韓流ブームがやってきた

オットとタダの映画を観てきた。
オットの職場にまわってる某生命保険屋さんの催しものだ。
そこの保険には入ってない。別に入ってなくてもいいようだ。
保険屋さんにはそういった催し物が結構ある。チャリティー
とかも多い。『タダ』とか『安い』には弱いワタシ達。

タダ程怖いものはないのだけど、過去の経験から、嫌な思い
はしたことがないので大抵参加させてもらっている。
おかげで、以前にも生で千住真理子さんのヴァイオリンを聴か
せてもらって、いたく感動したことがある。

今回は映画で『私の頭の中の消しゴム』。
オットから入場整理券を見せられた時は「ナニそれ？どんな映
画だ？」って思った。私のアンテナにはかすりもしてなかった
韓国映画だった。「どうする？行く？」って訊くオットに、どっちで
もいいけど、まぁその日なら仕事も終わってるし、タダだから行っ
てみようか・・・って、『タダ』にツラレテ行こうと思ってた映画だっ
た。

映画を観に行く少し前に、『王様のブランチ』でその映画が紹介
された。ようやく内容がわかった。ーまだ若い妻が若年性のアル
ツハイマーに侵されてしまい、夫のことを忘れて行ってしまうー
って言う哀しい話だった。ん？ちょっと観たいかも。と初めてその
映画に対して能動的になった。

おまけにワタシの大好きな（友達になったら楽しいだろうなって
思っている）りりこ姉さんが言ってた。「これまで、自分だけは韓流
ブームには乗らないって思ってたけど、この映画に出てるチョン･ウ
ソンさんがもう男臭くてかっこよくてハマッテしまいました～！」
って、そんなようなことを。実は韓国では人気ナンバーワンの俳優
なのだそうだ。なぜヨン様みたいに日本ではブームになってないか
って言うと、映画の仕事が主だからだそうだ。

ふぅ～ん。。。って思った。どれどれ？
って顔を見てみたけど、そぉかぁ～・・・？かっこいいかぁ～・・・？
なんか中村雅敏みたいだけど・・・。ってカンジだった。

それがーーーー！それがだ！
ワタシもひとめ？いや、ふため見て、見事にハマッテしまった。
なにこれ～。。。か・・・かっこええ～。かっこええやんか～。

おまけに、ヒロインがものすごくかわいい。
これは・・・たぶんオットの好みだろう。ワタシも負けそうだ(笑）。
ワタシとオットの利害関係はぴったりだ。そうだ！パンフレットを買お
う♪日本の俳優さんと違ってそうそうお顔は見れないから、これなら
オットもパンフレットを買うことを許してくれるだろう。

そんなことを思いながらストーリーは流れていった。
出逢って、恋に落ちて・・・。あぁなんてしあわせそうなふたり。こっち
までしあわせになるようなふたりの笑顔。あの場面で、ワタシは完璧
にスジン（ヒロイン役の名前）になり、たぶん横のオットはチョルスに
なりきって一緒にしあわせな気分に浸っていたことだろう。。。

でも、このしあわせなふたりに降りかかる哀しい運命をふたりはまだ
知らない。それを知ってるワタシ達はしあわせな場面からもう切なか
った。

随分早い頃からワタシは泣いた。なんて哀しい話。
もしも自分だったら・・・。
涙が流れて首まで流れ落ちて冷たかった。

新しい記憶の方から忘れて行くから、一番最後に出逢ったチョルス
のこともだんだん分らなくなってしまうスジン。。。でも、忘れられて
いくのはもっと哀しい。ふたりとも哀しすぎる。

久しぶりに大泣きした。
ワタシの三大大泣き映画は『忠犬ハチ公』『ゴースト』『タイタニック』。
その中に入ったかな。ハチ公の１位はゆるがないけど、どれが落ちる
かな。実はこないだチャリティーで観た『この胸いっぱいの愛を』でも、
まぁまぁ泣いたのだけど。年とともに涙腺がまたゆるくなったかな。

この映画は、日本のテレビドラマ『ピュア・ソウル』が原作らしい。
知らんかった。音楽も耳なじみのいい音楽で自然だった。
ただ、元々から物忘れの激しかったヒロインを見て、ちょっと自分のこ
とが心配になった(苦笑）。改めて、一日一日を大切に生きなくてはっ
て思った。

案の定パンフはお許しが出た。（なぜかお許しが出ないと買えないワ
タシ）。帰ったのが遅かったので、ワタシはチョン・ウソンさまのところを、
オットはソン・イェジンのところだけを見たようだ(笑）。切ないセリフや心
に残る素敵なセリフもちりばめられていた。スジンが忘れないように、
部屋中にふたりの写真を貼ってあった。その写真につけてあったハン
グルのメモがなんて書いてあったのかも分った。良いパンフだった。

なかなか名前が覚えられなくて苦労したけど、オットとふたりでテスト
しあいながらようやく覚えた(笑）。ちなみにワタシの方が早く覚えた。

とうとう我が家にも、遅まきながら韓流ブームがやってきた（￣v￣*）