「……ぁっ!あぁ、やめっ、やっ!」

ぐちゅぐちゅと音を鳴らしている場所は言いたくもないがケツの穴だ。
そこにバニーの指が出入りしている。
四つん這いにさせられた俺は腰を高く持ち上げられて恥ずかしい場所を曝け出していた。

「虎徹さん、三本目行きますよ?」
「だ、ダメだ!ああーーっ」

二本だった指が無情にも三本に増やされた。

「痛いですか?酒で濡らしたから痛みはないと思いますが。念の為また濡らしておきますね」
「濡らすなっ、酒はよせっ」

こともあろうにバニーは潤滑剤のかわりと言って『虎の尾』を使ったのだ。
内壁に塗りこまれるたびにそこから酒を吸収してせっかく少し酔いが落ち着いてきたのに 再び目が回り始めて力が抜けて来た。
ずるりと三本の指が抜かれた後、それと同じくらいの太さのものがズズっと入って来た。
冷たくて硬い感触に何を入れられたのか不安になって振り返ってみると――。

「なっ!?」

俺の尻の間から見えるのは間違いなく『虎の尾』の一升瓶だった。
バニーの手に支えられて傾けられている。
俺はギョッとして目を丸くした。
残り少ない酒は直接俺の内へと注がれていく。

「な、何してんだ!!ううっ」

内壁が焼けるように熱い。
腕の力が入らなくなってガクリと上半身が床に伏せる。
下半身はバニーに支えられているからそのままだ。

「虎徹さん、見て下さい。お尻からにょっきり瓶を生やして酒の名前通り虎の尾みたいですよ」

俺の尻を撫でながらそんな事を言ってくるバニーを黙らせたかったのだが本当にヤバイくらい 全身に力が入らなくて仰向けにされても人形のように従順だった。
かろうじて脚に引っ掛かっていた下着とズボンが取り払われる。
今の俺の格好ときたらシャツと靴下だけだ。
開かされた俺の脚の間で前をくつろがせ見せつけるようにバニーは自分のものを取り出した。
ぶるりと勢いよく飛び出てくるそれを見て声を失う。
こんだけ酔っておいて起っているっていうのも驚きだが対象が俺だぞ?
美女だったらテンションも上がるだろうがこの俺だぞ?
子持ちのおじさんだぞ?
なのになんで……。
こいつ完勃ちなんだよ!?
綺麗な顔に似合わず立派なもん持ってるな!

「…うっ!」

尻の間に入っていた瓶の先が抜かれ、脚を膝が胸につくくらいに持ち上げられる。
ヒタリと穴に瓶の先よりもでかくて熱いものが押し当てられた。
――え?
何をする気だ?
次の瞬間、めりめりっと引き裂くように、でかいブツが無理矢理侵入して来た。

「っい!?いてえーー!!」

痛さのあまり歯を食いしばって耐える。
これで酔いがふっ飛べばよかったんだがそうはいってくれなかった。
未だに力が入らず腰を進めてくるバニーに抵抗ができない。

「虎徹さん、手を噛まないで」

自分でも気付かないうちにネクタイで拘束されている両手を口元に持ってきて噛んでいた。
ズンっと一突きにされて、うあっと声を上げた時、バニーが素早く俺の手を掴み口元から遠ざけた。
そしてネクタイを解き自由になった俺の手をバニーの背に回させる。

「僕を掴んでいて下さい」

なんでお前にしがみ付かなきゃいけねえんだ、早く抜けよ!!と怒鳴ろうとした言葉は 嬌声変わった。
バニーの腰が律動を始めた途端、痛さもあったがそれを上回る程、信じられないくらいに腰が溶けた。
その感覚に驚き連続で襲い掛かる快感に声を抑える事なんて出来ない。

「あっ、ん!…あぁぁっ!バ…ニィッ!」
「虎徹さんッ!」

がつがつと腰を振るバニーの勢いにぎゅっと背に手を回し服を握る。
部屋の中に肉がぶつかる音と濡れた卑猥な音が響いている。
しばらくするとバニーの腰の動きが止まり俺の分身を掴んできた。
わざわざ俺に見せるようにゆっくり上下に扱きながらクスリと笑う。

「起ってますね」
「……手を離せっ!」

ペロリと己の唇を舐めながら勃起している俺のを見ていたバニーは「かわいい」と一言。
――かわいいだと!?
確かにな、お前のそのデカ物と比べれば俺の方が小さいだろうよ!
文句を言ってやろうとしたその時、再び激しい律動が始まり同時に前も扱かれる。

「あっあああ!バニッ!…やめっ」

快感が電流のように身体中を駆け巡りこれ以上の刺激を受けたら 確実に達ってしまう。
必死にバニーに止めてくれと訴えた。
しかしズンッと奥深く突かれて呆気なくビュクビュクッと自分の腹に吐精した。
同時に俺の内壁がギュッと閉まりバニーを締め付けたようだ。
バニーから苦しそうな声が漏れる。
その途端に奥がジワリと熱いもので満たされた。
ゆるゆると腰を前後させたバニーが自身を引き抜く。





ハ、ハハハ……や、犯られてしまった。

いろんなショックと疲労と酒による睡魔もろもろ重ね合わさって気が遠のいていく。
そうして俺は暗転した。




main