53年ぶりの再会

H14.6.3  鍋倉吉廣

  6月1日「東京東川会」という会合が東京であり出席してみました。
この会は、 私の卒業した函館にあった小学校卒業生の関東地域在住者による第一回目の同窓会です。函館にあったというのは、実は昨年平成13年10月に閉校となったためです。

明治11年北海道としては、当時開拓間もない時期に開校した歴史ある学校でしたが、少子化の波には勝てず「昭和12年当時2160名の児童数が平成13年には136名ということでした」私が卒業したのは昭和24年で5クラス275名、当時は1クラス55名の時代でした。

第一回結成会ということ、発起人世話人が早坂茂三氏(田中元秘書で現在政治評論家)という知名人だったこともあり、予想を上回る85名の参加でした。

私の同期も10名で各期の中では1番多く集まりました。私自身は住まいの関係で中学校が皆とは別だったこともあり、卒業後53年振りの再開となりました。

私たちの在学中は、戦後の食糧難時代、学童疎開、男女共学が施行された年、教科書はほとんど墨で消されて意味不明の状態、米進駐軍が治安を維持、衣服はボロを纏って当たり前、など現在では想像がつかない時代の思い出話に花が咲きました。

今後は毎年6月に会を開催することが決められ、和やかなうちに出身町名別・卒業年次別の記念写真を撮り、3時間もまたたく間に過ぎ、なごりを惜しみつつ散会しました。

「ふるさとは遠きにありて思うもの」といいますが、出身地を離れていることが別の意味で【なつかしさ】を強めて集まれたと思いました。