「S-Mart_Alfee支店」のしにょりなさまが賢狂のリクエストに応えてくださり 小説を書いて下さいました♪(*^∇^*) 賢狂がリクエストしたのは「周りが呆れるくらい仲良しな三人」でございます。 やっぱり三人がラブラブしているお話が一番大好きなので♪ 「まったくもー」と思いながらも、ニヤニヤしちゃうんですよね(笑) 書いて下さったお話も相変わらず仲良し〜vvでございますよ(*^m^*) そんな時は必ずといっていいほど桜井さんが可哀想、と(笑) しにょりなさんの書かれるお話が大好きなので、自分がリクエストした小説を書いていただけてとっても嬉しいです(*^^*) しにょりなさん、ありがとうございました♪ ********************************** |
暖かい部屋で 楽屋に戻るとひんやりとした空気が体を包んだ。ステージとの温度差に桜井は思わず身震いする。 「それにしても、あそこでフライングするかなぁ」 坂崎が口を開いた。 桜井がちらりと鏡を見ると、髪をタオルで拭きながらにやり、と口の端をあげた坂崎と目があう。その隣には、やはり同じ様に笑う高見沢が。 嫌な予感に桜井は眉をひそめた。 「ほーんと、信じられないな。あんな良い所で先に突っ走って歌い出すなんて」 「ねー」 鏡の中で坂崎と高見沢が顔を見合わせている。 今日は、武道館公演最終日。 坂崎のMCのあとで、ビートルズのナンバー『Ticket to Ride』を演奏したのだが、桜井が二人より一拍早く歌い出してしまった。 「あーあ。せっかくのクリスマスイブなのに」 「全くだな」 「おまけに、テレビカメラだって入ってるのに」 「ほんっと、運のない男」 こんな時、坂崎と高見沢はここぞとばかりに桜井をからかう。容赦なんてものは全く無し。 −四面楚歌。 そんな言葉が桜井の頭に浮かんだ。 「…そこを放送に使うとは限らないだろ…」 とりあえず、反撃を試みるも。 「今はネットの時代だからな。明日にはファンの子殆ど知ってるだろ」 高見沢にあっさり打ち落とされてしまう。 「そうだねぇ。もう、いろんなこと知れ渡ってるでしょ」 やたらと嬉しそうな表情で坂崎が口を開いた。 「初日の、素晴らしい高見沢の横転とか。二日目の『星空のディスタンス』のコーラス忘れとか」 「お前なぁ…」 矛先が自分に向いたとたん、高見沢も情けない顔になる。 「まぁ、いいじゃない。高見沢のすっころんだのも、桜井のフライングも、演出だと思ってくれる子もいるって」 「「よくねーよ!」」 ぴたりとあった声が楽屋に響く。笑いを堪える坂崎の肩が揺れていた。 「そう言う坂崎だって…」 「オレ?」 高見沢は一生懸命坂崎の失敗を探してみる。 「…」 「…」 高見沢の次の言葉を、坂崎も桜井も待ってるがなかなか出てこない。 「…ジャンケンが弱い」 「そんなのライブに関係ねぇ〜!」 桜井が間髪入れず突っ込みを入れる。今度こそ坂崎は椅子から転げ落ちそうな勢いで笑い出した。 「く〜。覚えてろよ!」 漫画のようなポーズで高見沢が坂崎を指差す。 「…あのー。そろそろ支度してくださ〜い」 少し情けない声でマネージャーが三人を促した。 その言葉に、まだライブの途中であることを思い出す。 ばたばたと三人が去ると、再び楽屋は静かな部屋へと戻っていった。 end. |
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「伝えたい言葉たち」管理人