「まめバス」ことはじめ

H19.4.吉日  寺田禎之

  まめバスもすっかり野田の景色になじんできた。私にとってはうれしいかぎりである。というのも4年前に野田の街を走り始めた頃は、「あれ何?」 「枝豆の親分のようなオブジェ?」 「派手な色彩?」など奇異な目で見られていたからだ。しかし子ども達には評判が良かった。子ども達はユビさして乗りたがった。遊園地のバスの雰囲気があるからである。さあ結果はどうでるかのカケである。
       私はそれより1年前に根本野田市長にコミュニティーバス(まめバスのこと)の導入を提案していた。根本さんも、本当に寺田さんがやる気があるなら委員長(まめバス導入の為の野田の委員会委員5人)をやってくださいと云われ、私もひっこみがつかなくなってしまった。
関宿との合併委員をやっていて関宿の人達の合併による交通不安の陳情を充分理解していた。
  何とかしないと合併して不便になるのでは何のための合併かわからないからだ。老人や子供が市内を出来るだけ自由に動きまわれるようにするためには合併効果(人件費などの削減など)の利益の一部を 「まめバス」 という形で市民に還元して良いのではないか。合併効果が16億円であるとすると3%くらい、ざっと5千万円の範囲で福祉費と考える方式を提案。これなら 「新しい増税せずに」 市民の生活を豊かに出来ると、交通福祉費だ。

しかし、私ばかり考えていても肝心の利用者がいるかどうか。野田は過去に同じようなバス計画で大失敗。空気を運ぶようなバスで1年もしないうちにヤメた苦い経験がある。(15年くらい前の話)客が乗らない。こうなっては 「寺田さんは計画倒れの政策を根本市長のところに持ち込んだ」 といわれてしまう。これでは市長に申し訳ないし、どだい私も恥ずかしくて夜逃げしなくてはなるまい。運輸省の人もこの手のコミュニティーバスは93%くらい失敗しているという。私も内心穏やかではなかった。せっかく春日町に沢山の仲間をもち永住するつもりが夜逃げする破目になるなんてマッピラ御免だ。そう思っていた。 「春日町のツラよごし」 になりたくない。そういうマイナスイメージがグルグルゆきかった 「まめバス」 出発イベントであった。

  それが当初予定の3倍以上の利用客がありうれしい限りだ。当初計画を拡充し5台から8台にバスを増車。本年秋には10台に増備(2台は中型とする)。出来るだけ積み残しが出ないようにする。新しい ルート も開く。そういうことを1月23日の委員会で決定し、バスの発注をすることにしました。
これからも野田の市民の方々に利用してほしいと思っています。