忍び寄る貧困社会

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忍び寄る貧困社会(2009/5/9)
ある調査会社の仕事を、月に数日業務委託していますが、調査といっても色々ありますが、メインはクレジット会社の 長期債権や不良債権に成りつつある案件の居住確認調査ですが、まあ言えば借金取りの片棒担ぎのような仕事ですが、そこは 生活の為と割り切り仕事をしていますが、もう2年近くなるのにスタート時はいまだに気分が重いのものです。

遊興費やギャンブルの為に借金をするというのも、もちろん有りますが「NTTデータ」の調査では39%〜56%が 「日常の生活費」の補填と成って、借り入れが明確な使用目的を伴わず、日々の生活費のバックアップに利用されている と推測されますが、このことが多重債務者の再生産をしているような感じがします。特に現状のような不況が続くと 誰でも何かのちょっとしたきっかけで、調査対象になりかねない危険性をはらんでい程、雇用状況が悪くなっているのが 実感として感じます。

何らセーフティーネットを設けずに、労働市場の規制緩和による不安定な非正規雇用の増大は、多くの「ワーキングプア」と 呼ばれる低賃金労働階層を作り、一旦契約満了、あるいは解雇等になった場合は失業保険で救済されるわけではなく、結局は 困った時の駆込み寺的に、生活資金を借りている現状が推測できます。特に20〜30代前半の若年労働者には、まだ顕在化して いないので、誰もがそれ程危機感を持っていないのかも知れませんが、いわゆる「パラサイトシングル」と呼ばれる親と同居 している年代層です。

本来なら親から独立して世帯を持っているはずの年代が、フリーターや日雇い派遣等の環境で働いている限り、結婚は当然として 自分自身の自立もおぼつかない、現状は親が国や企業に代わり彼らの福祉を担っているのが現状です。GDPが世界第二とはいえ (中国に抜かれるのも時間の問題)、国力のある間に将来を支える若年層にしっかりとした雇用政策を打っていかないと、いずれ このような状態が進めば、彼らが老齢の入り口に達した時、膨大な社会コストを一体誰が負担するのであろうか。自己責任と一言で 片付ける前に、社会システムの整備をしなければならない。

にもかかわらず、政治の機能不全、省益優先の官僚はもはや政治家の無能に付け込みゾンビ化している。年金崩壊、貧困、格差、 非正規雇用の激増など、顕在化した問題は、この国の社会システムが崩壊していることを示している。それに有効な政策を打てない ことに、国民全体がどれほど危機感を感じているのだろうか、100年に一度という枕詞のもとに、補正予算を膨大な財政赤字を抱え ながら敢えて、大規模な財政出動をする以上、日本経済の中長期的な体質強化につながるならば、将来その負担をする 世代も納得するかも知れないが、報道等を見聞きしていて短い時間で熟慮もせずドサクサにまぎれて何でも有りの状態。一億総 中流化といわれたのは、もうずいぶんと昔の話、現状では貧困化の足音が聞こえてきそうだ。
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