健気けなげな「アカンサス」

H14.7.7  加藤英夫

  私の庭にご近所の方から株分けしていただいた「アカンサス」が、夏の暑さにも冬の寒さにも負けずに元気で育っております。
アカンサスただ今も身の丈もある花旗竿をうちたてています。

 この「アカンサス」は古代ギリシャ時代から何千年もの間、気品ある装飾として西欧世界で使用され続けている植物で深緑色の切れ込みが入った、ハアザミ属の大型多年草で、6月になると人の背丈ほどもある茎にみごとなな紫色の花がびっしりと咲き、みるからに健やかな生命力を感じさせてくれます。

アカンサスの列柱柱頭 そしてうれしいことに、この植物はギリシャの山野にいくらでも自生しているごくなじみの深いもののようです。この葉は古代神殿のコリントス式列柱の柱頭や陶器、家具、織物の絵柄など何時も各国で愛されています。

アカンサスの模様 わたしもこの「アカンサス」に魅せられて、最近はもっぱら木彫りの調度品にこの絵柄を取り入れております。

そして、この人間の身の丈に釣り合ったシンプルな「アカンサス」から元気をいただき、夏も冬も「一箒会」のボラちゃん仲間と春日いちょう通りなどの清掃奉仕作業を、これからも続けて参りたいと思います。