤め上げた 場合とは膨大な格差がある。こうした格差はシニアのみならず,若年層の非正規雇用など低賃金,不安定な生活,結婚できない, 少子化等の原因とつながっている。やがてそれは、次世代にも格差を固定して貧困世帯の再生産を行いかねない。

何十年か先、彼らがこのような状態で老後を迎えたときの社会保障コストは一体誰が 負担するのか。ただ団塊世代の我々は若者と違い時間が無いだけに、現状では受け入れる仕事先も見つからず、貯金は食いつぶし 年金の完全受給はまだ少し先だけに、事態は深刻である。老後の格差は実際には大変大きいのである。
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