忍び寄る貧困社会

団塊世代のオッサンが綴る徒然コラム

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調査員が見た貧困化する社会

情報格差がもたらす困窮化  (2009/12/2)
情報が氾濫してあふれるほど垂れ流されてる現在、一方では情報から孤立して取り残された人々が、不利益を こうむり社会生活も窮屈な思いで過ごしている現実がある。調査訪問をしていると、たびたびそうした状況に 出会わすことがある。自分自身に必要な情報入手は自助努力が必要といってしまえばそれまでだが、生活難 から債務返済困難な状況に陥ってしまうと何かにつけて受動的になり、精神的に内向きになってしまい、そうした ことが自らの問題解決に必要であるかも知れない大切な情報の知る機会を喪失していることが、話をきていて多々 感じることがある。

生活困窮者をサポートする公共的なサービスに関する情報について、何時も思うことは広報活動がもっと必要では ないかと思う。特に情報から死角になりやすい高齢者や、低所得世帯が容易にアクセス出来る方法を考えなければ ならない。デジタルデバイドという言葉がありますが、総務省の「通信利用動向調査」でも日本のインターネット 利用者数が初めて9000万人を超え、人口普及率が75.3%と国民の4人に3人が利用するようになったことなど が報じられていますが、個人間の情報格差が拡大し特に長引く不況の影響で高齢者や低所得世帯がインターネット から取り残されつつあると調査報告をしています。
先日訪れたお宅で、債権も不良債権化しつつあり、電気料金も滞納していてすでに電気が止められていると、 私に訴えた。60代後半の夫婦でしたが、国民年金も僅かしかなく、高年齢で現在のような雇用状況では中々仕事が 見つけられず、生活が困窮していると云う。こういった人々を見るにつけ何時も思うことは、長期の失業状態から

生活の困窮そして生活保護の申請とその間の公的なサポートやその存在があまりに知られていないと実感する。

またこの夫婦のように居住用資産があれば、生活保護の認定もおりないだろう。ひととおり話を聞いた後、直接私 の業務ではないが、過去に何回か訪問して面識もあったので、何か出来ることをと云えば少しでも問題を解決するの に役立つ情報を知らせる事しかなかったので、その地区の社会福祉協議会に行き、利用できるかどうかわからないが、 様々な生活福祉資金貸付制度があるので、電気もストップしているのであれば、保証人なしでも申し込める緊急小口 資金(10万円以内)あるいは自宅を担保にしたリバースモゲージ (不動産担保型生活資金貸し付け)の話もして、とりあえず相談に行くことを薦めた。

もし利用することができるなら、サラ金やカード会社と比べ金利負担だけでも(1.5%〜3%)ずいぶん違い、現在の 金利水準から見て過大な利息の負担から逃れるだけでも、その後の生活状況が少しでも回復するのではと思う。しかし 基本的には、高齢者どころか若年層にも雇用が厳しい状況なので、とりわけ高齢者の無年金者や少しばかりの年金では 生活が立ち行かない、年金開始年齢が遅くなった影響もあり、居住資産はあっても生活の為の金融資産が無い者の困窮化 がこれからますます顕在化しそうだ。
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