06年3月29日
高齢者ドライバーの増加傾向について

の中、高齢化社会といわれている現在、社会福祉、医療設備の充実などが今後の課題とされている。
これから押し寄せてくる団塊世代の定年など、高齢化社会は今後さらに進むといわれている。
確かに、街中を見るとお年寄りは多いが、クルマを使う人の高齢化も必然と進んでいる。
この前、街中を歩いていた時のこと、いろいろなクルマが走っているのを見たが、高齢者の
ドライバーって確かに増えてるなと実感した。
現に、クラウンのユーザー平均年齢は60代に達したという。自分が乗っているマークIIも
購入当時で56歳、前に乗っていたマークIIは当時40代というから、まさにモデルチェンジを
するとともにユーザーの高齢化が進んでしまっているといえる。
新しいクルマを開発するにあたっては、ユーザー平均年齢を今のモデルより下げようとデザ
インなどを工夫しているが、高齢者ドライバーが増加しつつある現在のクルマ社会、これ
だけでは完結せず、逆に高齢者ドライバーを締め出そうと映らなくもない。 これから先、
ドライバーの高齢化はさらに進むということから、高齢者ドライバーがいかにカーライフを
楽しむことができるか、そこに着目しなければならないと考える。
まずはクルマの使いやすさ。デザインを変えるだけではなく、いかに実用性を重視するか
である。乗り降りのしやすさや、前方視界、後方視界のよさ、もっと細かい話をすると、
エアコンやオーディオの操作をいかに簡単にするかといったことまで挙げるべきだろう。
クルマのサイズをやたら大きくしないこともポイントだろう。
クルマ以外では、携帯電話がいい例だ。用途は通話だけ。メールやインターネットは使わない、
操作がとにかく簡単な機種だって存在する。扱いやすさに優れたものはやはり歓迎されるのである。
次に視点を変えると、シルバーマーク(もみじマークともいう、中には枯葉という人も・・・)
の普及も挙げられる。このシルバーマークは70歳以上の運転者を対象としているが、法律上
義務付けられてまではいない。
そもそもこれは、高齢者ドライバーを保護すること、思いやりのある運転をすることを目的に
制定されたものであるが、「へたに煽られるからつけない」など、前向きになれないドライバー
も少なくないようだ。このマークを見たら煽れ追い越せというは明らかに誤った見方。シルバー
マークが制定された意味もない。

まず考えるべきことは、高齢者でも問題なく運転できる環境をつくることにある。
先に挙げたようにクルマの使いやすさ、実用性も確かに重要なのだが、最も大切なのは、
「ドライバーひとりひとりの思いやり」に他ならない。



閉じる