No109
春にまつわるしあわせ
2001.4.12掲載
冬の間眠っていたいのちが目覚める 木々の芽吹き 生命の息吹 いっせいに動き出す 毎朝変わる景色 にぎやかな鳥のさえずり へたくそなうぐいすの声 沈丁花の背筋がぴんとのびるような香り ゆきやなぎの白くて小さい点々 うっとり見てしまうモクレンの花 さくらのつぼみのふくらみ 風に揺れるすいせん ムスカリのあたま 笑ってるチューリップの花 さくらが咲くざわめき お花見の屋台 遠くのさくらの花のもやもや 色とりどりのパンジー おととしのヒヤシンス 水やりのたのしみ はらはら落ちてくるさくらの花びら
お気に入りのお店の道明寺の桜餅 よもぎの香りの草餅 三色花見だんご 桜の花びらののった淡い桜色のまんじゅう 安くなってきたいちご 塩味のきいたえんどうごはん やわらかな春きゃべつ 辛くない新玉ねぎ 先に見つけたい山菜採り 寄り添っているこごみの家族 ふきのとうのほろ苦い香り うどのてんぷら わらびの酢味噌和え たけのこごはん
雨のあと道に散り敷くさくらの花びら 新しいスニーカーで颯爽と歩く 新しいピンク色の口紅 パステルカラー 明るい時間が多くなる
そして もう少ししたらバラも山吹もいっせいに咲き出すだろう
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