まるぼ-のつぶやき日記

2006年 6月

2006/06/29 更新


6月29日(木)晴れ

空梅雨気味で殆ど晴れた日が続いている。
洗いたいものや園芸など、したいことが山積みだっていうのに、肉離れのせいで動けない
でいる。

火曜日の昼間はさほどでもなかったのだけど、夜、何でかやたら寝返りを打ちまくり、その
度に呻いていた。こんなことするだけでも、背中の筋肉が使われていたことが分かる。目
覚まし時計を止めるのも死に物狂いだ。

たぶん、その寝返りを打ちまくったせいで、昨日はひどく痛んだ。
また接骨院へ行き、ほんとはテーピングがいいらしいのだけど、皮膚が弱そうだからと、包
帯でぐるぐる巻きにされて帰ってきた。まるで、なんじゃら強制ベルトみたいだ(笑)。

それでも、今週の日曜日から漬物仕事に勤しんでいる。
我が家のグミが、鳥に取られないようにネットを張ってたおかげでたくさん収穫出来た。
酸っぱいもの好きのワタシでも、グミはちょっと渋いので、今年はグミ酒を漬けてみようと思
った。

分量の目安が知りたくて、ネットでいろいろ検索していたら、青じそ酒も漬けてみたくなった。
青じそが大好きなワタシ。今がちょうど旬の青じそを刻んで、大根サラダとかにてんこ盛りに
して食べると、この上なくしあわせだ。

たまたま、
ロッテちゃんちを散歩してたら、久しぶりに煮梅を作りたくなった。
梅酒は2年ほど前に、生協で番号間違えで5キロもの青梅が届いた時に(
日記参照)たくさ
ん作ったので、当分作らなくてもよかった。今年は梅干だけ・・・って思っていたのだけど、
久しぶりに煮梅が食べたくなった。オットの単身赴任で、ワタシの食事の質が危ぶまれるの
で、暑い夏を乗り切る為に少しでも・・・って言うのもあった。

ゆるゆると背中をかばいながら、休みながら、グミ酒と青じそ酒と梅干を漬けて、煮梅を作っ
た。初めての、グミ酒と青じそ酒が楽しみだ♪美味しいかな♪美味しくないかな・・・。

ネットで見ていたら、ハーブ酒とかしょうが酒なんてものもあって、それもものすごーく作って
みたくなった。果実酒って、ワタシはなぜかこの時季、梅酒にツラレテか、無性に、何かに
とりつかれたみたいに、作りたくなってしまうものなのだ。

さて、朝の連ドラ。
好きあっている桜子ちゃんと達彦さんを何とか一緒にさせてはやれないものか・・・と、親戚
のように気を揉んでいたのだけど、今週は何とかなりそうな気配。

でもでも、それも達彦さんに赤紙が来てしまったから。
好きな人が、大切な人が、息子が、夫が、父が・・・戦争に行く。。。そんな気持ちを想うと泣
けてくる。うっうっうっ・・・・・・・痛ーーーーーーーーーーーーーいっっ!!

泣いても笑っても背中が痛む。

っと言いつつ、朝見た連ドラをまた昼の再放送でも見て、ほいでまた懲りずに泣いて、背中を
痛くしてしまうんだろうなぁ・・・。

笑うことも泣くこともままならなくて、ヘンなくしゃみと咳をしている。。。




6月27日(火)晴れのちくもり

またまた接骨院のお世話になっている。
先週の木曜日、オットを送り出してから、庭をうろうろしていたら、芝生に紛れて何食わぬ
顔をしているイネ科の雑草を見つけた。ワタシのアレルゲンのひとつでもあるにっくきイネ
科の雑草!このまま放置しておいたら、ますます増えるばかりだ。ワタシの朝ごはんは
まだだったけど、ちょっとだけでも・・・と目を凝らして見つけては引っこ抜いていた。

その日から、どうも腰がおかしくなった。
元々腰は痛かったけど、明らかにおかしくなったのは、その日だった。
こわばったカンジで、深く腰掛けるときに腰を落としこむと痛くて、仰向けになった時に腰
を床につけることが出来なくなった。

そういえば、ワタシは去年もこんなカンジの腰痛に見舞われて、お尻の先までピリピリし
てきたため接骨院に通っていたことを思い出した。あれは確か5月頃だったと思うけど。
来週あたりから、また接骨院に行った方がいいかな・・・って思っていた矢先、今度は背
中までもが痛くなってきた。息をするのも辛いくらい痛い。

日曜日は、町内の婦人部のレクレーションだった。
そこではどうしたって一番若いので、ここは働かないとダメかな・・・って思い、やれアミダ
だ、なんだ・・・って言う度に、急激に立ち上がったりしたのがよくなかったのかな。だって
それまでは、腰をかばって、立ち上がるときも、おばあちゃんみたいにやわやわと上体を
起していたから。

とにかく、今度は背中だった。右側の肩甲骨の辺りが一番痛んだ。
跳び箱や平均台で失敗して、手が出ずにまともに背中から落ちた時みたいな痛みだった。
腰から背中へ移動したのか、それとも、背中の痛みで腰の痛みが隠れてしまったのか・・
・。お風呂でシャンプーした時にまた激しく痛んだ。

眠れるのかなって心配したけど、横になってるのが一番楽な姿勢だった。寝返りを除
けば。

んで、開けた月曜日、早速接骨院へ行った。
「あーしてこーしてこうなって・・・したら今度はこうなって・・・。」
「はいはい〜わかったよ〜。」

一通りしてもらうのも一苦労だった。
とにかく、寝返りを打つのが死ぬほど辛いのだ。寝たり起きたりあっち向いたりこっち向い
たり・・・。その度に「いだだだだ・・・・・・。」っと呻いてしまう。

んで、最後に先生が言ったのは「肉離れ起こしとるね」だった。
「えっ?!肉離れ?!」

肉離れ・・・その懐かしい響き・・・。
でも、スポーツしててなった、とかだったらまだいいけど、ワタシの場合は何?
コトの起こりは草むしり?んで、町内のレクレーション?・・・情けなさ過ぎる。。。

腰を痛めて、その後腰をかばっておかしな姿勢でいたせいで、他の筋肉にも影響を及ぼ
してしまったようだった。。。肩も自分では全然なんとも思わないのだけど、ものすごく張っ
てるらしかった。(触ってみてびっくり!)いろんな要素が絡みあって肉離れを起している
らしかった。

最後は、背中に貼った膏薬を安定させるのと、キツクしといた方がラクだろうからと、背中
から胸にかけて、包帯をぐるぐる巻きにされて帰った。包帯がずり落ちないように肩にも回
されたその包帯は、久しぶりに着たポロシャツの襟元から覗いていた。

久しぶりの包帯はちょっとうれしかったりした(笑)。
いや・・・やっぱり情けない。。。

くしゃみや咳、寝返り、深呼吸、笑ったり、重いものを持ったり、身体を捻ると痛い。
シャンプーも立ってしている。・・・となると、今度は腰がしんどい。

中でも一番恐怖なのは、急に襲ってくるくしゃみだ。

早く治して身体を鍛えなおさないと〜!



6月22日(木)くもり時々雨

家の前の道路側の花壇には、まだパンジーが植わったままになっていて、それが気
になってしょうがなかった。しかも、模様替えする暇がないのをいいことに、どうせなら
種が出来るのを待とうと思い、花がらを摘んでないのと、いつものナメクジ野郎に花び
らを食べられっぱなしになっているので、わやわやになっていた。

そもそも、何を植えようか決めかねているのもあった。
今まで植えたのは、アゲラータム、トレニア、コリウス・・・。丈夫で、夏から秋まで咲き続
けてくれる花といったらマリーゴールドとかがいいのだけど、オットが「あまり好きじゃな
い」って言うし、ペチュニアもかわいいけど、雨に弱いから地植えには向かなさそうだし
・・・。

でも、夏の花壇の代表選手みたいなマリーゴールド。他所で元気に咲いているのを見
かけるとうれしくなるのだった。特に真夏になると「暑いのに元気だねぇ〜」って思って
元気をもらえる。じゃあ何を植えればいいのかな?ってオットに相談を持ちかけても、
「任せる」って言うから、ほんならマリーゴールド植えよう♪って意を決した。

でもでも・・・!時既に遅し・・・。
もはや、売れ残りばっかり・・・ってカンジで、かわいいマリーゴールドがなかった。
八重咲きみたいなしつこいのはあったけど、オットもワタシも好きではなかった。

結局・・・、濃いオレンジ色のジニアと淡い藤色のアゲラータムを組み合わせることに
決めて2つずつ買った。ジニアもまた、オットが「あまり好きじゃない・・・」って言ってた
花だった。へっへっへ〜「任せる」って言ったもんね〜。

ひとつだけ、かわいいと思えるマリーゴールドがあったので、どうしても植えたくて畑に
植えることにした。野菜畑に一緒にマリーゴールドを植えておくと、なんでか忘れたけど、
とにかく「いい!」って聴いたことがあったから。

他に、コンテナ用にコリウス3つとランタナを買った。
たっくさん買ったのに998円だったのでうれしかった。単に1年草の安いのばっかり買っ
たからなんだけど(笑)。しかし・・・998円って、お買い物ゲームだといいカンジなのだけ
ど、びみょ〜な金額。。。

実は、今日木曜日はポイント5倍デーだった。
「今日はポイント5倍なので、いつもは1つだけど、今日は5つ押しておきますね〜」って
若い店員さんはにこやかに言ったけど、ワタシは内心フクザツだった。

ち〜っ!けち!
2円ぐらい多めに見てよ〜!繰り上げてよ〜!
そうじゃなかったら、「あと2円でもうひとつポイント増えますけど、よろしいでしょうか・・・」
とか何とか言ってくれればよかったのにぃぃぃ〜!っと心の中で叫んだ。

どっちがケチなのか分からない(笑)。

まぁね、後ろにはまだずらっとお客さん並んでたから、そんなめんどくさい事言い出せない
だろうけどね。。。

これからは、暗算しながら買い物しなきゃなぁ。。。




6月19日(月)晴れ

ようやく、身も心も落ち着いて日記を更新できる。
先週の日曜日に茶会は終わったけど、先週もポツポツと予定が入っていたところ
へ、空いていたところにも予定が埋まってしまい、結果的に月曜日から土曜日ま
で、毎日毎日違う人と会っていたことになる。

お茶会は、とにもかくにも終わった・・・ってカンジだ。
朝8時過ぎから一席目が始まり、13時前までに九席終えなければいけないので
係りの人が、一席当たりの時間を計算していて、しきりと「何分遅れです」とか言っ
て来られるのだった。

私にとっては、何度か経験していたので、どんなものなのか解ってはいたつもりだ
ったけど、今度のは少し勝手が違っていた。今までは、ウチの社中の人がたくさん
水屋にいたので、何の心配もせずに、ただ、お点前をしたりお運びをしたりするだけ
でよかったのだけど、今回は他の複数の社中の人が大勢だ。ウチの人達は、皆
年を経て、自分や家族のコトでいっぱいいっぱいの人が多くなってしまったからだっ
た。

茶会の券にセットになって付いているお弁当の券を集めて皆の分取りに行く、とか、
忙しくて他の席へは飲みに行けそうにないので(お茶席は合計3つあって、お茶を
三服飲めるようになっていた)、これまた自分を含めて行けない人の分の券を集め
て、他の席へお菓子をもらいに行ったり・・・なんて細かい仕事が、お茶を点てたり
運んだり、席入りの時の券をもらって人数を数えたりする仕事の他にもあって、気
疲れした。

お点前は、珍しく間違えはしなかった。と自分では思っている(笑)。
ただ、茶杓と柄杓を落としそうになって少しだけ慌てたけど、その後は何もなかった
ようにしていられた。皆お点前なんて見ていない見ていないって言い聞かせて。

蒸し暑い日になったけど、今回は長襦袢を洗えるのにしてみたら、下着も要らなく
て涼しく快適だった。クリーニング代も着物の分だけで助かった。

そして、茶会が終わったぁ〜やれやれ・・・と思ったら、今度は塗りものの展示即売
会で呈茶をするのを先生が引き受けられ、仕事を辞めたワタシに白羽の矢が当たっ
た。前に1〜2回だけお手伝いしたことはあったけど、勤めだしてからは、ごめんなさ
いさせてもらっていた。今回は着物は着なくていいってことだったので、仕方なく・・・
シブシブ・・・。

でも、お客さんがいない間は、展示されている塗り物を堪能させてもらった。
美術館とかで見るよりも近くで見れる。表に何の絵もないものでも、蓋を開けてみる
と、蓋裏や身の方に絵のあるものもあり玉手箱を開けるようで楽しい。業者の人は
「どうぞお手にとってご覧ください」と言われるけど、何となく・・・。

でも、その人達が、何かの用で奥へ行って居なくなってしまったらこっちのものだった。
次から次へと蓋を開けて、きゃっきゃ言って楽しませてもらった。ワタシの指紋いっぱ
い付いてます。すみませ〜ん。

そして、ウチの先生は歯に衣着せぬタイプなので、もうかれこれ4〜5年の付き合い
になるその業者さんにも言いたい放題だった。「すみませんねぇ〜やくざな先生で〜」
ってフォローすると業者さんは「そうですよ〜ご、ご、極妻っ!」って、先生に聴こえる
ように言うのだった。これは、意外にも時間が過ぎるのが早かった。

前回日記を更新後、茶会を前にしていて気が張ってしょうがなく、雑用に追われバタ
バタバタバタしていた頃、オット母がDVDを2枚借りて来ていた。どんなにバタバタし
ていても、タダで見れるチャンスを無駄にしたくはない貧乏性なので観せてもらった。

あまり期待してなかった『北の零年』が思いの外よかった。
時々、これってミュージカル?って思う場面もあったけど、とにかく、トヨエツがよかった!
えらくかっこよかった。観てない人の為にストーリーは明かさないけど、吉永小百合と
渡辺謙が出ている・・・くらいしか知らなかったけど、トヨエツ出てたのね〜!ってなカン
ジだった。

話は逸れるけど、トヨエツの連ドラ『弁護士のくず』も途中からだけど観ている。これが
また、おもろい〜。『北の零年』とのギャップありすぎだけど。

もう1枚は、何とかって言う賞をとっている『誰も知らない』。
オットは、あんなに騒がれてたのに、この映画のことも柳楽くんって男の子とも知らな
かった。もう返さないと行けない日だったので、途中からワタシは用をしながら観たか
らよかったけど、真剣に観ていたオットにはかなりハードな内容だったみたいだった。
軽く淡々と描かれてはいたけど。

あとそれから、前にテレビで入ったのを録画していた『いま会いに行きます』をようやく
観た。原作はオットもワタシも読んでいたので内容はわかっていた。泣くだろうな・・・
とは思っていたけど、結構早くからもう泣いてしまっていた。え?もう?って・・・。
この映画での共演を機に結婚した竹内結子と中村師童がよかった。この二人だから
よかったのだ。テレビドラマのはキャスティングがイマイチだったので見る気がしなかった。


連ドラと言えば、今回は『おいしいプロポーズ』を見ている。
前回の『輪舞曲』(こんな字だったかな?)のあと、新ドラマの紹介で、ハセキョーと
一緒に出てるあの見たことのない男はだれ?何だあいつ?って思って、全然見たいと
は思わなかったのだけど、オットと一緒に連ドラ見れるのは限られているので、とりあえ
ず見てみるか・・・ってなカンジで見始めたのだけど、それが・・・見たことのないその若
い男にすぐにハマッてしまった。小出恵介くん。なかなか、かわいいではないか。

あと、朝の連ドラもいつからか見ている。
仕事に行かなくなったら、こういうのが楽しみになってくる(笑)。
ヒロインの桜子ちゃんに対するお姉ちゃんや弟の愛情があったかくてほっとする。
一時の達彦さんと桜ちゃんのことですっかりドキドキさせてもらった。達彦さんもなかなか
男前だし〜。でも、前から気になっていた西島秀俊さん演じる冬吾さんもとってもいい。
西島秀俊みたいなかっこいい人が、髪をぼさぼさにして、東北弁を喋っているのが堪らな
くいいのだ。車のCMに出ている時より好きなのはワタシだけだろうか。

はぁ〜日記に書きたいことを一気にまくしたてたので、支離滅裂だけど、スッキリしたぁ〜。

それにしても、昨日のサッカーは疲れたなぁ〜。。。
気功をしながら見ていたけど、何故だか足が冷たくてどうしようもない。もちろん靴下は履
いている。普段は気功をするとポカポカと暖かくなるものだけど、足ツボ刺激をしても、スト
レッチをしてもダメだったのが、試合が終わってほっとした途端に、足先まで血が通いだし
た。気持ちが乱れていると血行も悪くなるのね・・・身体ってほんとに正直。

サッカー観戦って結構しんどい。なかなか点数が入らないからって、気を抜いていると、
何かの拍子にゴールされたりするので気を抜けない。ある意味選手と一緒だ。何度も
立ち上がりかけたり、手を叩きかけたり・・・。今度はがんばって欲しいなぁ・・・。

今日NHKの朝の連ドラを見ていたら、桜子ちゃんの弟が出てて誰かに似てる・・・って
思っていたら、サッカーの玉田選手に似ている気がする(笑)。


6月6日(火)晴れ

こないだ、図書館の分館へ行った帰り、かなり大きな用水の中にカラスのガーコが
いたので、何してるのかな・・・?って歩きながら覗き込んでいたら、私が来たか
らか、鳴きながらあっちへいった。

でも、ガーコが鳴くと、それに呼応してどこからかまた、ちょっと幼くて、ややくぐ
もった鳴き声が聴こえてくる。ガーコとやり取りしてるみたいに何度も鳴きあって
いる。

ん?どっかにヒナでも?
って思い、当たりを見回してみるけど、ヒナが隠れられそうなものは何もない。
でも、あの声は絶対にヒナだ、って思って声の出所を探していたら、どうも・・・、
配水管の中から聴こえているみたいだった。だから、くぐもって聴こえていたん
だ・・・。

まさか・・・あの配水管の中で子育てしてるの?
ははぁ〜ん・・・あそこにヒナがいるから、私が近づいてきたとき、わざと離れた
ところへ飛んでいったのだろうか。ガーコは頭がいいらしいからなぁ・・・。思わ
ず顔がほころんだ。

でも・・・ほんとにほんとに、あの中でヒナを育てているの?
実は、ヒナが迷子になっているのをガーコが探しているのだったりして・・・。お互
いに探しているのだったりして・・・。ガーコ!ヒナはここだよ!って教えてあげた
くなった。

でも、結局はどっちだか分からない。。。

そして、その後、家に帰って庭木に水をあげたりして、庭をウロウロしていたら、
何かしらずっと聴こえていた声がふと気になった。待てよ・・・。耳を澄ませて
聴いてみたら、ピィピィピィピィピィ・・・お祭りにいるような賑やかさだ。ヒナ?
しかも、さらにさらに耳を澄ませて聴いていたら、クックックック・・・って小さな声
も聴こえてきた。

間違いなく鳥だ。
絶対この辺に巣があるはずだ!
声の出所の方向にある、用水を挟んだ裏の家の柿の木を、ウチのフェンス越し
に見上げた。絶対にいるはずだ。

でも、その木の上に巣らしいものは見当たらなかった。

ふと、その木の下に目をやると、柿の木の根元の茂みにキジ(メス)が居た!
こんなところにーーー!

そしてそして、そのもっと下の・・・水のない用水の中には、ヒナが何羽もいて
ピィピィ鳴いているではないかぁ♪なんだこれ〜♪かわいい!かわいいかわい
いかわいい♪

慌ててオット母を呼びに行った。
かわいくてかわいくて、慌ててカメラを持ってきて撮りまくった。
じっと見てると、母鳥の後ろの方にもヒナがうろうろしていた。

ものすごく心配性なオット母は、あのヒナは落ちて鳴いているのではないか・・・
って心配していた。あのヒナ達は助けてやった方がいいのでは・・・って。

確かに、母鳥の居るところから、ヒナ達のいる用水の底までは1m近くはあった。
確かに・・・、あのヒナ達はどこからそこへ行ったのだろう・・・。そして、どこから、
母鳥の居る上まで行くのだろう・・・って思わなくもなかったけど、そこは野生の世
界だ。母鳥が口にくわえたり背中に乗せたりして、時間が来たらちゃんとするのだ
ろう。今は遊ばせているんだと思っていた。

それに、野鳥には苦い思い出がある。
人間の匂いの付いてしまったヒナは母鳥に受けれてもらえない・・・だの、巣から
落ちたヒナには触らないでって、ついこないだまでの野鳥週間のポスターにもそん
なことが書かれていたし。

何より、母鳥はまだお腹の下に卵を抱えてるみたいに、どってーんと構えて呑気
にしていたんだもん。

ところが、オット母の心配は的中した。

しばらくして、オット母に呼ばれて見に行って、ワタシは絶句した。
さっきの用水の中で、ヒナが死んでいるのが見えた。やはりフェンス越しに身を乗
り出して見てみたら、何羽も死んでいた。さっき、あんなに元気に鳴いて、走り回っ
ていたのがウソみたいで、信じられなかった。ネコかカラスでも来たのだろうか・・・
って思ってしまうほどだった。

ひと頃より、鳴き声は少なくなってように感じられていて、それは、ヒナが少しずつ
母鳥の元へ帰って行っているからだと思っていたのだけど、そうじゃなかったんだ。
ごめんねーごめんねー・・・落ちて鳴いてたんだね・・・。それにしても、母鳥も母鳥
だよ!もっと、オロオロしてくれていたら、こっちも気付いたのに。。。野生は厳しい
なぁ。。。

でも、まだ2羽鳴いている。まだ生きているのがいる。
こうなったら、人間の匂いが付こうがどうなろうが、ダメもとで助けるしかなかった。
使い捨てのナイロン手袋をして長靴に履き替えて、いざ用水に入った。すでに息絶
えているヒナを踏まないように気をつけながら。ごめんね。。。

なるほど、用水の底の方は、オット母が言うように、どろどろで油も浮いていた。
ピィピィ元気に鳴いて、まだ走り回っている方は後回しにして、元気がなく、一刻を
争う方っていうか、捕まえやすい方に狙いを定めた。

そのコは、ほんとにすぐに捕まえられた。なんて小さくて脆いんだろう。。。
両手で、力を入れないようにそっと救い上げた。

そして、母鳥のいる方にひょいと乗せたら、突然バサバサバサーーーーっ!っと音
がして殺気を感じた。

母鳥だった。

元から自分側に居る、用水に落ちていないヒナがねらわれているとでも思ったのだろ
う。おいおいおい・・・母ちゃん、いい加減にしてくれよ。。。

でも、まじで怖かった。

残るは、元気に走り回るヒナ1羽。
普通に、でも、所々にいる死んでいるヒナを避けながら、追いかけてみたけど、やは
り追いつくことはできなかった。

すばしっこいやつ。人の気も知らないで。

そしてまた、母鳥も、ワタシの右往左往に過敏に反応してバサバサババサーッ!って
裏のお宅の庭の茂みから走り出てくるので、ワタシはもう、今にも飛び掛ってきて突付
かれるんじゃないかと思って、怖くて怖くてしょうがなかった。

ただ、用水に入ってヒナを捕まえて上にあげるだけだと思っていたのが、母鳥の威嚇
に怯えながらの、予期せぬ長期戦となった。

当然、捕獲対象のヒナもワタシを警戒して、遠くで鳴いている。
ヒナはすばしっこいし、母鳥は怖いし・・・。どっちかだけだったら、何とかなるだろうに・・・。

う〜ん。。。どうしたものか。。。
オット母と思案してみたけど、どうしようもない。

用水の中にいたのでは母鳥に近すぎて怖いので、とりあえず用水から出た。
屈んで片腕を用水の反対側で身体を支え、残る片腕でヒナの捕獲を試みようと思った。
ギリギリ届くか届かないかで不安定だし、元気なヒナ坊の瞬間の動きに合わせて、腰
を屈めてそんな姿勢をとるなんて・・・。自分の腰が何とかなってしまいそうな恐れがある
けれど、そうするしかなかった。

そうこうしている間に、さっき救いあげたヒナがまた用水へ転がり落ちてしまった。
母鳥はとにかくワタシに気をとられていて、そんなことにはお構い無しだった。

あ〜あ・・・落下による全身打撲で、もはや再び救いあげてももうダメなようだった。
ちょっと、戻した位置も悪かったかな。。。

残るは1羽。
なんとしてでも!

そうして、ようやく元気なヒナ坊はワタシの手のひらに捕まえられた。
元気で元気で、手のひらの中で暴れてこぼれ落ちそうになるのを必死で保って・・・、さて、
どこに戻そうか。。。母鳥のいるところから離れたところでないとワタシの身が危険だった。

母鳥から離れていて、もう落ちたりしないようなところを選んで、ようやく一件落着した。
思わぬ大捕り物になってしまった。

しばらく様子を見守っていたら、無事母鳥とも再会を果たせて、鳴き声は止んだ。

野生の生き物が自然の中で生き残って行くのは大変なことなのだな・・・って改めて思い
知らされた一日だった。一体いつから鳴いていたんだろう。せめて、初めに気が付いた時
に助けてあげていたら・・・と悔やまれる。


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このところ、入梅前の貴重な晴れの日が続いているので、洗濯に追われている。
5月は本当にお天気が不順だったから。

加えて、今度の日曜日にある、お茶会の(お点前も含む)お手伝いの為に、何だか気が
落ち着かない。その為に、先月末から汗だくになって着物を着て稽古に行き、一体何の
お稽古だか分からない状態だ。

これまでも、何度かウチの先生が茶会の席を持たれたことはあるので、経験はあるのだ
けど、ワタシは必ず何かしらやらかす。だから、ほんとはお点前無しで、お運びや裏方に
徹したいのだけど、あまり人がいないのでしょうがない。

前日から会場の掃除に行き、当日は当然着物を着て、家を6時前に出なければ行けない。
それを考えただけで疲れてしまうのだけど、勤めていた頃のワタシではないはずだ。あの
春の酷い風邪が治ってからは元気だ。そんなことに負けない心と身体でいたいと思って
いる。