幸乃さんからまたまたまたお話をいただきました!\(^∇^)/
アルフィーさんのお誕生日という良き日に、二つもお話をいただけるなんて、幸せ♪
こちらは先日書いた「賢の疑問2」の坂崎さんバージョンです☆
一緒にチャイナを着た坂崎さんの心のうちは!?
というわけで、こちらは「賢の疑問2」とセットでお楽しみくださいませ♪
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『幸之助の疑問 ~夏フェスタ~』
俺たちミュージシャンだよね?
ついこの前も同じように思った気がするんだけど。
今日は夏フェスタ2日目本番中。
昨日も盛り上がったけど今日の熱気もすごいね。
最近ちょっとダルいな、って感じだったけどそれを忘れちゃうくらいテンションが上がってる。
気を抜いたらみんなに負けちゃいそうだよ。
カンレキーズの衣装を早替えしてファッションショーよろしくランウェイを歩きグッズを紹介している今。
1着目を終えて戻ってきて目の前に次の衣装を着るのを躊躇う俺。
……真っ赤なチャイナドレス、だよね?
ワタクシ坂崎幸之助、女顔だって良く言われるけど性別、まだ男。
いや、この先だって女になる予定はないけどさ。
誰かさんのように『ドレス』を着るのはどうなんだろう?
桜井だけじゃだめなの?
「坂崎さん、まだ着替えてないんですか?」
髪飾りを手に戻ってきたスタッフが呆れてる。
分かってるよ。
早く着替えろってんだろ?
でもさ、こんなのにすんなりと着替えられるのはアイツしかいないと思うわけですよ。
まだ動かない俺に焦れてスタッフがチャイナドレスを持って迫ってくる。
「坂崎さん、腕を通してください」
スタッフの迫力に一歩後ずさる。
逃げ場はもうない。
これ以上動けば会場から見えちゃう。
観念するしかないか……
そういえば桜井はどうしたんだろう?
桜井は昨日も着たんだしすんなりと……ではないらしい。
今日も桜井は変なタイミングで我に返ったようでジミに抵抗している。
1回着たらんだから諦めれば良いのに。
それでも桜井の方のスタッフは春ツアーから今までの間に何回かあった桜井の抵抗で慣れてしまってるのかサッサと着替えさせていく。
あっという間にワンちゃんの出来上がり。
ちなみに俺はタンちゃんらしい。
そこはなんだっていいんだけどね。
「桜井さんだって着替え終わっちゃったんですからサッサと着替えてください!」
怖い。
スタッフの顔が怖い。
これ以上怒らせても面倒だし時間もないし。
覚悟を決めるしかないか。
仕方なく(本当に仕方なく、だからな‼)着替えて髪飾りもつけてもらった。
「坂崎さん、可愛いですよ」
スタッフは言ってくれるけど本当に似合ってるのかな?
サイズは合ってなくてブカブカだし絶対に俺のこの格好、おかしいよね?
着替え終わって桜井の側に寄れば桜井は俺を見て固まっている。
やっぱりおかしいのかな?
それでも話しかければ普通に返事が返ってくる。
俺の格好がおかしいから見てない事にしてくれているのかな?
『あれぇ?出てきませんね~』
高見沢の楽しそうな声が聞こえる。
違うな。
楽しそうな、じゃなくて楽しんでいるんだ。
俺たちがこれから笑い者になることを。
ファンの子たちの驚きを。
「俺だけだよ、面白いのは。おまえも似合ってるもん」
えっ⁉
俺、似合ってるの?
桜井の言葉が信じられないでいるともう一度似合ってると言ってくれた。
自信を持ってもいいのかな……
もしかしたらここで俺が出ないとか言い出さないように桜井が珍しく気を使ってくれただけかもしれない。
それならばもう一度。
もう一度言ってもらえたらのせられて可愛く登場出来そうな気がする。
桜井の衣装をクイッっと引っ張る。
気がついてこっちを見てくれたけど改めて聞くのも恥ずかしいな。
持たされていた扇子で口元を隠して思っていた事を口にする。
でも声が小さくて聞こえなかったらしく聞き返された。
「…本当にこの衣装……似合ってると思う?」
思いきって大きな声で聞く。
近くにいたスタッフにも聞こえちゃったみたいでこっちを見ていたが何も言わない。
恥ずかしいんだからあっちに行ってろよ~‼
スタッフの方を見て念を送ると少し離れてくれた。
「似合ってると思うよ」
うーん、もう一声欲しい。
ねえ、高見沢ほどじゃなくて良いけど少しは。
「可愛いって思う?」
あぁ~っ‼
なに聞いてるんだろ、俺‼
恥ずかしい‼‼
こっちが思いきって聞いたんだからさっさと答えてよ。
なかなか返事をくれない桜井を扇子越しに見る。
あれ?
桜井の様子がへんだ。
もしかして少し照れてる?
そんな桜井を見てわき上がる俺の悪戯心。
扇子の位置を少し上げて。
扇子越しに桜井をチラッと見る。
すると桜井の頬がほんのり赤くなった気がした。
「可愛いって思う?」
「可愛いって。…すごく」
桜井が本気で照れたのが分かるからこっちもちょっと照れちゃうじゃないか。
桜井に悪戯をしかけたはずなのに可愛いって言ってもらえてちょっと安心しちゃった。
桜井に可愛いって言ってもらえたからもうそれでいいや。
お礼と一緒にそう伝えれば桜井にとって意外だったらしい。
こんなに長い間付き合ってきたのに俺のこと一体なんだと思ってるんだよ。
「安心してステージに行けばいい」
桜井がなんだかかっこいい。
衣装がこんなんじゃなかったらもっとよかったのに。
桜井だって可愛いんだよ。
いくら言っても本人は信じてくれないんだけどね。
スタッフが合図をしてきた。
会場に銅鑼の音が鳴り響く。
桜井と一緒にみんなの前に飛び出す。
『キャ~~~~ッ‼』
会場に響く歓声。……悲鳴?
精一杯の可愛さを振り撒いて高見沢のもとへと歩く。
ほら、桜井。
気づいてる?
みんなが桜井に釘付けだよ。
「桜井が可愛く見える」
高見沢のその言葉に桜井は調子に乗ってきたらしい。
……単純だね。
客席に向かって可愛さを振り撒いている桜井の背後で高見沢が黒い笑みを浮かべている。
がんばれ、桜井。
とりあえず俺が巻き込まれませんように……ってムリだよな、きっと。
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夏フェスタにて桜井さんと同じチャイナを着るはめになった坂崎さんのお話はいかがでしたか?(*^^*)
「賢の疑問2」での桜井さんは、坂崎さんは平然とチャイナを着ているように見えていましたが、全然平気なわけじゃないし、本当に不安だったのですねぇ。
それでも、桜井さんに「可愛い」と言われて勇気をもらって、みんなが絶叫する可愛さで登場するなんて、何て可愛いんですか!!(//∇//)
計画的犯行じゃなくても小悪魔ってさすが坂崎さん!
衣装はブカブカでしたけど、本当に可愛かったですよ~(*^^*)
そしてさすが坂崎さんファンの幸乃さん!
小悪魔坂崎さんの表現が素晴らしい!(*>∇<*)
まさに小悪魔や~!とまさらーも勉強になりました~!
坂崎さんバージョン、ありがとうございましたm(_ _)m