穂高岳と言っても西穂、前穂、奥穂、北穂と穂高岳と名が付くピークが4つある。
西、前、奥は登ったものの北穂には登っておらず、とても登ってみたかった。
まるぼーと行こうと思っていたが、愛犬の介護でいけそうにないので、一人で行くことにした。
【前日】
暑くなる前に登りたく、朝一番の平湯からのバスに乗るためには家を2時30分出発になる。
そうなると2時には起きないといけないので、眠たいので今回は前日に移動し車中泊とすることにした。
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駐車場に向かう途中夕焼けがとても美しかった。
この焼け方は、明日晴れ間もでるんだろうと思った。
アカンダナ駐車場で泊まろうと入口まで行くと入れるのは午前2時30分から18時までの間で、
到着したのが18時50分で入れなかった。
車中泊の場所として平湯トンネル付近を選んだ。21時頃から土砂降りとなり明日の天気が心配で
あったが、知らぬ間に寝ていた。
【1日目】
アカンダナ駐車場発4時50分のバスに乗るべく車中泊場所を4時に出発。
上高地から歩きだしてまもなく小雨が降りだしてきた。
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本谷橋にて
ようやく、晴れ間が出てきた。
ここからは急坂になるので合羽をしまいこみ腹こしらえ。
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穂高や小屋が見ててきた。晴れ間も広がってきた。
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涸沢ヒュッテに到着し、受付を済ました。
部屋は新館のツガザクラ。
今日は平日ということもあり、布団1枚で1人でいけそうとのことであった。
ツガザクラの先客さんが一人、三重からで山小屋泊まりは初めてで
明日は槍ヶ岳に向かうとのことであった。長いコースだが無事到着されただろうか。
昼食を兼ねておでんと生ビールをいただいた。
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ヒュッテ内部、やはり老舗の山小屋でアルパインムードが漂います。
早くついたので、天気の様子を見ながら写真を撮ったり
山雑誌を読んだり、テラスでコーヒーを飲んだりとのんびりくつろぐ。
太陽が落ちてきて稜線のあたりに光が美しかった。
夜中の星空を期待し、早めに床に入り寝た。
【2日目】
夜中1時半に外を見ると星が綺麗に見えた。
慌てて合羽を着込み山と星の写真を撮る。
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この写真では小さくて星が良くわかりませんが月光で照らされた
涸沢と星空が両方綺麗に撮れました。合成ではありません。
最近の写真を撮るスタンスは、飾れて感動ができる風景写真なので
いい感じで撮れたと思う。写真展に応募したいのでここでは
雰囲気だけの写真をアップ。写真展が終われば構図の違う
写真をアップしたいと思います。
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北穂高岳に向けて登山開始。
空気も澄み、天気も最高。前穂高やカールがとても美しい。
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北穂高岳頂上より見る大キレット、槍ヶ岳方向。
写真では良くわからないが大迫力。
槍先はほんの瞬間だけ見えた。
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北穂岳頂上から見た前穂と奥穂。前穂は格好良いね。
北穂岳小屋では、行動食に飽きたので昼食代わりにシーフード
カップヌードル400円なり。
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涸沢岳。ここは標高が3110mもあるが、標識の向こう側は
断崖絶壁だし、休憩する場所もないから人気がない不遇の山
なのか。
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穂高岳山荘から見た前穂と涸沢カール。
前穂や続く2峰〜5峰が格好よい。
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ジャンダルムと雲海。
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雲海から顔を出した笠ヶ岳。
来年はここへ登ろう。
今日の宿は、穂高岳山荘。
部屋は、「かもしか」で19番。床の近くにザックを置くスペースがなく、
頭上スペースが狭かったが今日も布団一枚に一人だったので感謝しよう。
お隣は両方ベテランさん。明日の出発に備え、今日も早く寝る。
ただ、涸沢岳からの下り道に膝の横あたりに痛みを感じたので
明日は、起きてみて足の痛み次第で岳沢ルートをとるか
涸沢に降りるか考え寝つきが悪かったが、その後疲れのせいか3時まで
熟睡となった。
【3日目】
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足の痛みがないようなので、前穂、岳沢ルートに決定。
朝日を見るため朝食は弁当をたのんでいた。
奥穂高岳頂上から見るご来光。
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ご来光を見る登山者。
景色をとることばかり夢中になっていたが最近はようやく
それ以外も撮れるようになってきた。
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吊尾根から見た涸沢カール、高度差700m。高度感バッチリ。
途中矢印を見誤って岩を乗り越え涸沢カール側に入った
ときは少し怖かったくらい。
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岳沢パノラマから見た焼岳と上高地全景。
焼岳が噴火して火山流が大正池に流れたこんだ跡が良くわかる。
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ダケカンバの緑が美しい。
カモシカ立場付近より。
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アサギマダラ。
登山道でなんども見かけた。
舞う姿はとても美しく感動してしまった。
岳沢小屋では、チキンカレーを食べた。
インスタントでなくて、とても美味しかったよ。
奥穂の下りから膝横がとても痛く、前穂頂上には寄らず
岳沢小屋に付く頃には左足に力が入らないくらいになったので
1時間の大休憩とし足のマッサージとテーピングを施した。
岳沢を出発し、上高地までの標高差700mのうち
半分くらい降りたところで出会った方に足を痛めたのゆっくり
降りますって言ったところ、膝の横のほうですか、登りは大丈夫
ですかって東京から来た小矢部市出身の方に訊かれ原因や予防策を
親切に教えていただいた。
上高地まで一緒に下山し、登山の話をしながらあっという間に
下山した。ビールでもとお誘いの感じがあったのだけど
車も運転しないといけないし、眠気来る前に富山にたどりつきたい
ので、なんとなくお断りしてしまった。
今度会うことがあればと別れたが、きっと会うことはないんだろうな〜。
ちょっと後悔。
【行程】 →車 ***乗物 〜歩き
2012年
8月 5日(日) 晴れ後大雨
自宅17:15→平湯トンネル付近で前泊
8月 6日(月) 小雨後晴れ
涸沢ヒュッテ5:40〜9:05北穂高頂上10:10〜12:40涸沢岳〜13:10穂高岳山荘
8月 7日(火) 小雨後晴れ
穂高岳山荘4:05〜5:00奥穂高5:50〜7:40紀美子平7:50〜8:50岳沢パノラマ〜9:05〜11:00岳沢小屋12:10〜
14:30上高地バスターミナル15:00***アカンダナ駐車場→神の子温泉→平湯→夕食→19:10自宅
【感想】
北穂から見た大キレットの眺望、吊尾根から見る涸沢カールの眺望、北穂〜奥穂の岩場のスリリングさ、月光の涸沢がとても良かった。
<<今回の教訓など>>
・膝横の下山時の大痛が再現。きっと登山に向かないガニ股系の足だからでしょう。さらには日頃の運動不足がいけない。
登る時もストックを使ったほうが良いとのこと。あとは日頃から膝を意識したトレーニングが有効のようです。
北穂高岳への地図へ
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