♪:冬2楽章「四季」より(ヴィヴァルディ)

No.102

冬にまつわるしあわせ

2001.2.7掲載

  雪の降り積もる音

  朝カーテンを開けて新しい雪を見るとき

  雪の朝のとったとのさんぽ

  雪の朝まだ誰も足を踏み入れていない公園に入っていくとき

  雪の朝の長い長靴

  雪かき

  雪の上の鳥のあしあと

  凍った雪の上を歩く

  がりがりと踏みしめる雪道

  真っ白な道

  つららの成長

  石油ストーブのにおい

  こたつのぬくもり

  ゆぶねにつかっているとき

  誰かが入った後の湯気の立ったお風呂

                     寒い朝のとうふのグラタン

                     寒い朝のあったかいスープ

                     かす汁の香り

                     おでんが煮える音

                     箸がすーっと入っていくよく煮えただいこん

                     あったかい部屋で食べるハーゲンダッツ・アイスクリーム   

                     寒い夜に飲む香りの深いココア

                     おもちの焼ける匂い

                     寒い夜のこうじの甘酒

                     あったかいシチュー

                     お気に入りのお店の餅入りぞうすい

                     ほかほかの肉まん

                     焼いたお餅の入ったぜんざい

                     石焼き芋やさんの声

   手芸屋さんに並ぶ色とりどりの毛糸

   クリスマスの飾り

   年賀状を待っているとき

   あかあかと燃える炭

   夕暮れの窓のあかり

   あったかいお布団

   お気に入りのセーター

   もこもこのスリッパ

   さざんかのつぼみ

      

   

                      雪の下のパンジー

                      日ごとに明るくなる夕方

                      春の気配

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