No122

日本海側式潮干狩り

2002.06.01掲載

朝5時半、目覚ましの音にたたき起こされて、千里浜に潮干狩りに
出かけた。今日の干潮は8時だそうで、それに合わせて出かける
ものなのだそうだ。

初め、潮干狩りって聴くと、よくテレビで見る”アレ”だと思っていた。
潮が引いたところをほじほじすると、貝がごろごろいるのだと思っ
ていた。

それが、日本海側はそうじゃないのだそうだ(;¬_¬)
あんな風に潮は引かないから、海の中に入って、足でほじほじしな
いとダメなのだそうだ。

昨日それを聴いてから、ワタシの心はすっかり萎えてしまっていた。
昨日の職場の冷房が効き過ぎて、風邪を引きかけてるのか、ずっと
背中が寒いから、まだこんな季節にそんな海の中に入る気なんて
絶対にいやだと思った。

現地に到着すると、結構波があった。すでにおじいちゃんがひとり、
腿のところまで海に浸かって、まるで青竹でも踏むようにしていた。
腰にぶら下げた網の中身は空に近かった。

も、もしかして、あれが日本海式潮干狩り?( ̄▽ ̄;)
ワタシは絶対海になんか入らない。

千里浜の長〜い海岸線。適当なところにバモスを停めると、ぱきら
は、さっさと短パンに履き替えて海に入っていった。相変わらず元
気なヤツ。ワタシは、しばらく様子を見守ることにした。

海水に足を浸けるとかなり冷たそうで「ほらね〜( ̄w ̄*) 」って冷
ややかな目で見てたけど、ぱきらはすぐに慣れたらしい(;¬_¬)

そのうち、ひとつふたつとハマグリが採れた。
ワタシは長いスカートのまま長靴に履き替えて、車に積んであった
ほじほじ道具と思われるもので、波打ち際をほじほじしてみた。

おひょ〜♪( ̄▽ ̄*)〜♪おもしろい〜♪
ハマグリはいそうになかったけど、白くて小さい貝がいっぱいいて
ワタシに掘られてびっくりして、慌てて土の中にもぐっていった。貝
って、潜るときは立てになって潜っていくんだ〜って、何度も何度
もほじほじしてはそれを見て遊んでいた。波が来る度きれ〜にごわ
さんされて行くのもおもしろかった。まるで、何かに取りつかれたよ
うに飽きずにそうしていた。

だけど、そのうち、少しずつだけど、おもしろそうに貝を採ってるぱき
らがうらめしく思えてきた。ぱきらに対しては負けず嫌いなワタシ。
山菜取りだってそうだ。ワタシもやってみたい〜。だけど、海水は冷
たそう(iдi)

んで、結局やっぱりワタシは海に入る決心をした。
一応、着替えやすいように、めったに履かないスカートを履いてきて
いるのだ( ̄w ̄*)

水は死ぬほど冷たくて、すぐに出たくなるけど、ぱきらに「動かんと
ダメダメ〜」って指導されて、足で砂の中をぐりぐりってほじって、ワ
タシの日本海側式潮干狩りが幕を開けたのだった。

でも、やっぱ冷たい〜。それに、足でほじってみたところでよく分ら
ないし〜。目のいいワタシは、目視で探したりもした。ごくごくたま〜
にのんびりおっとりハマグリさんが見つかることもあったけど(第1号
はそれで見つかった)すぐに波が来て、海水がもわもわにされて分
らなくなってしまうのだった。

目視ではちょっとムリがあった。海は広いのだ( ̄▽ ̄;)
そのうち、足の感覚も研ぎ澄まされてきた(笑)。硬い感覚があると
お?と思って、その足でしっかりと抑えた砂の下に腕を突っ込んで
取り上げてみると石だった・・・ってこともあったけど、ちゃんとした、
はまぐりも獲れるようになった。ぱきらより多く( ̄w ̄*)

「えへへへ〜( ̄w ̄*) 」とぱきらに見せびらかして自慢すると「これ
おれには向いとらんわ。アンタの方が向いとるわ」と言い出した。
そうかもしれない。ぼ〜っとしながら、じっくりつまつま、足でほじほ
じするのはワタシに向いている(笑)。ぱきらはせっかちなのだ。

ささやかな優越感に浸りながら、相変わらずぼ〜っと足をほじほじ
しては「あった♪」って腕を海に突っ込んだら、波がどっぼ〜んと来
て、腕まくりしていたシャツまで濡らされてしまった( ̄_ ̄;)

その濡れたシャツが冷たくて、寒さぼろも出てきたし、そろそろ帰ろ
うか。。。例のおじいちゃんはまだがんばってるけれど。ちょうど2時
間で、獲れたのは味噌汁3人前くらいだった。たくさん獲れたら、そ
の場で焼きハマグリにしようと、ぱきらはちゃんとお酒としょうゆも持
って来てたのに(笑)。

寒くて冷たくてち〜っとも獲れない日本海側式潮干狩り。こんなん
潮干狩りじゃなーーーい!さて、なんて名づけよう(・_・?) でも、味
噌汁は美味しかったし、貝もちゃんとハマグリの味がした(笑)


独り言 へ 戻る