No117

夏にまつわるしあわせ

2001.8.27掲載

 一日で乾く洗濯物

 いつまでも暮れない夕方 

 お気に入りのTシャツ

 素足にサンダル履き

 少しパールの入ったオレンジ色のペティギュア

 風を音に変えてくれる涼しい風鈴の音

 つくつくぼうしの鳴き声

        

 冷たい黄金色した麦茶

 外で汗をだらだらかきながら食べるかき氷

 叔母が送ってくれるたねやの水ようかん

 母が作ってくれた白玉

 ゆるゆるの牛乳寒天

 カルピスを飲む氷とコップのふれる音    





                         庭で出来た真っ赤なトマト

                         包丁に吸いつくきゅうり

                         焼きなす

                         冷や奴にしょうがとみょうがを乗せて

                         ところてんつるつる

                         そうめんつるつる

                         さくさくとすいかを食べる




     潮の香り

     青い海

     灼けつく砂浜

     じりじりと汗をかいて

     コパトーンの匂い

     やっぱり浮き輪をふくらませて

     海の中の小さなサカナたち

     ひっそりと息を殺して

     貝殻の中に隠れて


   


                    サルスベリのピンク色

                    朝顔の透明な青色              
                    
                    太陽しか見えない真っ直ぐなひまわり         


                    





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